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酒抜きの今回の帰省はゆっくりと有意義な時間が過ごせた

単身赴任先から月に一度は業務報告を兼ねて帰省が許されている。今回は赴任先が3連休だったので自費で帰る事にした。

一週間ほど前から断酒している。

アルコールというものは、飲めば飲むほど知らない内に症状が進行するアルコール依存症を形成するということを知ったので、二度と口にしないことにしたのだ。

「適量ならむしろ健康にいい」などというウソのイメージキャンペーンによって、国家をあげて税金を確保する作戦なのである。だまされていた。

お酒飲んでないと心穏やかにいられた

妻がお酒を飲まないので、いつも一人で飲んでいた。

酔ってくるといろいろな刺激を求めるようになる。食べたくなるし、騒ぎたくなる。

一人で酔っていると、浮いた存在だったと思う。シラフのものからするとただの面倒くさいおっさん。自然と皆離れていた。  

それが飲まないでいると、ずっと普通にしていられるし、周りの人の気持ちを感じ取るゆとりができる。相手の気持ちに寄り添う事ができるようになっていた。

ああ、今まで夜の団欒の時間に俺は、独りよがりで自己中心的な状態でいたんだと気付いた。おまけに感覚はほとんど麻痺していたし、翌日にはほとんど覚えてないんだからその時間はなかったのと一緒なのである。

お酒を飲まないでいると何て充実してるんだろう

今回の帰省は3泊4日、いつもの事だが滞在時間は短い。

しかし、今回は1日1日を噛みしめるように過ごす事ができていた。よくものごとを考え、感じ取り、家族の存在をすごく実感している。

いつもは気が付いたら赴任先への帰途にいたのだが、今はこうして想いをnoteに残そうというゆとりもある。

これから妻とランチでも行こうかと言っている。

断酒の敵の一つは孤独

断酒を阻むものとしてHALTというものがある。

空腹、立腹、孤独、疲れの英語の頭文字である。

飢えていると、腹がたっていると、さみしいと、疲れているとお酒を飲みたくなるものなのだそうだ。

単身赴任先で1番嫌なのは孤独だ。特に休日を赴任先の家で過ごさなければならないのが耐え難い。

酒を飲んでも孤独は癒やされる事は決してないのは分かっているが、気持ちを麻痺させる事ができるアルコールというやつは、現実逃避に使えるアイテムになりうるのだ。

メンタルヘルスのケアを掲げるなら単身赴任者を毎週帰省できるよう義務付けるべきだ

今の会社では、毎週帰省できるほど甘くはない。海外赴任ならまだしも、国内赴任なら毎週帰省させるのを義務とする法律でも作って欲しい。

単身赴任の孤独から、アルコール依存が進み、鬱が悪化して退職を余儀なくされる人を知っている。

会社側は、単身赴任者は飲酒量が増えるということを認識している。精神的に不安定になるものがいることも当然知っている。しかし、帰省費用程度を支払うのを厭うのである。

わたしが単身赴任をしている理由は長期出張だから

単身で行かずに家族で行けば良いではないかと思う人もあろう。

わたしは駐在しているだけで、転勤を命じられた訳ではない。だから家族ではいけないのだ。

これはわたしの場合であって、他の人で転勤を命じられても家族の事情で単身赴任を選択している人が多くいる事も事実だ。

好き好んで単身赴任をしている人はほとんどいない。喜んで単身赴任をする人なら離婚を選ぶであろう。

酒なしに休日を有意義に過ごすのが今後の課題

行きたい所へいける可処分所得がある人は、好きにできるだろう。独身の人でも家族がある人でも。

半ば赴任先の家に軟禁されているわたしが問題なのである。

何をするか、誰と過ごすか探すしかない。

とりあえずものごとを悪い方向へしか運ばない酒を封印したことは前進と喜ぶしかない。

「〜しかない」って思ってる程度に追いつめられてるな。

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