Portugal. The Man「Sleep Forever」 隠れた名曲#3
Portugal. The Man(ポルトガル・ザ・マン)というバンドをご存知でしょうか。
グラミー賞まで受賞しているので、相当に実力派であることは間違いありません。あまり日本では知名度はないけれど、それでも街でたまに彼らの曲が流れているのを聴きます。
私が考える、彼らの一番の神曲はこちら↓
「Sleep Forever」という曲です。
もう何もしたくない。
未来もなにも考えず、向上心なんて持たず、ただ眠っていたい。
…みたいなことを言っているバラードです。
これだけ聴くと単なる怠け者みたいな歌詞だなあと思うかもしれませんが、
「フランダースの犬」でネロが「もう疲れたよ、パトラッシュ。とても眠いんだ」って言っているのと大体同じようなシチュだと思っていただければいいです。そう、ある種のレクイエムです。
ある意味悲しい内容の歌だとも言えますが、
ある視点から見ると解放の歌でもあります。
未来がないから、もうこれ以上頑張る必要もなければ、耐える必要もないんだということでもあるのです。
私達が、日々努力を重ねたり、辛いことに我慢しているのは、未来を考えているからだと思います。
生きることや、未来に対する執着を捨てた瞬間に、人間は遥かに楽になるのではないかと思います。皮肉なもんですが。
最近、Quoraで印象に残った回答があります。
老後が楽しくなるようなお話をいただけますか? という質問に対する、御年70手前の方のご回答です。
「死にたくない」をあきらめてしまうと、そんなに怖いものでもない。
なかなかいい言葉だと思います。
まだまだ死は先の年齢ではありますが、この言葉を胸に、気軽に生きてみようかな。
「Sleep Forever」から話が逸れてしまった。
この曲、収録バージョンだとミックスや音響効果がいろいろかかっているので分かりづらいですが、めちゃくちゃ綺麗な曲だと思います。
ライブバージョンを聴いて、この曲の良さを再発見しました。
私の葬式には、是非このライブバージョンの「Sleep Forever」を流してほしいな。
葬式を挙げてくれる人がいるのかは甚だ疑問ではありますが。
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