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【四柱推命】財、多ければ良いというものではない

財星、欲しいですよね。
私は欲しいです。

財星は残念ながら、これを持っていればお金に困らないという星ではありません。財というのは何というかマネジメント対象みたいなものなんですね。昔は牛や馬や畑をどれだけ持っているか、ちゃんと管理できているか、が財産の有無に直結したわけで。ですから、そういったモノを管理できる能力と言うのが財星なんです。

現代で言うと現実的なマネジメント能力ということでしょうか。

私は財がほとんどありません。持ってはいますが、何と言うか、スカスカの力のない状態のものを1個だけなんです。PMP持ってますけど。仕事であった方が良さそうだったので取りました。管理職もやってましたけど。必要に応じて勉強したり実践したりしてある程度は身に付きます。でも、息をするように自然にできるかというと多分無理。努力して意識的にやっていたのだと思います。才能がない、ってこういうことかなって思います。

昨日、公表するのは有名人や公人でしかも既出の事実にしたいと書いたばかりで気が引けますし、勿論、詳しく書くつもりはないのですが。知人に物凄い財星持ちがいます。

その人は生まれた時間が分からないので時柱が全く分かりません。が、日主が辛でそれ以外の要素、日支、月干、月支、年干、年支の全てが木なんです。日主以外は全て財です。

大運で28歳までは通根していましたが、それ以降は辛ですから申年、酉年に通根するだけです。実際、28歳までは恵まれていたみたいです。誰もが知っているような有名企業に新卒で就職して、退職理由は私は知りませんが、公務員に転職して、どうも自分のやりたいことと違ったようでもう一度、公務員に転職しています。28歳以降はずっとその仕事です。

人様のことをあれこれ言って本当に申し訳ないのですが、幸せそうには見えません。その方の行動を見ていると、どう考えても心穏やかではないと思われます。

時柱が不明なので断定できませんが、でも、その方の振舞いを見ていると断定してしまうのですが、財星ばかりですが「従財格(じゅうざいかく)」ではありません。

四柱推命では命式のタイプ分けをします。大多数の人は「普通」ということで「内格」というタイプに分類されます。内格の人は、命式全体のバランスが取れているとラッキーな状態(吉)ですし、バランスが崩れるとアンラッキー(凶)とされています。何をもってバランスが取れているとするか、というのはいろいろありまして、細かいことは端折りますが、とにかくバランスが取れて安定している状態がラッキーなんですね。

ところが世の中にはバランスを取ろうにも取りようがないほど偏った命式の人がいます。じゃあ、その人はとてもアンラッキーなのかというと、そうでもないのです。

やじろべえを思い浮かべてほしいのですが、通常は2本の腕でバランスを取ります。でも、一方の腕がとてもとても重かったとしたら、バランスの取りようがないですよね。もういっそ、重い腕を地面に突き立ててしまえば、それはやじろべえではなくなりますが、バランスという点では安定します。そういう偏ったなりに安定した命式を「外格」と総称します。

四柱推命は五行で見ているので、自星(比劫)、漏星(食傷)、財星、官星、印星の5種類があるのですが、「外格」は例えば、自星ばっかりの人、漏星ばっかりの人、財星ばっかりの人などがいます。

財星ばっかりで外格として安定しているものを「従財格」と言います。財に従う、ということです。

すみません、解説が長くなりましたが、ようやく知人の話に戻ってきました。知人は財星ばっかりですが、その振舞いを見ているとどうも「従財格」ではありません。

従財格は正確には棄命従財格(きめいじゅうざいかく)と言いまして、単に財に従うのではなくて、自分を捨てて財に従うのですね。

従財格というのは、自分のことは二の次、三の次にして、周囲の人たちやいろいろな関係者のこと、関係する物事のことなどを優先して振舞う、皆が良いようにと振舞う、そういったことで開運するタイプなんですね。

で、財星ばかりなのに棄命できずに自分のことに一生懸命になるとどうなるかと言うと、やじろべえで1本の腕だけが重いのに、あくまでやじろべえとしてバランスを取らなければなりません。これ、うまくできると現実の世界で本当に成功するようです。ようです、と言うのは残念ながら私は直接、そういう方にお目にかかってないのです。聞く話によると、やはり経済的に相当もの凄く成功するみたいです。と言うか、そこまで頑張って、ようやくバランスが取れるのだと思います。

そこまで頑張れないなら。
謙虚に。
誠実に。
楽して得をしようと思わずに、足るを知る。
そして、できる範囲で頑張る。
ということに尽きると思います。

皆様が幸せでありますように。


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