友達が亡くなった。
3月頭に、泊めてくれた大阪の友達。

先月末に再上京していたのに。
その前、3月中頃に元カノが自殺したことは聞いていた。
3月末も、会おうとして会えなかった。
亡くなった日の2日前まで連絡も取っていたのに。

大阪で、彼女が自殺未遂をした家。
自殺未遂をしていたというお風呂を貸してもらった、

部屋に入った瞬間から、死ぬんじゃないか、って思ったことを
友達から連絡を受けて思い出した。

怖い。
もう会えないなんて。

父親が見つけたらしい。

乗り越えたよ、って話したこと。
自分を救えるのは自分しかいないってこと。
私たちにはやりたいことがあるでしょ、って。

ライブで、最前列は亡くなった彼女の席を特等席だって空けておくって言って歌がんばってたのに。

友達がいるから大丈夫でしょって。
元カノも風俗をやってたひとだから、私がピンサロはじめたこというと
病まんでね、これ以上大切な人にいなくなってほしくないって。
また会おうとしてたじゃん。
次連絡が来るのは、ライブが決まったり、活動再開するからっていう撮影依頼だと思ってたのに。

前払いだよ、って撮影料分、なんどもおごってもらったの、まだ撮影できてないんだけど。
人って本当に自分で終わらせることができるんだね。
もう、想像できないよ。

お葬式にもいけない、もう会えない、本当なの？と思いながら
あの家で、と聞けば本当なんだろうなって、分かったよ。

昔働いてたスタジオで知り合って、宅飲みしたり、大阪に帰ってからは
東京に来た日は会って、わたしが大阪に行った日もにも会って。

大阪の友達より2.3月は月一で大阪に出張行ってたうちの方が会ってるだなんて。
東京でもまた会おうって。

家で撮った写真も、会った時に見せようと思ってたのに。
大阪の家が思い出に変わる日を待ってた。
なんで止められなかったんだろう。

あの日会えてたら変わってたんだろうか。

数年前まではずっと死にたいとか思ってたし、
ここ1年くらいは、ある意味いつ死んでもいいと思ってた
でも一人の夜に考えるのはまだ生きていたいってこと。

がんばっても愛する人に見てもらえないって絶望してたんだろうなって思うよ。
春は人が自殺しやすい季節なんだって。

決定的なことがなかったからギリギリわたしは生き延びられたんだ。
もしあの時、大切な人が自殺してたら、今頃わたしもいなかったかもしれないって思ったりするよ。

怖い。死ぬのが怖い。
大切なひと、消えてほしくない。
最近はそんな気配のするひとが減ってきていた。
まさか友達がいなくなるなんて思ってなかった。

薬とアルコールは苦しくなかったのかな。
そっちで愛する人と会えたかな。
こっちでは生涯独身なんて言ってたけど
もうそっちで結婚してたりするのかな。
でもそんな法律はないか。
愛した人と結ばれて、幸せでいてほしい。

もっと大きな会場でライブ撮りたかったし
いつでも突然電話で呼び出しあって
お酒飲んで楽しい話がもっともっとしたかった。

あと2年でロックスターだったのにね。
東京でまた飲みたかったよ。
関西弁の友達、いないんだから。
ノリが合うのってめちゃくちゃ嬉しくて
なんで、やばいってとき
思い出してくれなかったのかな。
返事してなかったのがいけなかった？
たしかに、雑に友達だったよね。

お互い普段から気遣いすぎるけど
友達だと思ったら特に気なんか使わないし
困ったときとか、寂しいときくらい
頼ったり甘えても嫌いになったりしないのにね。

でもなんかね、もしかしたらやけど

これでよかったんや
働くん向いてなかったし
お金もなかったんよ、
さきちゃんがおらんとこでは
やっぱがんばれんかったわ

こっちで会えたんやで、心配すんな
ライブできんのは悔しいけど
もっとええ曲作っとくわ

写真撮ってもらいたかったなあ
遺影ださかったわ、
アー写使ってくれたらよかったのになあ
ひとみちゃんの写真ええから続けろよ

俺のこと覚えてくれとったらひとみちゃんにまた会うときには
前よりもええ男になっとると思うで、楽しみにしといてな。

そんな風に言ってる気がした、し、
そう思わないとやってられんよ。

またな。

昨日の夜こと
こんなことを書きなぐってぐしゃぐしゃに泣きながら寝た。

今日はライブの撮影だった。
人の熱気と爆音の中で、突然意識が外れた。
死ぬときってどんな感じなんだろう
考え始めてしまった。
人の足元と、できる影、漏れる照明の動きを見ながら
なんで私はまだ生きてるんだろうとか
友達がやってたバンドのライブのことが思い出せなくなってることとか
なんか悔しくてぼーっとしてたら
今まであった嫌なこととか、今日わたし自身調子悪くて
全然人と会話できないこととか、嫌になって
お酒と薬で死ぬ想像、ではなくて
同じように死のうとした友達の追体験をしたような気がした。
そしたら息が苦しくなってきて、熱くて、頭が痛くなった。
友達の報告を思い出して、1-2日ずれてるけど
この話はエープリルフールだったんじゃないかと思うようにした。