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奥多摩三大急登を制覇する②(川苔山)

※川乗橋〜百尋の滝〜川苔山ルートは、2020年8月現在封鎖されています※

前回の「六ツ石山水根ルート」に引き続き、今回も奥多摩三大急登を攻めることにした。今回は本仁田山の「大休場尾根」を制し、そこから川苔山まで縦走、下りは百尋の滝を拝んで川乗橋に抜け、また奥多摩に戻るルートを試みた。※出オチだがこの登山計画は川苔山山頂で無残にも打ち砕かれた

本仁田山は奥多摩駅から登山口まで歩けるところが良い。奥多摩は結構駅から直接登れる山が多く、良い感じだ。

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林道を30分ほど歩くと登山口へ到着する。

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ここを右に登っていく。ようやく本番開始だ。三大急登の2人目の刺客はいかがなものだろうか?ワクワクする!

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やはりかなり急だ!なかなか手強かったが、先週水根を制したばかりの私にはそこまで強敵ではなかった。

しかし、登山道が結構荒れている。どこからも登れそうな傾斜が多く、踏み跡を辿っていくといつの間にか正規ルートから外れてしまっていることが何度かあり、引き返したり固まってない泥に足を取られて転んだりした。危ない。

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↑こんな感じ。上に進むのはわかるが、どこが登山道なのかとてもわかりづらい。

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展望が開けてくると本仁田山まで後少し。

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本仁田山着きました!奥多摩駅から2時間弱。六ツ石山も2時間だったので、急登ではあるが2時間の我慢と思えばそこまで辛くない。

残念ながらこの日は曇っていて眺望は拝めなかった。山頂手前にも開けたスペースがあり、そこで休憩している登山者が結構いた。

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さて、問題はここからだ。クリアしなければならない問題が2つほどある。

問題① 一回めっちゃ下る。

せっかく1224mまで登ってきたのに、ここから大ダワまで一気に230mも下るのだ。その後また1363mの川苔山まで369m上ることになる。一回下ってからの急登に耐えられるだろうか?

問題② やつが来る

前回は山頂付近にやつら(オオスズメバチ)がいたため、まったくゆっくりできなかった。今回はどうだろうか?今のところ、前回ほどやつらの気配は感じない。もしかしたら今回はゆっくりできるかも。

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またもあまりよくわからない登山道をめっちゃ下る。とにかく下る。

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本仁田山からひたすら下ること30分、大ダワに到着。川苔山まで2.2kmとそこまで距離はないが、ここから400m弱上らないとならない。かなりバテてきた。

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船井戸ルートか鋸尾根ルートかの分岐があるが、船井戸ルートは悪路とのこと。ここまでもわりとだいぶ悪路だったので、これ以上道が悪いのはヤバそうだ。素直に鋸尾根ルートを選択する。

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またしても登山道がわかりづらい道へ。この真ん中の道、登山道に見えるけど違った。このまま行くと行き止まり。この後引き返すこととなる。

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ガスってきた!いい感じの森感。

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本仁田山から1時間ちょいで舟井戸。ベンチがあって休める。この辺りで上りはほぼ終わり。もう少しだ!

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こんな高いところに水場があり、感動する。ここから川がはじまってるんだなー。

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着きました!川苔山!!3時間半かー。本仁田山から意外と遠かったな。登山道が崩れてなかったらもう少し早く着けるのだろうか。山頂は見晴らしがいいがそこまで広くない。ベンチが2つあるだけでトイレはない。僕以外にも3人ほど登山者がいたが、ソーシャルディスタンスを保てた。

最高なことに、川苔山にはヤツ(オオスズメバチ)はいなかった。

なんでだろう?たまたま六ツ石山にはやつらの巣があったのだろうか?それとも天気?謎だ。

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やつらの襲来に備えて今回は軽めのメシを用意していた。マグカップとアルストでお湯を沸かして尾西のドライカレー。インスタントだがしっかり味がついていて美味しい。

ヤツらに怯えることもなくのんびりと休憩しつつ、下山ルート(百尋の滝)を確認していたら、なにやら視界に黄色い看板がチラつく。

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川乗橋〜川苔山間の登山道は台風被害により通行止です。

なんやとーーーー!!!!百尋の滝行けないやんけ!!!ここまで来るまでまったく気づかなかった!!!

なんとか道がないものかと焦ってうろうろと探す。

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川苔山〜川乗橋間の登山道は木橋が崩落する危険があるため絶対に立ち入らないでください。

さっきよりかなり強めの忠告w これは大人しくあきらめるしかない。登ってみないとこうした情報にも触れられないところがまた山の醍醐味である。引き際も大事だ。

帰りは鳩ノ巣駅に下る

しかし、あの荒れた登山道をまたピストンするのはやだなーと思い、鳩ノ巣駅へと下りるルートを進むことにした。

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こちらの道は登山道もしっかりしていて歩きやすい。よかった。途中いい感じの沢があり、上りの悪路でグチョグチョになった靴を洗う。鳩ノ巣駅には洗い場がないので、ここで洗っておいてよかった。

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林道にぶつかるところでYAMAPのルートは途絶えているが、鳩ノ巣駅まではもう少しある。

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着いたー!鳩ノ巣駅!6時間の行程。なかなか疲れた。やはり大休場尾根をピストンしなくてよかった。

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しかし鳩ノ巣駅には温泉が少ない。

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唯一見つけたはとのす荘に行ってみるが、日帰り温泉の受付は14:30までとのことでタイムオーバー。。。ショック。電車で奥多摩駅まで戻ってもえぎの湯に行こうかと思いホームに降りたが、奥多摩行きの電車がなかなか来ず、先に東京行きが来てしまったためなんか急にめちゃくちゃ帰りたくなり温泉はあきらめて向かいの東京行きに飛び乗る。

本来なら百尋の滝を拝み、川乗橋から奥多摩に戻って温泉に浸かる計画だったのだが。。。滝と温泉がなくなってしまって凹む。まあこんなこともあるだろ。


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