売る営業と広げる営業

どうも。
「浜風」以外の昆布がコンビニから淘汰されつつあることに危機感を募らせているガリバーです。


さて、「営業」の仕事って、どんなイメージでしょうか。

売り込み、押し売り、ペコペコ、しつこい、カッコ悪い、などのイメージを連想する方もいるかもしれません。

僕も20代のはじめ、バイトでしか世の中と接点を持っていない頃はそうでした。

しかし、世の中の仕組みを知るうちに、「これほど大事な仕事はない」と思うようになりました。

実際に企業の営業を経験した中で大切なポイントがあって、それが「売る営業」と「広げる営業」を分けること。

世の中のほとんどの物が「売る(お金にする)→広げる(PR・広報)→売る→広げる・・・」の繰り返しで、売上を拡大していきます。
細かく言えば共有(シェア)もあるかな。

これって要は、信頼の伝播なんですね。
それをリアルでやるかWEBでやるかの違いこそあれ、信頼・信憑性を伝えることが何より大切。

「思ったより拡散しないから、価値がないのかな」
「ギャラをこれだけしかもらえないなら断ってしまおう」
など、SNS上の数字に踊らされたり目先のお金の価値に縛られて活動が鈍ってしまうと、めちゃくちゃもったいない。

検証する根拠になるようなデータを集める手数も圧倒的に少ない。

売る物が決まってて、信頼あるブランドで、綿密にマニュアル化もされているテレアポでさえ、100件かけて1件取れるような確率です。

CD100枚売りたいなら、1万回再生してもらうとか、1万人に聴いてもらうとか、そういった努力をすべきです。

そういう営業努力こそ、継続的な活動をするポイントなんじゃないかな。


「世の中の人がお金を出す価値があるもの=売るもの」です。

これは本来「企画」「開発」「制作」「製造」「マーケティング」「ブランディング」といったノウハウのもと、生まれます。

次に「売るものの魅力を伝えて購買に繋げる=広げる」です。

かぶりがありますが「マーケティング」「ブランディング」「PR」「広報」といったノウハウが必要です。


共通する大切な要素は、「信頼」です。

どれだけ幅広い視野があるか、知見があるか、相手のメリットまで考えられるかが鍵。

お金を払うってことは、数ある選択肢の中から選んで、効果を期待するということ。

広げるということは、その質や効果が高いことを、第三者が紹介すること。

「このエナジードリンクめっちゃいいから買ってよ!広げてよ!」って言われたら、「なにそれ、ヤベーやつなんじゃねーか?」「レッドブルでいいっしょ」とか普通思いますよね。

つまり、買うにしても広めるにしても、ユーザーからしてみればどっちもリスクがあるんです。

だから、日頃の信頼作りが大切。
行動とか、SNSでの発言とか、人間関係とか。


僕はアーティストの職業化のために活動してるのに、無料で働くことを推奨することがあります。

それは、お金ではない価値をどう受け止め、どうチャンスに繋がるかを知る必要があるから。

ただし、よく勘違いされるけど、無料だけど無償ではない。

バイトの子には時給1,000円払ってるのに、アーティストの演奏に報酬はおろか、人件費も交通費も出せないなんてことは、ありえないですよね。

「本来10万円の報酬を頂いてるけど、今回は5万円で」といったように、価値を共有した上で交渉する必要があります。

「PRや実績になる」「社会的に意義がある」「自分のブランディングに役立つ」などがあれば、無料で出演もありえます。

売るための信頼を、広げるための活動で得る。

やるかやらないかは、自分次第です。

投げ銭を頂けると一層活動のモチベーションが上がります! 音楽や文筆の創作資金としてご支援をお願いいたします★