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新年読み初め。

ゆっくり時間がある年末年始。娘の相手もしつつお昼寝の時間や、家族が寝静まった合間を縫って、本を読み漁っている。意外と時間は作ればあるものだ。時間があるからこそ、仕事関連の経営学や組織学の本に加えて、個人的に好きな歴史の本やマンガも読むことができる。

今、興味深く読んでいるのは『社会学はどこから来てどこへ行くのか』(有斐閣刊)。岸政彦さん、 北田暁大さん、筒井淳也さん、稲葉振一郎さんによる対談集なのだけれど、社会学のいまの立ち位置について論じている。地道な社会調査と学史研究や理論について大きく風呂敷を広げながら多様な話をしている。

元来、僕は興味が雑多に行くだけに社会学の領域が好きである。でも、それではビジネスの領域に置いては中々役に立つものではない。

だから、ライティングや編集のなかで、株やFXを通じて経済学についてを追いかけてきて、行動経済学なんかもすごく好きだ。ただ、マクロ経済はやはり論じる幅が大き過ぎるように思う。

その後は会社がどのように戦略を立てて行くのかの経営戦略論や、組織がどうやったら最大のパフォーマンスを出せるかという組織学に加えて経営学の領域にも手を出してきた。異なる領海のその最新の差分についてを論じてくれているので、その輪郭と境界を改めて認識することができつつあるように思う。

で、改めて僕は何を書いて論じていきたいのか……。それについて。すぐさま明確な答えは出せないけれど。僕個人は「社会がどう在るのか。人がどう在るのか」に対して、やはり興味が深いんだなぁと思った。全体感を生み出すものの方が好きなのだけれど。では、それがなぜ好きかと問われると、もう少し自身に内省を促さないといけないかもしれない。そんな新春読み初め。