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音声操作アプリ開発のきっかけ

三ツ石/UCS
弊社は51期を迎える独立系ICTサービス企業ですが、最近ではブロックチェーンを始め、IoTの領域においても取り組みを推進していることもあり、ウェアラブルグラスを活用した物流でのピッキングで相談を受けたことをきっかけに、他社グラスの使い心地も調査しておりました。
その中で、2019年1月のウェアラブルEXPOの存在を知り足を運んだところb.g.に出会いました。手にした瞬間、これまで掛けたことのあるウェアラブルグラスとの違いがハッキリと分かりました。
単純なことではありますが、とにかく良く見えるし軽い!
実用的なウェアラブル端末ってコレだなと。

大岩/Enhanlabo
とにかく熱心に製品のことを聴いてくださり、ウェアラブルEXPOでは3日間で1,300名以上に体験していただいたのですが、三ツ石さんは非常に印象深いご来場者でしたね。

三ツ石/UCS
Enhanlaboさんのブースは大盛況だったのに、しっかりとご説明いただき、なぜ見えやすいのか?掛け易いのか?こだわりのポイントや今後の展開などを伺い、これは弊社の技術でご一緒できる領域があるのではないかと思いました。 

大岩/Enhanlabo
それからすぐにUCSさんに伺い、金融系システムや政府・公共分野の社会基盤システム開発を得意とする技術力や信頼性、また新しいことには積極的に取り組む御社の方向性も寄与し、音声操作アプリの開発が始まるまでに、さほど時間がかからなかったことには感謝しています。

大岩 /Enhanlabo
三ツ石さんが感じたように、見えやすさや掛けやすさには一定のご評価をこれまでもいただいており、手ごたえを感じている弊社の強みです。しかし、ウェアラブルディスプレイというハードのメーカーであり、スマホやPCを接続すればきれいに映りますが、操作やコンテンツなどアプリに関しては実証実験で課題となっていました。
ハンズフリーの可能性をもっと伸ばすために音声操作アプリを選択肢として持ちたかった弊社としては、どのようなファイルをどう動かすか?そんな相談からUCSさんとの会話がスタートし、デモ版が私たちの想像以上のスピードで届いたんです。 

一寸木 /UCS
課題を伺い着目したのは、紙からタブレット、人手不足の解消、これらがb.g.ユーザー企業様が直面しているクリアにしたい点だと。現場の方々がその場で何を見たいかは多様化していると思いますが、両手を使わずに音声操作だけでこれまで参照していた「紙」をめくることができたり、人手が足りない中での研修や教育に時間がかけられないならば「動画」を見ながら作業手順を確認することも有用ではないかと考えました。また技術伝承の一助となるデバイスでもあると今は感じています。
しかし、ITリテラシーを必要とするような難しいアプリでは、既出のシステムと何ら変わりないですし、ユーザーさんが自分で更新したり削除したりしやすいアプリ構成にしたく、PCにつなぎ誰でもファイルをアップデートできるAndroidでの開発に着手しました。
紙のマニュアルや電子化されたファイルは、PDF形式で簡単にスマホに入れることができます。動画はmp4形式でスマホに保存すれば、再生・停止が簡単にできます。

大岩 /Enhanlabo
これは説明書も不要なぐらい単純明快で、デモ版をはじめて見せていただいた時には、すぐに動かせるような構成でしたね。PDFを見たいならホーム画面で「資料」と言うだけでファイルに移動し、「次」「戻る」「○○ページ」で直感的にすぐ使えるものでした。動画もほとんど同じく、「動画」→「スタート」→「ストップ」で全部操作できるのは本当に簡単です。

一寸木/UCS
大岩さんと打ち合わせを重ねていくうちに、もっとこうしたら使いやすいんじゃないかと、アプリとしてブラッシュアップしていく中で、技術的に頭を悩ますこともありましたが、こうしてカタチになり、このように言っていただけることは非常にうれしいことだなと実感しています。

大岩/Enhanlabo
様々なウェアラブルデバイスがある中で、Enhanlaboは既存のすばらしい製品との差別化も必要、また母体であるメガネスーパーの眼鏡に関するノウハウを最大限に活用し、ものづくりに反映できるよう眼鏡の聖地である福井県鯖江市でこだわりのデザインや強度も検討してきました。ただ思いだけで良いモノを作っても、使ってもらうにはまだまだハードルはあり、そのひとつがコンテンツですが、今回の音声操作アプリを使うことで、ユーザー様にとってb.g.の利活用イメージが容易になると思っています。


三ツ石/UCS
プロダクトアウトの価値は冒頭の通り、メガネ素人の私にもすぐに伝わったので、間違いなくb.g.には受け継がれていると思います。これまでの実証実験で得られた声で開発した音声操作アプリはマーケットインのコンテンツで、これだけ無駄をそぎ落としたアプリもきっと伝わり易いのではなないかという自負はあります。

大岩/Enhanlabo
今回の掛け合わせがウェアラブルグラス活用の価値を加速させるようなアプリケーションになると弊社も感じています。繰り返しになりますが、誰でも見えやすく掛けやすいb.g.のコンテンツを、自社内でPDF化した資料や撮影した動画を音声で呼び出し操作できることで効率化される業務は多く存在しますね。

三ツ石/UCS
1970年創業よりみてもこれまでにない事業分野へ参入し、今後はシステムだけでなくハードも一緒に提案していきたいと思っています。ウェアラブルに興味のある企業様が増えているのは、日々のセールスでも実感していますから。b.g.とのバンドルは弊社のエンジニアにとっても新たな挑戦です。営業活動でも様々な声が集まってくるでしょう。またそこから新しいビジネスにも展開できると思います。

一寸木/UCS
事業環境の変化は予想を超えるスピードで進展していて、この大きな波はあらゆる業種に及んでいます。独立系ICTサービス企業として信用と信頼を築き上げてきましたが、従来のサービスに加えて、IoT分野の取り組みも発展させたいと考えています。

大岩/Enhanlabo
その中でEnhanlaboのb.g.を選んでいただけたことは嬉しい限りです。弊社もこのアプリの提供開始で、操作性の向上や用途拡大につながると感じています。すでにテスト導入していただいているユーザー様もありますが、今後はご評価や改善点などを吸収させていただき、本格稼動に移りたいと考えています。
音声コマンドを多言語化することも視野に入れて、もっともっとシンプルで分かり易いアプリケーションに仕上げたいですね。


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