見出し画像

OLA革命-自分度の広げ方 03「自分自身の暮らしを取り戻す」

ソフトボールのチームから始まった集合住宅づくり

ボク自身が設計し、コーディネイトしたコーポラティブハウスは、友人たちとやっていたソフトボールチームを中心に10家族が集まって、東淀川区で作ったものが第1号です。
ソフトボールチームだけではなく、学童保育仲間たちも参加して、8割が地元の方々で構成されています。かくいうボクの家もこのコーポラティブハウスです。

コーポラティブハウスの課題

コーポラティブハウスは、そういった家を作りたいが戸建ては難しいという仲間が集まり、楽しく作っていくところが魅力なのですが、非常に手間がかかるのも事実です。失われた20年で、更に住宅取得事情は厳しくなり、事前に土地を押さえねばならないコーポラティブハウスのしくみの難しさも相まって、徐々にコーポラティブハウス熱は冷めていきます。
現在では、年に一棟建設されればいいくらいにまで落ち込んでいます。

コーポラティブハウス再考

コーポラティブハウスが廃れてきた理由として、手間がかかるというだけではなく、それ以上に時代の変化、人々の変化が大きいように思います。超高層マンションがあれだけ建設されている一方で、住まい手が力を合わせて作るコーポラティブハウスが廃れてきているというところに、現代の問題点の本質が含まれていると考えています。
住まいを自分自身で考えて作るということではなく、単に「買う」ものになってきているということ。設計する側も住まう側も、そういうことに慣らされてきているのではないでしょうか。
OLA革命というテキストでは、そのあたりのことをまとめています。(最近更新していませんが、https://olarevo.com もご参考ください。)
もう一度、住まいは買うものではなく、みんなで作るものという思考に立ち戻り、一緒に考え、一緒に作っていくことを実践すること、ここから自分自身の暮らしを取り戻すこと、作る楽しさを共有していくこと、これがUCOさんの提唱する「自治」に繋がっていくのであろうと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?