樽屋レコード針発売20周年!HMV record shop 4周年記念コラボレーション・インストア・イベント@新宿 2018.8.5

トムセン陽子氏(以下、トムセン):HMVレコードショップへようこそいらっしゃいました。本日、ナビゲーターとして進行させていただきます、InterFM897、DJをしておりますトムセン陽子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

このイベントは純国産樽屋(タルヤ)レコード針20周年とHMVレコードショップが4周年ということで、スペシャルコラボ企画といたしまして進めていきます。そして本日のイベント、音楽絡みということもありますので、第一楽章から第四楽章というふうに分けて進行してまいります。

では、本日のタイトルにもあります、純国産レコード針 樽屋のCEOで音響のスペシャリスト阿部さんをお迎えして、お話を伺っていくんですが、なんと阿部さんは1980年代からEarth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)ですとか、Kool & the Gang(クール・アンド・ザ・ギャング)Cheryl Lynn(シェリル・リン)など、数多くのライブ音響ですとか、ラジオ放送などでのライブレコーディングを手がけてきた音響のスペシャリストでいらっしゃるわけです。

もう私の隣に座っていらっしゃいますけど、先ほどから。告知は阿部さんからされていたんですが、純国産レコード針 樽屋CEOの阿部豪志さん、あらためてのご紹介です。こんにちは。

阿部豪志氏(以下、阿部):こんにちは。どうも。樽屋もなんと!発売以来20周年ということで、しかもHMVレコードさんも4周年記念ということでコラボレーションになりました。

トムセン:そうですね。

阿部:そして、今日、思い出したんですけど、なんと、今向こうにレジカウンターがありますよね。

トムセン:はい。

阿部:あそこに1997年から私のお店があったんですよ。

トムセン:え?お店?

阿部:CISCO(シスコ新宿アルタ店)っていうレコード店がありまして。

トムセン:ああ、はい。

阿部:そこで実はなんと、樽屋レコード針を作るきっかけとなった樽屋さんという方が、当時68歳。初めてお会いしたのがあのレジの場所なんです。

トムセン:ああ、そうだったんですね。

阿部:今日、本当に思い出した。だから、なんかすごい縁があります、この会場。あそこから生まれた。あの場所から。

トムセン:それがどれぐらい前ですか?

阿部:20年前ですね。

トムセン:20年。20年、時を経て、今こうやってレコード針を持って、引っさげての阿部さんご登場で。

阿部:はい。

トムセン:昨日、渋谷店のほうでインストアイベントをさせていただいたんですけども、非常に分かりやすくて、説明いただきました。今日もよろしくお願いいたします。

阿部:はい。お願いいたします。

トムセン:さあ、第一楽章から第四楽章に分けて進行していくんですけども、さっそくまいりましょうかね。

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第1楽章:レコード針で、こんなに音が、変わるの?
第2楽章:針圧調節、針飛び対策、音楽ジャンル別針のレコード針の選定プラン
第3楽章:音響/オーディオ機器のプロセッティング、音質調整方法、音の補正術、
第4楽章:「MURO」による実践デモ演奏!今回は、特別な選曲形態で、スピンします!
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阿部:そうですね。

トムセン:はい。まずは第一楽章です。「レコード針で、こんなに、音が変わるの?

阿部:変わるんです。はい。では、さっそく、どのように変わるかというのを、されど針、それでも針っていうわけじゃないですが、まず最初に、GRADO(グラド)というメーカーがあります。

トムセン:はい。

阿部:これはもう、海外のもので、一応、高級針としてるんですが、だいたい市販されている金額が1本2万4千円あたり。

トムセン:ああ、けっこうしますね。

阿部:しかもこれ、DJなんて書いてある、GRADOの2万4千円クラスなんですが、これで今、曲をちょっとかけてみます。

トムセン:はい。

阿部:ではいきますね。


(音楽)


トムセン:今のはGRADOですね?

阿部:そうです。何も触っておりません。

この状態で、20週年を迎えた、発売から20年の樽屋の赤針(01-M)。

トムセン:ああ、もう一気にいっちゃうんですか?

阿部:レッド針にいきます。

トムセン:そうですか。はい。

(音楽)


阿部
:こういうことなんですよ。

トムセン:もう差は歴然です。

(音楽)


阿部
:同じレコード。

トムセン:うん。もっと聴いていたかったぐらい、気持ちいいですね。あ、もう一度。今、聴き比べやってます。これ、GRADOですね。

阿部:そうです。


(音楽)


阿部:これが、良いですよってインターネット上で言ってるところがけっこうあるんです。オーディオショップとか。2万4千円です、これが。片方、先ほどの01Mは1万円あたりで買えます。

安いし、音も良いっていう。良いとこ尽くめ。はい。続いて、皆さんご存知のortofon(オルトフォン)の中でも1番高いやつ。このコンコルド型の中で一番高いGOLDです。これで同じレコードを掛けます。

トムセン:因みにこれはおいくらぐらいなんですか?

阿部:3万3千円。

トムセン:3万3千円だそうです。

(音楽)


阿部:GRADOよりは良いですけどね。

こういう音なんです。ちょっとボーカルのところ聴いてみます。


(音楽)


阿部
:そして、再度、樽屋の赤針いきます。


(音楽)


阿部
:こういうことなんですよ。あちらのレジカウンターの向こうに針売り場のガラスのショーケースがあります。もう急いで買いに行ったほうがいいんじゃないかというぐらい、これだけレコード皆さんお好きな、レコードの音が変わるんです。

トムセン:ミキサー何もいじってないですからね。

阿部:いじらない。

トムセン:音量さえいじってない。

阿部:そうです。今バツンとやっちゃいましたからね。

トムセン:ええ。

阿部:で、この、今、Bobby Caldwell(ボビーコールドウェル)を掛けましたが、じゃあ、何が違うの?って、今聴いていた方は、音量だけが大きいんじゃないか?と思う方がいるんですが、実はそうではなくて、これはダイナミックレンジと言って、そのアタック。ガツンガツンといくドラムの、キック、スネア。それからギターのカッティングの頭、そういうダイナミックスをものすごく出すんです。この針は。この違いがあります。

ですから、次、生音のジャズ系で、もう一度掛けますけど、そのドラムのビシバシいう音、ギターのカッティングの音、ちょっとこれをもう一度、聴き比べしていただきたいと思います。

次に掛けるのはThe Crusaders(クールセイダーズ)のライブアルバムで、1978年にNHKホールで録られたライブですが、先ほどちょっとリハで掛けたら、MUROさんが欲しがっちゃって、探しに行きましたけど、なかったって言ってました。これ、すごい良いアルバムですね。じゃあ、樽屋でいきなりいっちゃいます。


(音楽)


阿部
:これが樽屋のダイナミックレンジ。そして、GOLD。ortofonで一番高いGOLD、これで今度いきますね。


(音楽)

阿部:この今、最後に使ったGOLD、何回も言いますが、1本3万3千円です。全部でね。そして、今日来たお客さんの中で、これが聴きたかったんだよ、見たかったんだよっていう会場の方、多いと思いますが、本邦初公開、これが樽屋から2018年8月1日に発売になりました、01M-Sです。

20年前に、もうスタンダードモデルとして、この赤01Mを出しております。今回出たのは01M-S。じゃあ、Sって何?

Sは、サファイヤなんです。サファイヤのS。レコード針というのは、みんなどこのメーカーも、いわゆる人工ですけど鉱石を使っております。それで、ほとんどが1960年代の後半から現在まで、ダイヤモンドなんです。これ、NAGAOKA(ナガオカ)、ortofon(オルトフォン)、それからもうなくなったPICKERING(ピッカリング)、SHURE(シュア)、樽屋も赤針白針、全部ダイヤモンドなんですね。

ところが、サファイヤっていうのが昔ありまして、そのサファイヤ針を限定で、もうほんと少量なんですが、1000本ほど販売できることになったんです。

交換針は一応その本数に何年分か使える分はもちろん取ってありますが、そのサファイヤで作った針なんです。

トムセン:どう違うんですか?ダイヤと。

阿部:実は、レゲエのルーツ系の、レゲエをかける、Jah Shaka(ジャー・シャカ)さんってアーティストがいるんですよね。

彼が3年前に私のとこに来まして、樽屋の針、興味あるからっていうことで、サウンドシステムを彼がすごく使うんですね。

日本公演もかなりレゲエのサウンドチームが入り、ものすごい爆音でやるんですね。そうすると、その振動で、Lowが、まず振動で針が飛んじゃうんです。で、音もいまいちということで当時(3年前)、うちの白針を一回使ってみるということになりました。

これは後で説明しようと思ってるんですが、MUROさんのために弊社が開発した針なんですね。今から4年ほど前です。これはもうとにかく世界一飛ばないという、うちでは作り方をしてるんです。

皆さん、その針が飛ばないっていうのは、針がレコードの溝を引っ掛けて飛ばなくさせてると思いがちなんですが、そうじゃないんですね。ショックアブソーバーの役目をする探知レバーというところがあるんです。ここと、あとゴムを使ってるんですが、そこのクッション性をよくして針を飛ばなくさせる。この技術が本当にもう、かなり大変だったんですが、MUROさんのために、MUROさんのためにということでやったらできちゃったんですね。

トムセン:MUROモデル!

阿部:そうです。で、これをJah Shakaさんが使うということになったんだけど、彼はもう70歳に近いお爺さんですから、昔、サファイヤっていう針があったと。あれは、レコードに優しいと。ジャマイカ盤はけっこうすり減ったりするので、そういうレゲエに優しい針をもう一度っていうことで、それでサファイヤ。

トムセン:ああ、そうなんですね。

阿部:じゃあ、お爺ちゃん、やってあげるって、まあ、Jah Shakaさんなのにね(笑)

お爺ちゃんやるよっていうことで、それでうちがまず、サファイヤをどこから仕入れるかって話になりまして。で、仕入れることができたんですよね。

そのサファイヤ針の復活なんですが、ただサファイヤにしてレコードに優しいだけでは面白くないということで、実は今までうちの20年間売っている針の中で、音とダイナミックレンジだけを追求したこの赤針に、白の針飛びしない組み合わせた針は無理だったんですよ。両方とも兼ね備えるの。

どうしても、針を飛ばなくする分、音を抑えなきゃならない。だけど、今回は、ただサファイヤじゃ面白くないということで、実は赤以上のダイナミックレンジと音、それに白と同じ針の飛ばなさをプラスして。

トムセン:Wow!赤と白の良いところを詰め込んだっていう。

阿部:これはもう、はっきり言いますが、この形、ortofonはコンコルドと言いますが、うちはスペースシャトルに似てるので、シャトル型と言いますが、シャトル型でサファイヤを使った針は世界初です。

それと、この音が出て飛ばないというもの、これはもう世界最高峰です。

トムセン:ほお!聴きたい聴きたい。

阿部:はい。ずいぶん、引っ張りましたけど、じゃあこれの音を聴いていただきたいと思います。

トムセン:おお!楽しみ!

阿部:やっぱ、比較しましょうね。先にortofonをもう一回。

トムセン:あ、そうですか。

阿部:耳に残してもらってサファイヤに。

トムセン:そうですか。もう一回ですね。はい、聴き比べで、まずはortofonから。


(音楽)


トムセン
:続いて、いよいよ。


(音楽)


阿部
:拍手の音から違います。

トムセン:違いますね。

(音楽)


阿部
:これなんです。

トムセン:素晴らしい。

阿部:これがダイナミックレンジ。

トムセン:明らかに違いますね。

阿部:これ、The Crusaders(クールセイダーズ)ってグループなんですけど、ギターのBarry Finnerty(バリー・フィナーティ)のカッティングが、もう飛び出してきましたよね。で、亡くなっちゃったJoe Sample(ジョー・サンプル)の、このフェンダー・ローズ・ピアノの音がポーンと一発できました。

トムセン:そのアタック。

阿部:アタックです。

トムセン:ダイナミックレンジの。

阿部:そこが違うんですよ。

トムセン:大切さをすごく感じますね。

阿部:はい。で、ここも、今、Wilton Felder(ウィルトン・フェルダー)のサックスがきますけど、この次に、ソロがちょっときますけどね。

(音楽)

阿部:こういうダイナミックレンジです。はい。これ、もう全然、今までになかった針だと、作った私も思ってます。

さらに、飛ばないっていう。

なぜ、これをまた作ったかというと、私、実はもう今年60歳で、還暦なんですね。まもなく、もうリタイヤしなきゃなんないので、最後に世界に残るようなものを作りたいということで、ちょっと頑張ったんです。で、今、MUROさんも使って、今日プレイしますけども。

トムセン:はい。

阿部:これが樽屋01M-S、サファイヤで、音もすごいぞというやつです。

トムセン:因みに、お値段は?

阿部:お値段は、これ1本税込みで2万9800円です。そして、本日からこのHMVレコードさんのALTA店でも発売。そして、もちろん全店、渋谷店もコピス店も全て取扱をしております。もう、これで聴いたらほんと、レコードが生き返っちゃいます。今までのレコードが楽しくなります。ぜひ。ちょっとだけ高いんだけど、でも、さっき言ったように、あのGRADOあたりが、あんな音で2万4千円ですから、それよりも5千円ぐらい高いだけですから、ぜひこれ、試してもらいたいと思います。

樽屋の針に対して低音が出てるから、どうのこうのなんて言ってる方もいたんです、以前は。でも、ちょっとここで、もう次の章節、いかなくてもいいので、かなり皆さんが食いついてくれてますからね。

トムセン:ああ、そうですか。

阿部:うん。違う盤を、ちょっと一回掛けたいんですね。

トムセン:そうですか。

阿部:そういうダンスミュージックとか、ロックとか、ファンクだけじゃないぞと。この樽屋の針ですね。これを、また晒し者のように、ortofonと比較したいと思います。

トムセン:(笑)大丈夫ですか?そんなに。

阿部:ortofonさん、ごめんなさい。


(音楽)


阿部
:そして、樽屋(01M-S)。

トムセン:樽屋、サファイヤ。


(音楽)


阿部
:この曲、好きだから、ちょっと聴いてみましょう。


(音楽)


阿部
:良いですよね。

トムセン:すごいジャジーアレンジですね。

阿部:この針を使って、おうちで、かち割りの氷で、山崎。絶対ですね。やってみたいですよね。

トムセン:(笑)想像が膨らみますね。

阿部:レコードっていうのは、もうそういう魅力があるんですよ。これはね、PCでとか、USBで、インスタントコーヒー?缶チューハイ?違いますよ。やっぱレコードで、こういう音の良い針で、美味しいウイスキーとか、いただきたいな。と、思います。

トムセン:本物志向の皆さん、ぜひ。世界初披露ってことですかね?

阿部:そうです。

トムセン:はい。ということで、ありがとうございます。聴き比べ、第一楽章だったんですけども、レコード針で、こんなに音が、本当に変わるんですか?という問題提起だったんですけども、変わりますね。明らかに変わりました。さあ、続きまして、阿部さん。第二楽章は飛ばしていいというお話だったんですけども。

阿部:はい。

トムセン:飛ばしますか?

阿部:いや、軽めに。

トムセン:軽くやりますか。はい。続いていきます。第二楽章です。針圧調節、針飛び対策、音楽ジャンル別レコード針の選定プラン

阿部:はい。まずこの針圧調節。はりあつ調節って言うのかな。これ、昨日、渋谷店でもやったんですけど、実はこの第二章の頭にそう言ってますが、飛ばします。

どういうことかというと、弊社の樽屋のホームページ見ていただきますと、動画が出てますので、もうじっくり見ていただきたい。その分、ちょっとカットします。

トムセン:はい。

阿部:昨日やったら、長くなっちゃったので。

トムセン:うん、でも、その針圧調節がいかに大事かっていうお話は興味深かったんですけどね。

阿部:うん、ここはもう、本当に自動車運転免許みたいなもので、なぜ針圧調節を僕は言うかというと、これ、良い自動車を作っても、無免許の人がぶつけちゃって、車のせいにされたくないっていうトヨタの気持ちと同じですね。僕もこの樽屋の針を作って、針圧調節も知らない人に使われて、針が良くないっていうのは嫌なんだよね。これ、ぜひ針圧調節はやっていただきたいということで、針圧調節は飛ばします。

taruya.tokyoを見ていただければ。

トムセン:ホームページに。

阿部:はい。動画が出てます。

続いて。

「音楽ジャンル別の針の選び方」っていうところ。なぜ、僕が今回、第二章であえて入れたか?それは、関係ないからなんです。

音楽ジャンルに合わせて針を選ぶ必要なんか全くないです。

これ、料理と一緒で、もう美味いか不味いか。良いか悪いかしかないです。なんでもいい。なので、音の良い針を使ってれば、もうこれはクラシック聞こうが、ロック聞こうが、ジャズ聞こうが、全部同じ。たまに、いらっしゃるんですよ。ハウス向きだとかなんとかって。そうじゃないです。音はもう、全て一緒。あとは、1番肝心なのは、レコードっていうのは、そのレコーディングのやり方によって、各レコード盤、違うんですね。

ここがちょっと第三章のところに若干かぶるので、第三章のとこへ行ってください。

トムセン:はい。第三楽章「音響/オーディオ機器のプロセッティング、音質調整方法、音の補正術」。

阿部:はい。そこなんです。要するに、針はもう気に入った針で、これ音良いなあと思ったら、それ使っていただければ、どのジャンルでも使っていただければいいんですが、問題はさっき言ったように、レコードっていうのは、料理する前の魚と一緒ね。鯵と鮪と、魚なんだけど、ちょっと違う。切り方とか。鯛になったら、また違うし。これが、ちょっと細長い魚、薄っぺらいの、ありますよね。太刀魚とか。これ、ぜんぶ調理方法が違うわけですよ。だけど、まとめると魚ですよね。まさに同じ。

レコードって言ったらレコードなんですが、それぞれ違う。ただ、レーベルが昔あって、例えば、ソーラーレーベルとか、キングとかビクターとか、色々レーベルが、オリジナルのレーベルがあって、これはそれぞれそのスタジオ使っているせいで、ある時代は、意外と似てる音があったんです。ディスコの盤なんか、特にそうなんですけどね。でも、基本的には、レコードはもう一枚一枚全部違う。同じタイトルのものでも違う場合もある。

あと、ヨーロッパ盤、アメリカ盤、それからわけ分かんない国で作ってる盤。これ全く違います。あと、肝心なところで、レコードがほじれちゃうとか、一回掛けると、サーッと音が出ちゃうって。これね、悩んでる人、僕、ナンセンスだと思う。なぜなら、さっき針の第一章で言ったね。針っていうのは、ダイヤかサファイヤ。これが、相手はビニールです。プラスチックです。もう、鉱石が勝つに決まってるんですよ。

それを恐れていたら、要するに、僕の1番嫌いなパターンとして、ギターのコレクターっていうのは、弾かないで、ギターを拭いて、ウイスキー飲みながら拭いて、ハアーなんてやって、ぶら下げて見てるだけなのね。

でも、使ってなんぼなんですよ、レコードって。音楽かけて。それを怖がっちゃ駄目です。だから、今日この後回すMUROさんは、同じ盤を何回も買う(買い直す)んですよ。

音が悪くなった時、擦れちゃった、傷がついちゃった。それでも、やっぱ好きな曲、これは絶対いつも使いたいっていうのを何枚も何枚も買うの。

で、奥さんから怒られるの。「あんた、これあったじゃない。また同じの買ってきて」って(笑)僕もそうだった。だけど、それが本当にレコードファンっていうか、使う、かけるのを怖がっちゃ駄目です。

そして、針のせいにしないこと。これがまた深い話。MUROさんと、仲良しのDJ KOCO(ココ)くんとか、いるんだけど、彼とも話したんですが、レコード、針が悪いんじゃないっていうことをKOCOくんと話したことあるの。これは要するに、古いレコードとか、ジャマイカ盤とかっていうのは、盤が悪いんですよ。プレスの仕方が。

日本のプレスっていうのは最高なの。これ、CBSソニーのレコード工場っていうのが、昔、静岡の大井川っていうところの横にあって、それがなんと今年の3月からまた復活したんですね、CBSソニーレコード。

CBSソニーのレコードとか、日本盤っていうのは非常に盤質が良くて、だから、どうしても盤質の悪いものって、削れちゃうんですよ。削れたり、盤がちょっと痛みやすいっていうのかな。でも、それはしょうがない。それで、じゃあ、どうしたらいいのかっていうと、古い針で掛けるしかないです。古いっていうのは、古く作られた針とかじゃなくて、長く使ってる針。時間を、もう何百時間、何千時間使ってる、普通に新しいレコードを掛けた時には、音が悪い針をわざと使う。そうすると、まあ、なんとかそのレコードはダメージが少なくなりますけど、どのメーカーの針でも、針圧を何をやろうが、そういうダメージに弱いレコードは新しい針を使ったら、もうアウトです。これが研究結果で分かりました。

トムセン:ああ、そうなの?

阿部:はい。

トムセン:アウトっていうのは、傷がすぐつくっていう。

阿部:もう、ザーッていう音が出ちゃったりする。もうそれ、MUROさんなんか分かっていらっしゃると思うし、KOCOくんなんかもよく分かってる、そういうの。須永(辰緒)さんもそういうことを知ってます。

でも、面白いんだけど、このレコードが傷つくとか、ザーザー言うって話を、今日のゲストのMUROさんも、それから須永辰緒さんも言わない。聞いたこともない、そんな話、僕。たまに会うんだけど。もう全然そうじゃない。もう駄目になったら、さっきから言うように、買う。駄目になったら買う。もうこれしかないです。ビニールだから、相手が。

はい。すごい大切なことを今日言っちゃいました。機材のことよりもそっちだなと思って。

トムセン:ああ、マインド的なところですよね。

阿部:はい。

トムセン:でも、そのザーザーも、レコードならではというか、味になったりしますからね。

阿部:味になっていいんだけど、そのザーザー、ちょっと違うんですよ。

トムセン:あ、違いますか(笑)そうですか。

阿部:あれ、パチパチね。

トムセン:ああ、パチパチ。

阿部:あ、そう。パチパチで思い出した。パチパチ取る方法もあるんですよ。

パチパチは、静電気がけっこう関連してるんですよ。だから、冬場はすごいレコードがパチパチ乾燥してて言いやすいの。だから、アメリカは、日本とレコードのこと違うんですね。アメリカって乾燥してるでしょ。だから、向こうはパチパチ言いやすいの。埃も付きやすい。

それを解消するのに1番良いのは、ぜひ一回だけ言います。ナガオカのレコード針から出してます、562というスプレーがあります。2,160円で売ってます。これ、絶対です。これが1番。これ、帯電防止の薬が中に入ってるんですよ。それを吹くことによって、静電気が起きにくくなるから、そうすると埃が寄り付かないですね。要するに、子供の頃に、小学校の頃に、下敷きを脇に挟んで、髪の毛、こんなになって。

トムセン:ああ、やりましたね。

阿部:あれが発生すると、埃もくっつきやすくなるし、パチパチ音も出るんですね。針とレコード盤での静電気のパチパチ音です。それがナガオカの562っていうスプレーを吹くといい感じ。

あともう一個、それだけじゃなく、針飛び対策にもなります。ちょっといつも飛ばないはずのレコードがちょっとこうやったら飛ぶなと思った時に、まずやってほしいのは、この針先を指の平でそーっと触ってもらって、触ったほうの指でこするんですよ。そしたら、ざらつく。これが、このざらつきが指で感じた時に、目で見えてない塵が取れてます。それをやりつつ、なおかつ、その飛んだところにナガオカの562のスプレーをシューッと吹くと、飛ばなくなっちゃう。もうね、色々やってるんです、僕。

トムセン:ねえ。

阿部:実験ばっかり。

トムセン:すごい、色々なお話が飛び出して。

阿部:そう。このレコード針を持った話で、ちょっと明日の番宣もちょっと今なのかなと。

トムセン:そうなんですよね。明日、皆さん。月曜日、8月6日月曜日夜7時から7時30分、30分の番組、NHKBSプレミアムの東京ディープ!という番組の中で、今回ご紹介しております樽屋レコード針と、あと阿部さんとDJ MUROさんが。

阿部:そうなんです。MUROさんも出ます。

トムセン:ということで、阿部さんはレコードを愛してやまない親父として。

阿部:そうなんです。なんでか知らないけど、レコード愛が止まらぬ親父ということで、NHKさんが取材に来ちゃったという。

トムセン:ああ、そうですか。

阿部:で、それだったら、同じレコードバカがもう一人いるからっていう事で、MUROさんにぜひ。そのくらい、僕らレコード愛してるんです。なので、今日はそのレコード愛ということで、この樽屋20周年記念と、それからHMVレコードストアさんの4周年を、そういうレコード愛男がやるということで、そのナビゲータが、またレコード女の?

トムセン:(笑)あ、ごめんなさい。私、CD世代なんですよ。

阿部:あ、そうなんだ(笑)

トムセン:まあでも、非常に興味ありますし、今、レコード熱も上がってきてますからね。世界的にも。はい。ということで、ぜひ明日、NHKプレミアム、東京ディープ!も皆さんチェックしてください。

阿部:では、ここで冒頭でもあったように、僕、元々、機材屋の、アース・ウィンド・アンド・ファイアーからクール・アンド・ザ・ギャング、日本公演の、僕、音響やってるんですけど、そういう血が流れてますから、今からMUROさんのセッティングも僕、ちょっとやりますので。

トムセン:はい。

阿部:ちょっと、喋っててください。

トムセン:はい。じゃあ、第四楽章に突入していいということですね。第四楽章、いよいよ皆さん、お待たせいたしました。DJ MUROさんによる実践

今回、初お披露目、世界初となっておりますけども。サファイヤの樽屋レコード針を使ってのDJ MUROさんのデモンストレーション、DJパフォーマンス、こちらにて行っていただきます。

本日、イベントの終了後に、MUROさんのサイン会も行います。サイン会に参加ご希望の方、MUROさんの最新ミックスCD、アロハンアイリー・ザ・マスター・ミックス -ディス・イズ・ラヴァーズ・ロック H.I. スタイル- ミックスド・バイ・MURO(Aloha‘n’Irie The Master Mix This is Lovers Rock H.I Style by MURO)を本日ご購入いただきますと、サイン会にご参加いただけます。詳しくはカウンターで、ぜひお問い合わせください。

阿部:MUROさんのブース前に、ぜひ集まってください。ちょうど、レコードが見えるのでね。ぜひ、ご興味のある方はDJブースのギリギリとこまできていいですよ。

トムセン:そうですね。なかなかこういう明るい店内で、MUROさんのこのDJさばき見ることないと思いますので、とくとご覧あれ、という感じです。さあ、準備ができ次第、お願いしたいと思いますけども。今日は非常にスムーズですね。

阿部:なんかちょっと、英語で言ってみてくださいよ。

トムセン:え?なんですか(笑)

阿部:RADIOっぽく

トムセン:急に振りますね(笑)では、

Hope you enjoy the sound of DJ MURO. Let's play!

プレイリスト

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1. People Make the World Go Round / THE STYLISTICS
2. People Make the World Go Round / Freddie Hubbard
3. People Make The World Go Round / Michael Jackson
4. People Make The World Go Round / Milt Jackson
5. People Make The World Go Round / Eri Ohno
6. People Make The World Go Round / Ramsey Lewis
7. People Make The World Go Round / The Now Generation
8. People Make The World Go Round / The Ice Man's Band
9. People Make The World Go Round / Medline
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タイトル:PEOPLE MAKE THE WORLD GO ROUND
アーティスト:THE STYLISTICS(スタイリスティックス)
レーベル:AVCO
リリース:1971


タイトル: People Make the World Go Round
アーティスト:Freddie Hubbard(フレディ・ハバード)
レーベル:CTI Records
リリース:1975


タイトル: People Make The World Go Round
アーティスト:Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)
レーベル:Motown
リリース:1972


タイトル: People Make The World Go Round
アーティスト:Milt Jackson(ミルト・ジャクソン)
レーベル:CTI
リリース:1973


タイトル:People Make The World Go Round
アーティスト:Eri Ohno(大野 えり)
レーベル:Better Days
リリース:1980

◯捜索中

タイトル:People Make The World Go Round
アーティスト:Ramsey Lewis(ラムゼイ・ルイス)
レーベル:Columbia
リリース:1972


タイトル:People Make The World Go Round
アーティスト:The Now Generation(ナウ・ジェネレーション)
レーベル:Trojan Records
リリース:1974


タイトル: People Make The World Go Round
アーティスト:The Ice Man's Band(アイス・マンズ・バンド)
レーベル:Mercury
リリース:1972


タイトル: People Make The World Go Round
アーティスト:Medline(メドライン)
レーベル:Melting Pot Music
リリース:2013


エンディング

トムセン:ありがとうございました。DJ MUROさんによる実践デモンストレーション。DJをお楽しみいただきました。皆さん、いかがでしたでしょうか。今回は、特別な選曲形態で、DJをお願いしたんですけれども。MUROさん、ありがとうございました。

MURO:ありがとうございました。

トムセン:はい。皆さん、何かお気づきになりました?ね?

MURO:はい。全部同じ曲でした。

トムセン:そうなんです。同じ曲の別バージョンを。

MURO:色々なジャンルの色んな人が、カバーしているバージョンをかけていったんですけども。

トムセン:オリジナルはスタイリスティックス。

MURO:はい。スタイリスティックス。

ジャズの方がアレンジしてインストでカバーしたり。レゲエの方がカバーしたりとか。

好きな曲を一曲見つけて、それについてカバーを見つけたりとか、そういうレコードの楽しみ方の広がりもあると思うので。

トムセン:普段、こうやって同じ曲で何度もっていうのも、なかなかないんじゃないかなと思いますけども。

MURO:そうなんです。ちょっと阿部さんからアイディアもらって、初めて実践してみました。

トムセン:はい。かっこいいですよね。もう、DJでありながら。DJでありながらっていうか、DJだからっていうことだと思うんですけども、「掘る」ね。DIGGIN'。もう、KING OF DIGGIN' ですからね。同じ曲でも、何曲何十曲もお持ちなんでしょうね。

かっこいいDJ Play、パフォーマンス行っていただきました。DJ MUROさんに大きな拍手お送りください。

MURO:ありがとうございます。

トムセン:ありがとうございました。この後、MUROさんのサイン会も行いますので、MUROさんの最新ミックスCD、アロハンアイリー・ザ・マスター・ミックス -ディス・イズ・ラヴァーズ・ロックをご購入いただきまして、サイン会にご参加いただければと思います。

さあ、そして今お送りしているのが、Incognito(インコグニート)のバージョンのGeorgy Porgyです。かっこいいです。ということで、本日の主催でもあります、樽屋レコード針の音、性能、皆さん、改めていかがでしたでしょうか?

まったく違いましたよね。その差は歴然という、素晴らしいレコード針。HMVレコードショップ全店で、もちろんこちらでもご購入いただけますので、ぜひお求めいただいて、実際に皆さんの耳で、おうちに帰って、自宅で体感してほしいなと思いますよね。

このイベントは純国産レコード針・樽屋の提供でお送りしました。CEOの豪志さん、ありがとうございました。

阿部:どうも皆さん、暑い中、ありがとうございました。今後も樽屋をよろしくお願いします。

トムセン:ありがとうございました。そして私、ナビゲーターとして参加させていただいたんですけれども、どんどんレコードの世界に足を踏み込んでみたいなっていう気持ちにすごくなりました。私はInterFM897というラジオステーションでHappy Hour ! という番組を担当させていただいているんですけども、レコードを掛けるというコーナーとか特にないんですが、色んなジャンルの、とにかく良い音楽を皆さんに聴いていただきたいという。

阿部:途中で申し訳ない。

トムセン:はい。

阿部:次、MUROさんゲストでオファーしてみたらどうでしょうか。

トムセン:ああ、ぜひ来ていただきたいですね。

阿部:MUROさん、今度ラジオお願いしますね。なんか(お知り合いの方?と)喋ってますけども。そんな感じで。

トムセン:はい。後ほど、ちょっと声掛けたいなと思います。よかったら、InterFMのほうも皆さん聴いてください。トムセン陽子でした。ということで、ありがとうございました。

阿部:皆さん、拍手!

トムセン:ありがとうございました。それでは、引き続き、HMVレコードショップでお買い物、お楽しみください。


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