【鮮やかに】山尾志桜里議員が森雅子法務大臣の責任を追及

先ほど、法務委員会が終了しました。

閣議決定で脱法的に定年延長されていた黒川弘務・前東京高検検事長が週刊文春スクープの「新聞記者と賭け麻雀疑惑※」を認め検事長を辞任した事を巡り、衆議院法務員会で山尾志桜里議員が森雅子法務大臣の責任を鮮やかに追及する場面が心に残りましたので、記録します。(※2020.5.21号) 

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山尾:黒川さん自体、三年前から、特定の記者と月一・二回程度、賭け麻雀を継続しており、およそハイヤーの接待を受けていたと言う事は認めていると言う話ですが、森大臣、それなのになぜ、懲戒ではなく、訓戒なんですか?

松島委員長:その通り、おかしい。

森:事案の内容と諸般の事情を総合的に考慮し、適正な処分をおこなったものであります。

山尾:説明する意欲を、今、突然無くした答弁なわけですが、あの、検察の信頼を回復させるために、本当は辞めたいけど残るんでしょう?だったらちゃんと答弁してくださいよ。

人事院の指針は賭博をしただけでも減給または戒告、常習だったら停職、国公法上に位置付けられたそういった処分が決められているわけですよね。  

ましてや黒川さんは検察官ですよね、検事長ですよね、戦後初めて定年延長された、余人をもって代え難いと評価された検察ですよね。

その人がこうやって自ら、三年前の賭け賭博の状況が明らかになっていて、どうして、国公法にも当たらない訓戒で足りると考えたのか、実質的な理由をきちっと国民の前で説明してください。


森:前例で賭け麻雀について、問題になった事案でありますとか、えー様々な事案を参考に、例えば、レートでありますとか、ま、本人の態度、を、総合的に考慮し、処分したしたものでございます。

一部省略


山尾:お尋ねします。森大臣責任を痛感していると言っている。私もそう思いますよ。

あの「検察官は逃げた」をはじめとする森発言で検察の信頼を失墜させるような森大臣だと思いますし。


森大臣自身の戦後初めての定年延長人事は大失敗に終わっている。しかもその失敗を、その当時の判断としては正しかったとして認めていないわけですから。

これからも同様の失敗をされると思います。

そう言う意味で、森大臣、大臣を辞める事以外、ど言う責任の取り方がありうると考えていますか?最後にお答えください、教えてください。

森:私自身の職責について、ご質問をいただきましたが、えーわたくし自身は今般の事柄について、大変に遺憾であると考えておりまして、責任を痛感している。安倍総理に対して進退伺を出したところでございます。

今後の検察の信頼を回復するように、また後任を速やかに選ぶようにとのご支持を受けて... 職責に当たると言う事を決めたわけでございますので。

突然音声が途切れる

ここまで〜


感想/ 私、どうも報道がおかしい、と思っていたんですよ。黒川検事長の定年が閣議決定のみで異例に延長された事が問題なのに、報道では公務員の定年延長問題にすり替わっていた。そりゃ、

各新聞社の記者が太鼓持ちで接待麻雀やってたら、黒川氏が出世したら官邸経由の特ダネを期待できるわけです。

新聞社は黒川氏が検事総長になった方が有難いから、この違法な定年延長も紙面で検証されないわけです。

むしろ、疑問や不安、検証していたのは議員や弁護士、市井の人々でした。それはメディアの大きな信頼失墜にもつながっているのですが...

市井の OLが作ったハッシュタグ #検察庁法改正案に抗議します は黒川問題が表面化してから100万を超えるツィートがされた。すでにメディアは「社会の木鐸」ではないのです。政治家とマスコミは「こいつらなんかおかしいぞ?」と警鐘を鳴らされる側に回った事を実感しました。

そして黒川氏が失墜した事で、それまで黒川氏とパイプ作りに精を出していた新聞社は黒川人事の恩恵を失った。

それと同時に、読者の信頼をも失った事に気がついていない。


追記:人事院に定める懲戒の指針では公務員の賭博の常習は停職、とあります。

黒川氏は三年前からの賭け賭博を認めています。常習と見ていいでしょう。

しかし、とうとう最後まで森雅子法務大臣は、黒川氏の処分をなぜ訓戒に留めたのか、山尾議員の質問に対して合理性のある答弁をしませんでした。

内閣が公務員の処分を律する人事院の指針を無視し、国家公務員法を無視し、独善的な処分でこの黒川事件を処理したのです。

これは内閣の独裁、一種のクーデターと見ても差し支えないでしょう。

これを紙面で厳しく検証するメディアは皆無でした。


検事って守秘義務あるんじゃないの?

産経新聞と朝日新聞は記者会見を開くべきです。

市民の質疑応答に答えるべきです。あなたたちがいつもそうしてきたように。




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