キャラセレに必要な役割と未来3:デザイン編

アイデア展開編からの続き。

【これまでの記事】
キャラセレに必要な役割と未来1:提案編
キャラセレに必要な役割と未来2:アイデア展開編

前回の概要
初心者でも格闘ゲームを楽しく遊べるキャラに出会えるようにする、「出会い系キャラセレ」というコンセプトを打ち出した。
このアイデアを展開し、ベースデザインを決定した。


ベースデザインの作り込み

この案はユーザーが遊びたいキャラの要望を伝えるので、自由に条件が入力出来るのが良さそうだという仮説を立てた。
特にフリーワードでの入力は、提案編でも触れていた通り、音声認識AIが自由度が高くてよさそうだ。
AIスピーカーで慣れている人も増えているし、PS4は付属マイクによるボイス入力でUI操作ができる。
昨今の格闘ゲームではボイスチャットも対応しているので、音声操作の敷居は下がっていると思われる。

基本画面。
LRボタンでズーム、Rスティックでカメラ回転、方向キー左右でキャラを選ぶ。そのため、キャラはカメラから見て被らないように配置される。
初プレイ時の条件は「はじめて」にし、扱いやすいキャラを選ぶように仕向けておくのが良さそうだ。

音声入力ボタンを押すと、ナビ係のキャラが登場して案内してくれる。
例文も表示し、音声入力の敷居を下げる。

「そこそこ強いロボットを頼む」と、条件を話しかけると、ナビ係は言葉を分析して視覚的に結果を伝える。
画像では「ロボ」「強い」が抽出され、
強いに対しては「そこそこ」の度合いでフィルタリングする事が分かる。
この「強い」のような抽象的な要素は、AIがユーザーの戦い方を分析し、プレイヤーにとっての強いキャラを選出してくれる。

分析した条件が追加された事を伝える演出。

「ロボ100%」「強い70%(そこそこ)」の条件が追加。
新しい条件に合わせてキャラが移動し、並び順が変更された。
自分の行った操作の結果が視覚的に分かりやすいのが最大の売りとなる。

AIが分析した内容をボイス等で伝えてくれると、どういう理由でこの並び順になったかを理解でき、キャラを選ぶのに必要な決定力が増すだろう。
「プレイヤーさんが得意なコマンド入力で、強力な技が出せるキャラを集めてみマシタ!」



まとめ

ゲームのメニューにAIを導入すると、自由に望みを伝えて、期待する結果を返す事が出来る。
これを使う事例として、ユーザーが真に望むキャラと出会えるキャラセレの提案がひとつ出来た。

「みんなが使ってるキャラは嫌!トリッキーな動きをするキャラがいい。でも強いので。」
といった特殊な癖をお持ちの方も、そう伝えるだけで、条件を満たしつつも、ユーザーの特性に合わせた強いキャラをおすすめしてくれる。
そしてミスマッチによるクソゲーの烙印を押される確率も減ってくれる

また、望む条件に近いキャラも集まってくるので、従来の画一化されたアイコン羅列では得られなかった出会いをもたらしてくれる。
新たな出会いによって、商品寿命を延ばすのに一役買ってくれることだろう

これが出会い系キャラセレがもたらす効果である。


次回:レビュー編

このままビジュアルFIXまで作り込んだら面白いキャラセレが出来そう。
既に提案したいことはクリアしたし、条件変更などの細かい仕様も考えてある。ここで完成にしたい。

だが、この提案でひとつ気にかかる事がある。
それは、「ユーザーが遊びたいキャラの要望を伝えるために、自由に条件を入力出来るのが良さそう」だという仮説を覆すことになる。

そこで次回は、本案を更に突き詰めて考える事例も紹介しておこうと思う。
今一度、調査→分析を行い、真にユーザーに適したキャラとマッチングさせるためには何が必要なのかを、お見合いサイトの調査と、流行りのAIスピーカーがもつ問題とからめて、解き明かしていきたいと思う。

次回の記事:キャラセレに必要な役割と未来4:レビュー編


© Unity Technologies Japan/UCL

この作品はピアプロ・キャラクター・ライセンスに基づいてクリプトン・フューチャー・メディア株式会社のキャラクター「初音ミク・アペンド」を描いたものです。

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ありがとうございます! よいデザインライフを!

UDESI

デザイン提案:ゲーム系

個人的なUIデザインの提案。
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