見出し画像

Portugal. The Man「Sleep Forever」  隠れた名曲#3

Portugal. The Man(ポルトガル・ザ・マン)というバンドをご存知でしょうか。

ポルトガル・ザ・マン英語: Portugal. The Man)は、アメリカ合衆国の6人組ロックバンドである。2018年1月28日、「Feel It Still」が第60回グラミー賞において最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を受賞した[2]

ポルトガル・ザ・マン - Wikipedia

グラミー賞まで受賞しているので、相当に実力派であることは間違いありません。あまり日本では知名度はないけれど、それでも街でたまに彼らの曲が流れているのを聴きます。

私が考える、彼らの一番の神曲はこちら↓

「Sleep Forever」という曲です。

もう何もしたくない。
未来もなにも考えず、向上心なんて持たず、ただ眠っていたい。

…みたいなことを言っているバラードです。
これだけ聴くと単なる怠け者みたいな歌詞だなあと思うかもしれませんが、
「フランダースの犬」でネロが「もう疲れたよ、パトラッシュ。とても眠いんだ」って言っているのと大体同じようなシチュだと思っていただければいいです。そう、ある種のレクイエムです。

ある意味悲しい内容の歌だとも言えますが、
ある視点から見ると解放の歌でもあります。
未来がないから、もうこれ以上頑張る必要もなければ、耐える必要もないんだということでもあるのです。
私達が、日々努力を重ねたり、辛いことに我慢しているのは、未来を考えているからだと思います。

生きることや、未来に対する執着を捨てた瞬間に、人間は遥かに楽になるのではないかと思います。皮肉なもんですが。

最近、Quoraで印象に残った回答があります。
老後が楽しくなるようなお話をいただけますか? という質問に対する、御年70手前の方のご回答です。

若い頃、元気な頃、現役の頃に思い描く老後は、大抵の場合、「べき・ねば」の塊で想像したディストピア的な老後イメージ。でも、実際の老後イメージは「あきらめる」「慣れる」「覚悟する」「開き直る」で大抵の問題は解決するし、若返りたい!現役時代の価値観に戻りたい!って思いさえしなけりゃ。実は、老後はお気楽で天国なんですね。
死ぬこともそう

「死にたくない」をあきらめてしまうと、そんなに怖いものでもない

(1) 老後が楽しくなるようなお話をいただけますか?に対する霧島 純(極上隠居人)さんの回答 - Quora

「死にたくない」をあきらめてしまうと、そんなに怖いものでもない。
なかなかいい言葉だと思います。
まだまだ死は先の年齢ではありますが、この言葉を胸に、気軽に生きてみようかな。



「Sleep Forever」から話が逸れてしまった。
この曲、収録バージョンだとミックスや音響効果がいろいろかかっているので分かりづらいですが、めちゃくちゃ綺麗な曲だと思います。
ライブバージョンを聴いて、この曲の良さを再発見しました。

私の葬式には、是非このライブバージョンの「Sleep Forever」を流してほしいな。
葬式を挙げてくれる人がいるのかは甚だ疑問ではありますが。

この記事が参加している募集

スキしてみて

私のプレイリスト

いただいたサポートについては、新規プロダクト作成に役立てさせていただきます。