見出し画像

いちばんぼしが迎える朝に

今日は田中樹さんというひとがアイドルとしていきることを選んでくれてから迎える、16回目の4月20日。
そんな日に東京ドームの舞台に上がるあなたの姿を眼差すことができるなんて、幸せすぎて言葉が足りない気さえするよ。
去年の4月20日に自分が書いた文章を読んで、この1年間は本当にずっとじゅりに支えられて、じゅりに縋って生きていたなぁと改めて思いました。

じゅりのおかげでいきている。

そんなことを書いて、わたしのあなたへの感情を高尚で尊く、切実であるもののように感じさせるのは狡い気がしながら、この1年で逃げるべき場所からちゃんと逃げることを選べたのも、その後も自分なりに頑張ってなんとか生活を続けられているのも、間違いなくじゅりのおかげだから、少し困る。
「死ぬほど好き」とか「1番好き」って言葉の「死ぬほど」や「1番」は果たして大切なのか。
会社を辞めた頃に読んだ本の中にそんな言葉があって、その後に「命をかけなければ意味がなくなってしまうような愛なんてつまらない」と続いていたのを覚えていて。つまらないとまではいかずとも、わたしも確かに好きを苛烈に表現することはなんだか寂しいように感じて、本当はただおだやかに、空に浮かんでる雲みたいにじゅりのことをすきでいたいんだと思った。

あなたのことがすきです。
だいすきです。って、ただそれだけでいたい。

でもそれってすごくむずかしいことなんだね。

誰かをすきになるということにも得意不得意があって、たくさんの人を好きになったりならなかったり、そうやって人に向き合って生きることでみんな「誰かをすきになる」ってことを学ぶんだと思う。

あなたをすきになって、そんなことを考えるようになりました。

誰かのすきを否定したり批判したりしないで、自分にはそのつもりがなくとも誰かが悲しんだりしないように、いつだって沢山の人を慮って話をするやさしいやさしいあなたをすきになれたからかな。そんな風に考える度に、じゅりのことをすきになって良かったなぁって何度も思います。

わたしが常に爪を青色に染めているのは、そうしていればいつでもじゅりがそばにいてくれるような気がするから。苦しい時、悲しい時、不安でどうしようもない時、大切なものを握り込むように爪の青色にやさしくキスすると不安が拭えるような気がするから。あなたの姿を大切に指でなぞったり、「0615」のナンバーや、青色をお守りのように大切にしたり。
わたしのじゅりへの気持ちは、いつだって祈りに近くて、安心できて、あったかくて幸せで、ときどき少しだけこわい。
愛情だけじゃなくて執着もつよくなっていって、それって正しくないような気がするし、なによりおだやかでいられなくなる。
どんどん切実なものになって、気持ちの密度や質量も変わっていって、自分の手に負えなくなるような 好き はこわい。

アイドルだけを生きる理由や意味にしてはいけないと、随分と偉そうに人に言いました。
自分だってそう思わなければやっていけない日があるくせに。
アイドルも人間で、縋って生きているのではいけないと頭ではわかっていても心がどうしてもザワつくような毎日の中で、やっぱりあなたたちのおかげで笑うことが出来てしまう。頼りすぎてはならないと思いながら、いつだって寂しさに襲われる時にはあなたの声や笑顔を求めて、暗い部屋で小さな画面からあなたたちを見つめている。
わたしは決してひとりではないのだと、この部屋はずっと暗いままではないのだと、そんな当たり前のことを知るために。
スポットライトに照らされて笑うアイドルたちは、自分の部屋から見ても、会場のどんな席から見ても、変わらずにずっと眩しくこの目にうつって。その姿があんまりに綺麗だから、本当にそこで今も息をしているのかと不思議に思います。
あなたの薄い手のひらを握ったら本当にちゃんと暖かいのだろうか、とか、手首にちゃんと血は通っているのだろうか、とか。ぜんぜんわからないときがある。

でも、じゅりはいつだってわたしたちと同じ目線で、わたしたちのために言葉を尽くしてくれるから、だからこそやっぱり眩しいなと思うよ。
遠くで瞬いてる星みたいに見えるのに、じゅりにとっても当たり前に仕事は大変で、朝はやく起きたり夜遅くまで起きていると眠くなって、ご飯はちゃんと食べなきゃいけなくて、人生は頑張らなきゃやっていけないものだってこと。
そういう当たり前を同じ目線で話してくれるあなたのことがすきだ。
当たり前に、わたしと同じように息をして今を生きているのだと教えてくれて、今日も同じように息をして一緒に生きていたいと思わせてくれるあなたのことがすきだ。

踊る時には綺麗に伸ばされた背中の線が、MCの時にはやわらかくまるめられるとき。
ドームの天井いっぱいにあなたの歌声が響いていっぱいになるとき。
桜吹雪の向こうや、ステージから吹き上がる水の柱の向こうで命を燃やすあなたを真っ直ぐに見つめるとき。
アイドル田中樹さんという人を見つけられたことが本当に幸せなことだって、それだけを思ってたまらなくなって、涙が溢れそうになる。
それくらいに大阪でも福岡で名古屋でも、どんな場所でも変わらずじゅりはかわいくて、かっこよくてとびきり綺麗で。
だからきっと東京というこの場所で見るじゅりも変わらず、或いはもっともっとかわいくてかっこよくて、とびきり綺麗。
星空みたいに光で溢れた会場の中で、どんな光よりも明るく見えるあなたは今日、あのステージの上でどんな風に笑うんだろう。
そういうことばかりで、わたしの毎日はできてるよ。

じゅり。

2024年4月20日、午前4時の空は暗い青と明るい青が入り交じった深くて綺麗な色をしています。街の中にある沢山の音を飲み込んで、静かに朝を待っている。
少し冷えた空気が気持ちよくて、あなたがアイドルとして生きることを選んでくれた今日という日の夜明けがこんなに綺麗で嬉しい。

誰と出会って、誰を見つけて、誰に焦がれてもいいこの世界で、あなたというアイドルを今日も眼差していたい。

今日までずっとずっと、舞台の上に立つことを選び続けてくれてありがとう。
どうか、あなたがアイドルとして生きていてよかったと思えることばかりが、あなたにいつもあふれていますように。

いつだってどんな星よりも明るくて眩しいじゅりのこと、おいかけてはしるよ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?