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しなやか思想

散漫にメモ。
教授の音は、大きな図書館や美術館、博物館に入った時に感じる何かに似ている気がします。
映画や漫画や図鑑で見た未来(スペイシーなレトロフューチャーも入り混じってますが)みたいなものが眼前に広がる様な。でもちょっと厳かで怖い様な。短時間に未知のものを一気に脳に叩き込まれる感じでしょうか。理解が追いつかないし、すげえすげえと高揚するばかりでお恥ずかしい限りですけど。
なんというか、人の知の部分を刺激し、作用する音である様な気がします。
文化施設でのあの気持ちに名前があるなら教えて欲しい。
というわけで、知能の低い人類は、Chat GPTに聞いてみました。

1・興奮 (Excitement) - 新しい知識や文化的な体験を得ることに対する期待感から来る、興奮や高揚感を表す言葉です。
2・ワクワク (Thrill) - 未知の世界を発見することに対する楽しみや、期待感を表す言葉です。
3・緊張感 (Tension) - 新しい環境や情報に対する緊張感や、気持ちが高ぶる感覚を表す言葉です。
4・感動 (Emotion) - 芸術品や歴史的な展示物などに触れ、深い感銘を受ける感情を表す言葉です。
これらの感情は、個人によって異なる場合がありますが、図書館や美術館、博物館などの文化的な施設に入った時に感じる、特別な気持ちを表現するのに役立つ言葉です。
(ChatGPTから引用)

田舎ハコモノアミューズメントパーク営業が作ったやる気のない企画書みたいな回答をいただきました。オデの聞き方が悪かったのかナ。もうちょっと深い一拍みたいな感じなんだけど、主観的な事だから説明が困難かつ、わかってもらいにくい。ああもどかしい。

知の部分を刺激する……こういう作用を考えてテクニカルに作ってんのかなと思いましたけど、最後のアルバム『12』は、静かな日常スケッチの様でした。昨年眺めたゲルハルト・リヒターの写真作品にも似た様な。
恐ろしく正確に事実を捉えている、徹底的にセンチメンタリズムを排除したドキュメンタリ。図書館、博物館、美術館に入って感じるあの感じの正体はソレか。「記録」の重さに圧倒されてたんだろうか。「記録」を受け取る事の責任に怯んでいたんだろうか。あ、導き出せた。正体は「畏敬の念」だ。無学無教養だと導き出すのに時間がかかることこの上なし。

音に関しては門外漢なので、ほとんどわからないけども、どうしてこうも琴線に触れる音ばかりを紡ぎ出せるんだろうかと。もし気持ちを余すことなく乗せているのなら、とてもテクニックがいる事だし、ご苦労もあったでしょうし、誠実に音作りしていらしたんだな、と思います。たくさん実験してきた教授の最後の作品は、何だかお別れみたいに思ってしまって、おだやかな気持ちで聴く事はまだできません。
むしろ『未来派野郎』とか『NEO GEO』(この辺は中学生には早かった。が、今聴くと恐ろしくイイ)あたりで景気よくしてみるのもありなのかなあ……と。故・近藤等則氏がラッパ吹いてる『PARADISE LOST』(『音楽図鑑』収録)は脳から煙が出るほどイイ音だと思います。楽園追われちゃうけど。

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