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離島での7日間/おとなの24連休

前回、年末年始に24連休を取得してあまり人に知られていない離島:トカラ列島ー中之島に行ってきました。という話の序章を書きました。
今回はその続きです。
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中之島での暮らしは、お天気に左右される。

島の真ん中に御岳(おたけ)があり、そこに吹く風次第で突然雨になったりする。島では沿岸の西地区、東地区と、高台にある日の出地区の天気が違う、なんてことがしょっちゅうだそうです。天気がころころ変わる様子や、天気予報を見ずに、風向データを見ながら天気を自ら予想する島人のすごさを垣間見ました。

気候はというと、南の島ということもあり、すっかりあたたかな気候を想像していましたが風がビュービュー吹き付けて、寒い毎日でした。

中之島には害獣とされてる動物がいます。
それがヤギ。

車で走ってると野生のヤギにたくさん出会った。
なんともかわいい、ヤギ。
野性をつかまえてそのまま飼ったり、また放したり、と付き合い方は様々ですが島の人は ヤギ=害獣 の意識がものすごく強かったです。
なお、ヤギを一頭連れて行くと5,000円くらいで売れるそうですが、わざわざ捕まえてお金にしようと思う人もいない様子…。

うまれて数日っぽい子ヤギ。(か、かわいすぎる)

島には、畜産業を生業としている人が多く牛を飼ってる人が多いそうです。鶏・トカラ馬と他の動物たちももちろんいます。
鹿児島は和牛が高品質でかなりお金になるらしく、それで生計を立てているとか。



それにしても、島は驚くほどに何もなく、コンビニもない、ガソリンスタンドもない、小中学校はあるが高校もない。
ましては仕事もなくて、島人の平均年収は120万だそう…。

交通費も送料もかかるのに、どうやって暮らしているんだろう。
自給自足と言えど、やはりお金は大切だと痛感したし、島暮らしは生易し物でもないのだなと感じました。

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何もない生活の中で感じたことがありました。 
それは、何もないからこそ気づけることで、

普段身の回りにたくさんあった ”しあわせ” についてです。

何もない、ということは非常に豊かだなーと思います。
何もない、ところには、たくさんの目に見えない豊かなものがある。

物に心が支配されないから、物がない状況下で、自らたくさんのことを見出していきやすくなる気がしました。

食べ物だって、
「今日は卵があるねぇ(鶏が産んでくれたから)」とか、
「今日はきくらげがとれたねぇ」とか。
「今日は天気がよくて作業がはかどったねぇ」とか、そんな感じ。

毎日のなかに、ありがたいこと、って本当にたくさん眠っている。

そんなことはとっくの昔に気づいていたし、分かっていたのだけど、それを味わい感じ尽くす時間は持てていなかったなぁと思いました。