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ミッシェル・オスロ監督『古の王子と3つの花』

EBISU GARDEN CINEMA
まで見に行ってきました

吹き替えを担当させていただきました、ミッシェル・オスロ監督作品『古の王子と3つの花』見に行ってきました。

三話からなるこの映画は、昔子供の頃に見た切絵のようなステンドグラスのような、とても美しい映画でした。フランスを代表するアニメーション監督である、ミッシェル・オスロ監督の最新作。という事で、第2話『美しき野生児』では市川新之助さんがアフレコに初挑戦しています。

画面全体の黒が生きているからこそ、色が映える『耽美』な映画でした。アフレコ前に見せていただいた映像がまるで私が子供の頃によく見た、藤城清治さんの切り絵の世界に似ていてとても世界観に入り込みやすかったです。

物語は3人の王子と3人の王女の生き様が描かれていて見ていてとても心暖かくなるようなストーリーばかり。エジプトから、フランス・ブルゴーニュー、トルコと古代・中世・18世紀と時代も移り変わっていきます。

私が担当させていただいた第一話『ファラオ』は、2022年夏にルーヴル美術館で開かれた『二つの土地のファラオ:ナパタ王国の叙事詩』展の為に制作されたものです。とても芸術性を帯びていますね。

私が担当した
ナサルサ姫の母(中央)

不遇な環境をものともせず、勇気と知恵を糧に非暴力で自分の人生を逆転させていく、3人の王子の物語は先の見えない時代を生きる現代人に日々の暮らしの中で忘れてしまっていた純粋で優しい気持ちを思い出させてくれる。

1番好きだなと感じたのは、第三話『揚げ菓子の王子とバラの王女』ストーリーもコメディな演出もポジティブシンキングな揚げ菓子の王子も全部痛快で、好き。

バラのプリンセスを担当された、小見川千明さんも可愛すぎてたまりませんでした。素敵なカップルだわ❤️と、とても良い気分のまま完。

映像が影絵のように『平面』なアート作品であるので、声優よりもキャラクターの年齢に近い俳優を起用しようと試行錯誤してくださったキャスティング・ディレクション担当の小見川千明さんとは、とても楽しい時間を過ごせたので感謝感謝です。  

アフレコ中
この2人と一緒でした
夏休みのお子さん連れの方も多かったです

まだまだ上映は続きますので、皆様是非この素敵な映画を
映画館でご覧になってみてください。

小見川千明さんのnoteに今回の映画について色々書かれてらっしゃいますのでそちらも是非読んでみてくださいね

公式サイト『古の王子と3つの花』

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