保存版:格安携帯プラン選び方チャート
こんにちは。ようた@英語コーチ&フィンテック(Fintech)アドバイザー& FP (Financial Planner)です。
世の中ではFIRE (FInancial Independence, Retire Early) といった言葉が注目されています。資産を早期に形成し、支出を上まわる配当などのIncome Gainを得られれば早期にRetireできるという考え方のようですが、人生100年時代において、「働かない」という選択肢は考えづらいように思えます。また「働くこと」は「辛いこと」ではなく、「社会との接点を保ち、社会に貢献する」とても大事なツールのように思います。つまり、FIREを目指すというより、適切な生活費(固定費)の削減を図りつつ、起業や自分らしい働き方に挑戦していくというのが人生100年時代の生き方になるような気がします。
今回の記事では、生活費のうち、通信費の削減をどのように図るのかについて考え、特に携帯電話料金の削減ポイントについてチャートで紹介していきたいと思います。
通信費が家計に占める割合は4.35%
固定費の削減という点では、多くの方にとって、家計に占める一番大きな固定費はおそらく住居費(家賃や住宅ローン)ではないでしょうか。居住費の削減は引越ししかなくなかなか難しいかもしれません。(私は首都圏から仙台に移住して削減しました) 次に食費、教育費、保険料などがきますが近年、生活費の大きな部分を占めるようになってきたのが通信費です。総務省の「家計調査」および「情報通信白書(令和3年版)」によると2020年時点で通信費が消費支出(家計)に占める割合は4.35%とのことです。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、平均世帯人員は2020年で2.49人ですので、一人当たりの通信料負担は毎月4077円(121825円➗12➗2.49)程度と考えることができます。中でも携帯電話通信料は増加傾向です。
携帯電話の格安料金プランへの加入率は25%
総務省は2022年5月2日に「携帯電話事業者各社が提供する新料金プランへの移行状況」を発表しました。この資料によると、一般的に格安料金プランと呼ばれているプランへの加入が個人での携帯契約総数に占める割合は25%に達しているとのことでした。
どのプランを選んだらいいのか?
25%の加入率というのはまだまだ低いかなと思っています。個人のスマホの普及率は2020年で69.3%(情報通信白書:第4章 ICT分野の基本データ)ですので、スマホ利用者で見てもまだ半分の利用者にも利用されていないという感じでしょうか。
以下のリストが格安料金プランと言われているものです。こんなにあるとどれを選んだらいいのかわからないという方がほとんどだと多いますので簡単なチャートを作ってみました。
保存版: 格安料金プランの選び方チャート
携帯電話の料金プランは星の数ほどあり、各種割引制度も家で光回線を使っているか、家族も同じ携帯会社を使っているかなどかなり複雑です。さらに、加入時にキャッシュバックがあったり、iPhoneなどの人気機種料金の割引が効くなど、本来はケースバイケースで検討する必要があるのですが、一旦ものすごくシンプルにまとめてみました。
実は楽天モバイルはオールマイティだった
このチャートの中で楽天モバイルの位置付けは非常に迷う点でした。なぜなら、楽天モバイルの料金設定は月額3278円と格安プラン並みに安いのですが、データも使い放題、通話もし放題(アプリ経由)とスペックだけを見るとこれ以外に選択肢ないんじゃないか(迷わなくてもいいのではないか)と思うほどなのです。難点があるとすれば、通信品質はまだまだ大手3社にくらべて充実していない(繋がらないエリアが多い)ということでしょうか。楽天モバイルは1Gまでの利用であれば、利用料金はかかりません(一回線目のみ)ので、一旦2台目として電波の状況などを確認してみて、メイン回線に耐えうる品質か確認してみるのもありかと思います。
(5月13日追記 楽天モバイルより新料金プランの発表があり、3Gまでは980円税抜プランとなりゼロ円プランはなくなるようです。一方、楽天市場での買い物でのポイント付与はこれまでの+1倍から+2倍になり楽天のヘビーユーザにとっては、データ容量使い放題と併せて引き続き魅力的なプランになりそうです)
月に20G以上を使う人は大手キャリアのプラン
家にもオフィス(学校)にもWiFi環境がある人は基本的に、毎日の通勤、通学やお休みの日の外出などにデータ容量を消費することになるかと思います。以下のサイトなどによると1日2時間程度動画をみたりネットサーフィンをすると月20Gは簡単に消費することが推測されます。
したがって、1日平均2時間以上動画などをみられるかた(外でお仕事している人や移動時間が多い人、WiFi環境になかなかアクセスできない人)は20G以上のプランに入る必要があります。格安プランは現在20G前後のプランに力を入れていますので、目安としては20G以上を毎月消費している人は大手キャリアのプランに入るしか選択肢はないかと思います。月額は各種割引前で6000円から7000円前後になるでしょう。
20G程度を使うのであれば大手キャリアのサブブランド
大手キャリアはそれぞれサブブランドを展開しています。ソフトバンクは、ワイモバイル、KDDIはUQモバイルです。これらのサブブランドはデータ3Gから25Gまでを月額2000円から4000円程度で提供しています。家族割を使わない場合はUQモバイルの方がお得な感じです。
ドコモはサブブランドを持っていなかったのですが、Ahamoという新しいぶブランドを立ち上げました。このプランは通話5分無料もついており、dカード/ゴールドを持っていればそれぞれ1G/5G増量されるというものです。このプランが出たことで、ワイモバイル、UQモバイルの魅力は薄まったと言えるでしょう。Yahooプレミアムなどのサービスを無料で使いたいなどがなければ、このセグメントもAhamoの一択ということでもいいかもしれません。
上記のサブブランドは、ソフトバンクショップやドコモショップといった実店舗でも契約手続きやサポートを受けられますのでSIMの設定とかよくわからないといった人にも便利です。(Ahamoは別途手数料がかかります)
店頭のサポートは一切必要ない人はPovo2.0が面白い
月のデータ使用量が7G未満で抑えられる人(かつSIMの設定等も自分で全部できる人)には、Povo2.0がオススメです。KDDIが提供するこのプランの魅力は月額基本料がゼロという点です。1G 約300円-390円で必要な分だけ容量を追加していくことができます。(トッピングといいます)
24時間使い放題というプランが個人的にはオススメです。このプラン、24時間きっかりで期限が来るというより、実質はもっと長い時間使える印象です。土曜日のお昼過ぎに有効化すると日曜日の深夜23時59分まで使うことができました。
3GBを二回買って6G消費しても、1980円となり上記のサブブランドプランよりも安くなります。また、ギガ活というプログラムも展開しています。このプログラム、ローソンや丸亀製麺などでAuPayで500円以上の支払いをすると300MBのデータをもらえるというものです。対象のお店で買い物する方は実質無料でデータ容量をもらえます。サポートは基本、メールやチャットで、auのお店などは利用できません。2台目の回線としても検討してもいいと思います。(1台目の回線からデザリングを受ければほぼ無料で利用できます)なお、180日に一回は有料トッピングを利用する必要があります。
まとめ
これまでの内容をまとめておきます。
月20G以上使う人
大手キャリアの60Gプランや使い放題プラン
月額6000円から7000円
月20Gは欲しい人
大手キャリアのサブブランド (Ahamo一択でもいい)
月額2000円から4000円
月7G程度で足りる人(かつSIMの設定など自分でできる人)
Povo2.0一択でいい
月額0円から2000円
通信品質をあまり気にしない人(楽天モバイルの電波が十分届く人)
楽天モバイル
月額0円から3278円
(上記以外のMVNO系のサービスの魅力は薄れた)
これまでMVNOや格安携帯と言われていた事業者たちは、存在感を失いつつあります。あるとすれば、月7G程度で足りるが店頭でサポートを受けたいというセグメントでしょうか。ただこのセグメントも大手キャリアのサブブランドの安いプランなどでカバーされている部分もあるので本当にMVNOはニッチなサービスになってきてしまったという印象です。とはいうものの、純粋に値段の安さを追求するのであれば、以下のイオンモバイルのサービスなどはいいかもしれません。(6GでPovo2.0より月額500円ほど安くなります)
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