面談ウィーク

面談のことしか書いていない気がするけど、面談ウィーク。
毎年度、面談のたびに、学校行きたくない、教室入りたくない、先生と話したくない、となるのだけど、ぎりぎり5分前くらいになってやっと、「しょうがない、行くか…」と腰が上がる。
だから毎回、すっぴんのもしゃもしゃのズルズルのままで、学校の廊下を裸足で歩いて、「あ〜、このペタペタとした湿り具合…おえ〜」と思う。

そんなまったく気の乗らない面談だけど、今回は当たりであった。
とうぜんこっちは子どもの学校生活やら成績の話より、子どもたちが毎日会っているという先生のことを知りたくてわざわざ時間を割いて行くので、「先生は、なぜ社会の先生を選んだのですか?」と神戸出身の平成5年生まれという男性の先生(娘の担任)に質問してみたところ、「社会しかできなかったんです…」という最高級の答えが返ってきた。
どれほど子どもの頃から城が好きか、さまざまな旧道を歩くことが好きか、石畳の置きかたひとつとっても、時代背景が見えて楽しいか、このあたりは新興住宅地なので、なかなかそういう歴史ある現場は見られないが、ちょっとした緑道も段差や土の層によって…などなど、すばらしいお話を聞けてふつうに楽しかった。
「はっ!こんな時にこんな話をしてすみません…」という感じにも萌えた。

末っ子の担任の先生(女性)にいたっては、新卒の新社会人で、ハンドボールを中高大とずっとやってきて、それも運動神経がまったくないのになぜか好きで続いてしまったらしく、最近は仕事が忙しくてなかなかできない…と言うので、
「それは自前のゴールを教室に置いて、ボールをネットに打ち込むべきですね。たとえばこう。1+1は、2(おりゃ〜)!」と代わりに見本を見せてあげたりしていたら、15分の面談予定がハンドボールの特訓で2時間になってしまい、もう誰もいない薄暗い校舎で先生とふたり、夕日を眺めて帰ってきた。青春〜。