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想いを変えた1日/おとなの24連休

前回、前々回に続きこの年末に行った鹿児島中之島でのはなし。
しかも、わたしの想いに火を灯した1日のはなし。

中之島に来て、毎日たくさんの命と触れ合いました。

牛の出産直後に立ち会ったりもしました。
(出産自体は思いのほか早くて立ち会えなかったが…)
牛はとってもおだやかで優しい。中には元気いっぱいな性格の子もいたけれどつぶらな瞳がかわいくてかわいくて、たまらなかったです。
毎日風の匂いを感じて、空気の湿り気を感じて、竹の群生の勢いを感じながら日々を過ごしていました。

ある日、ホストの河本さんに中之島を半周、観光に連れて行ってもらった時の事がいまでも忘れられずに心の中に残っています。

*島を一周する道が寸断されていて今は一周ができません。

 
竹の壁で覆われた道をひた走り、島唯一のキャンプ場に到着しました。
人間に使われずさびれたキャンプ場。
きれいな海が見えるのかと降り立った海岸。
なんと大量の海洋ゴミが打ち上げられていました。

海岸一杯に、誰かが敷き詰めたかのように転がっているゴミ。
特に多いのがプラスチックゴミ。

この島の位置は潮の流れから、太平洋ゴミベルトのちょうど真上に位置しており、海外からも大量のごみが打ち上げられているのだとか…。

*太平洋ゴミベルト(Wikibedia参照)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E3%82%B4%E3%83%9F%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88

プラスチックは木材のように自然に分解されていくものではなく、破片が細かくなりマイクロプラスチックとなっていき様々な問題を引き起こします。
たとえば、海水で天然塩を作った商品なんかにも白く透明なのでプラスチックが誤って混入していても気が付かず、そのまま売られてしまうことがあるそうです。
 
この光景を見たときに、
心が締め付けられるような、悲しい気持ちになりました。

ああ、なんとかできないのか…。
そんな無力感も感じました。

そういえば環境問題に興味を持って大学の専攻を選んだんじゃなかったのか。自分に対する悔しさも湧き起こりました。

ここから車を走らせること10分。

今度は、絶景の見晴らし。
1日中眺めていられる地球の景色が待ってました。

更に更に島の道路が寸断されてる手前まで行ってみると…

生命力豊かな、この島のパワースポットともいえる大樹が生える場所。
ヤルセ、という土地に到着しました。

手つかずの自然。
凛とした空気。
いい氣が流れてる、ってわかる全てがクリアな感じ。

先ほどとは対極的な美しさ・・。本当に素晴らしい場所でした。


=== 
大自然の美しさと、人間の勝手で良くない影響を与えてしまっている状況。

この両極端を同時に感じたことが、
「やっぱり環境問題から目を背けたらいけない。」
と自分に強く思わせたのでした。
  
今年に入ってから、できる時に夫婦そろって街頭ゴミ拾いをすることにしました。プラスチックごみが、雨で川に流れて海に流れてまたどこかの海辺を汚さないために。海の生き物たちに迷惑をかけないように。

第1回、第2回は開催できたので、今年は何回開催ができるか楽しみです。そして、ゴミを拾わなくてもいい未来が来ることを切に祈ります。