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社内で提案を通すときに気をつけたほうがいいこと

現在は部長という役職なので、スタッフから提案を受けることもあるし、自分が取締役へ提案することもある。
自分の提案は問題なく通ることが多い。もしNGだったとしても、会社の色々なタイミングの問題だったりして提案自体が理由でNGになることは、ほぼない。

提案を通すときのポイントをまとめてみた。スタッフから提案もらってNGにするときは下記のポイントが抑えられてないことが多い。

決裁者の機嫌が良いときに頼む

機嫌なんかで却下されたくないと思う人が多くいるのですが、決裁者も人なので機嫌の良い時と悪い時があります。機嫌で判断が変わるような上司もいると思います(過去いました)。自分の上司がロボットでないなら、とりあえず機嫌が良い時に提案したほうがリスクが少ない。

機嫌が良いか悪いかわからないとしたら、最低でも決裁者が忙しくないときに提案の時間をもらったほうがいい。大きな会議の直前とか絶対におすすめしない。

上司に限らず交渉ごとは相手の都合を考えるのは当たり前なんだけど上司は常に部下の話を聞くべき、感情に左右されず公平に判断すべきみたいに考える人は、上司の都合は無視して話しをしてくる。そういう人の交渉・提案は通らない。

デメリットも明確にする

現状より良くなるために提案しているので提案書にはメリットはたくさん書いてある。ただし現状を変化させる場合には必ず多少のデメリットが存在する

決裁する側としてはメリットとデメリットのバランスをみてメリットのほうが大きいと思ったらOKを出すので、デメリットが記載されていない提案書だと判断材料が足りない。その場合は、おそらく決裁者から「○○はどうなってるの?」とか懸念事項の質問が来るはず。質問に答えられる準備は最低限しておいたほうがいいし、そもそも答えられる準備ができてるなら、最初から提案書にデメリットとその対策を記載しておいたほうがいい。

デメリットを先に記載しておくことでしっかり考えられているなという印象を決裁者に与えるので、信頼度が上がり、提案が通りやすくなる。
印象が悪くなるからデメリットを書かない方がいいと思ってる人がけっこういる。デメリットがきちんと書いていないというのは、しっかりと案が練られていない or ごまかそうとしていると思われるし、僕ならそう思う。

突っ込まれたくないデメリットを隠すためにあえて、いくつかデメリットを書くというテクニックもあるけど、結局あとでデメリットがばれるから多用はしないほうがいい。

図やグラフを多用する

文字だけの提案書を読むのは疲れます。当事者じゃない決裁者が文字だけで状況を正しく早く把握するのは難しいです。
決裁者は基本的に忙しいため早く判断したいと思ってます。図やグラフを上手くつかって見てすぐに理解できるような資料をつくったほうが判断しやすく相手の理解度も上がります。

数字をごまかしたり虚偽の報告は当然NGですが図やグラフを上手くつかって印象操作はしてもいいと思います。折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフは見せたい内容によって上手く使い分けたほうがいい。

必ず数値を入れる

〇〇が改善されます。
〇〇が向上します。
〇〇が効率良くなります。

で終わる提案書は通らない。変化が明確ではないものは判断できない。判断できないものを決裁することはできない。

『これって数値的にどれくらい良くなる見込みなの?』
「やってみないと正確な数値はわかりません」

確かにやってみないと未来はわからないけど、1番詳しいはずの提案する側が予想つかないものを詳しくない決裁者が、どう判断したらいいんだ?と思うことは多々ある。

費用対効果で判断するので見込み値がないと判断できない。

必ず数値で変化を示す必要があるし、その数字の根拠となるものを用意する必要がある。

成功するのが1番いいけど、失敗したときにどれくらい失敗したのか?どこの試算が悪かったのか検証できないことが1番最悪。チャレンジが無駄になってしまう。

最後に客観的な視点で判断する

作った提案書は少し時間をおいてから客観的な視点で見直す。できるだけ批判的な目線で見ると提案書のツッコミどころが見えてくる。

修正する時間があるなら修正する。時間がないときはツッコミが来たときの回答を用意しておく。

100%完璧でデメリットやリスクがない提案は基本的にはありません。リスクがわかっててもチャレンジすべきと思わせれば、だいたい通ると思う。

客観的な視点のない提案書はだいたい通らない。

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