図1

パラレルアーティストの夜明け

どうも。
愛用しているボディバターの香りに「ククイ」と書いてあるけど、ククイが何なのか知らなかったガリバーです。
ボディバターなんて使うようになるとは、大人になりましたね。肌が。
オーベリーグットスメルククイ。

さて。
僕はパラレルキャリアのアーティストが、これからのスタンダードになると確信しています。

複数の仕事・スキルを持つという意味のパラレルキャリア。

僕は27歳からフリーランスとして活動している35歳アーティスト。その前からも仕事と並行してアーティストをやってきました。

パラレルアーティストとして10年以上やってきた僕なりの観測&予想をつづってみようと思います。


■石の上にも三年の呪縛

僕は公務員の家庭に育ったし、おまけに剣道をやってきたのもあって、石の上にも三年という考え方が美学かのように思ってました。

でも、自分の普段の習慣やバイトで、3年続いたことなんてほとんどなかったんですよね。

これには20代の頃真剣に悩んだ。なんてダメ人間なんだ!って。

周りが銀行員や公務員など順調に社会人になる中、僕は音楽。

社会人で3年もやっていれば少しずつ出世したり収入も上がるけど、音楽は3年やっても5年やっても、何かが変わる確証はない。

24~25歳の頃、デビューして、ライブして、リハして、寝ないでレコーディングして、バイト行っての日々。
正直、気持ち的には充実してたけど、心のどこかで「社会から必要とされていないかもしれない」「同級生に比べて後ろめたい」と感じていて、その穴を音楽だけで埋めることが難しいことに気づきました。

僕は、社会に必要とされる人間でありたいんだなと。

ただし、その手段の主軸はあくまでも、質の高い音楽でなければいけない。プロとしてのプライドがあるから、そこは譲りたくないんですよね。
ただ、いまの自分の活動している環境が、目指す世界(数万人キャパのライブやテレビ出演)に繋がっていくイメージが、どう考えても湧かなかった。これは社会人をやっていたからこそ見えた、業界の仕組みの矛盾や、体験した理不尽な経験からくるものです。

その時点で、適切なサポートを得られていたら良かったんだけど、残念ながらそういう人に見初められるほどの立場ではなかった。
ならば、自分が音楽以外のことも学ばなければ進めない、もっと活躍できる場があるはずだと、考えるようになりました。

他の領域のことを身につけることだって、片手間でできるほど甘くないのは百も承知。きっと専門的なスキルが必要だろうから、その道でもプロレベルにならなきゃいけない。

そう考えた結果、石の上に三年で安定的な収入を得るのではなく、自分が今身に着けたいスキルを得るために仕事をする「ジョブホッパー万歳!」な生き方にシフトすることになりました。

正直、迷惑をかけたり怒られまくったバイト先もあったけど、仕事は自分の将来のためにすると決めていたので、それも含めて、すべて栄養にさせていただきました。


■才能があるならもう芽が出てる

そんなある日、ふと気づくんです。
並外れた努力、人柄、運、そして実力を兼ね備えてるアーティストがいることに。

今ならはっきりわかりますが、それをひっくるめて「才能」と呼ぶんでしょうね。

それがある人は、20代前半までに、一度はどこかの眼鏡にかなってるはず。
業界では血眼で才能を探してるし、才能があれば絶対にチャンスに巡り合ってるはずなんです。

僕もデビューしたのはギリギリ20代前半だったし、それを差し引いても、やっぱりそのくらいの年代が一番ギラギラしていて勢いがあると思います。

残念ながら皆さんが認知するほどの大ヒットは生めなかったけど、往生際悪く、僕はそこから先も、生き残りをかけて独自の活動を始めることにしました。

才能とかじゃなく、社会に必要とされる存在になるための挑戦。
当時メジャー契約が切れた26~27歳。


■3つのWANTを口癖にする

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