INTJが成金を低みの見物する話

私は金がないが、金に困るほどではない。困っていないので、成金を私情を挟まずに観察できる。堂々たる低みの見物だ。威風堂々たる下から目線だ。

私は底辺事務員だから、私の身近にいる成金など会社の社長しかいない。一代で苦労して会社を作り上げた。成金の周りにはやはり成金がいて、その人たちを見て思うことがある。下品だ。典型的成金で非常に下品。だが、そんな話をしたいわけではない。
貧乏な家に生まれて、チャンスを求めて事業を起こし、事業を軌道に乗せるまでは大変な苦労があっただろう。たくさんの苦労話も聞くが、波瀾万丈な人生で面白い。私は年寄りの苦労話を聞くのは結構好きだ。自慢話は嫌だが。

私は底辺事務員で金がない上に、独身で友達もいないから自分の生活のことだけを考えていればいい。金のかかる趣味もない。プライベートで交際接待費を払うこともない。
成金は人脈をとても大切にする。休日でも平日でもゴルフや飲み会や接待に大忙しだ。私から見れば、休日に仕事関係の人には絶対に会いたくないが、彼らはへっちゃらなようだ。夜遅くまで酒を飲んでも、翌日ケロッとした顔で出社する。
私の知っている成金は、若くて60代だ。私よりずっと年上なのに、体力は成金チームの圧勝だ。成金たちは丸一日何もせずに寝て過ごすことはないのだろうか。いつもエネルギーに満ちている。

私は休日は思う存分自宅に引きこもっていられる。だが、成金は金のために好きでもない相手に会わなければならない。資産管理や運用をするため、自分の金を狙うかもしれない人たちにも、会わなければならない。
私にとっては、金のために人に会うなど、天地がひっくり返ってもやりたくないことだ。だが、成金は金にシビアで金を増やすことへの意欲が強い。だから、成金になれるのだ。
私はたくさんの経営者を知っているわけではないが、創業者はそうでなければ成功できないのだろう。

そして、成金は時流や運だけではどうにもならないところで、ものすごく泥臭い努力をしている。ビジネスマンであれば、下げたくもない頭を下げるなどよくある話だ。
やりたくないが職務上仕方なく頭を下げる。だが、成金は上昇志向を持っていなければ下げずにいられた頭を積極的に下げて回った。そして、今の地位を築いた。

成金にも色んなタイプの成金がいる。典型的な下品な成金もいれば、多少上品な成金もいる。だが、精一杯頑張ってる若者を無碍にしないのは、私が見た成金に共通しているように思う。
自分が泥臭い努力をし続けたからだろう。困っている時は気軽に力になってくれたりもする。行きすぎて若者に無駄な努力や苦労を押し付けようとする成金もいるが。

私の知っている成金たちは、本当に下品だ。パワハラセクハラをする困ったじいさんたちだ。昭和の価値観どころか、戦前の人間かと思うほど古臭いカビ臭い価値観を持っていたりもする。声も無駄にでかいし、デリカシーのなさは超弩級だ。意識高い系ではなく、意識低い系だ。
ああはなりたくないと思うが、私はどれだけ頑張っても成金にはなれないだろう。休日どころか人生返上で仕事と会社のために生きている。彼らは仕事と会社のために生きているから、人生返上とは思っていないだろうが。

成金たちの派手な使い方を見て羨ましいと言う人がいるが、そこまでの努力を考えれば羨ましいなどとは私は言えない。私は自分が楽をするための努力しかできない。私が経営者でも、会社拡大、事業拡大のための努力などしないだろうと思う。
本当に人種が違う。当然、誰であってもハラスメントはしてはいけない。だが、彼らの生きてきた泥臭く苦労の多い道を思うと多少のデリカシーのなさは目を瞑ってあげたくなる。瞑らないが。

私には絶対にできない努力をし続け、成金になった成金たち。私は今、彼らの努力にタダノリして楽をして今の会社にいるのだから、あまり下品だと言うのは控えた方が良さそうだ。
それにしても、やはり下品なのだが。

面白い苦労話や、私の見た下品さも書きたかったが、特定されたら職を失うので全部消した。残念だ。成金の下品エピソードで盛り上がりたい。

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