【INTJ】不毛な男女対立を女性視点で考える話

インターネットの世界では、女はイージーという言葉をよく聞く。一般的に女性は受け身の性別だ。守られる性別でもある。だから生きづらさを感じる男性からは、楽に生きているように見えるのだろう。

2月上旬に、職場の女性のハチミツに体液を入れた男性が話題になった。その会社の正社員ではなく、派遣社員だったとのことだが、それ以降の続報がない。初めてこの件を知った時には本当に怖かったし、気持ち悪かった。自分の持ち物についても考えを改めた。
SNSではやはり、たくさんの女性たちが反応を示していた。それ自体は、当然だと思う。周りにいる男性の誰がこんなことをするのかわからないのは不安だ。男性たちに不信感を持ってしまうのは当然だろう。

だけど、ここで「男」を主語にしてはいけないのだ。悪いのは性犯罪者であって、男性ではないからだ。性犯罪者は、一般的には男性の方が多いだろうが、女性にもいる。ここで男を主語に話すことを認めたら、女性が性犯罪を犯した場合にブーメランとなってしまう。対立軸を、男女ではなく、性犯罪者とそれ以外にしなければ不毛な男女対立が続くだけだ。「性犯罪者から女性を守れ」ではなく、「性犯罪者からそれ以外を守れ」にしなければいけない。

女性が生きやすい世界は、結局のところ、男性も生きやすい世界だと私は思う。
以前、「Ku Too運動」というものが話題になった。職場で女性にハイヒールやパンプスの着用強制を廃止する訴えだ。履くか履かないかは、確かに選べた方がいい。私も足の甲が広く開いたヒールは苦手だ。着用強制されたことはないが。
この時に、ハイヒールを強制されない裏側にいる男性についても、考えるべきだと、私は思う。クールビズと言いながら未だに夏でもジャケット着用を強制される男性。重くて硬い革靴を強制される男性。長髪やピアスを禁止される男性。
男女共に職場で働きやすい服装や身なりを考える運動にはできなかっただろうか。

私の職場では、女性事務員には事務服が支給される。だが、男性事務員は自前のスーツだ。男性側から文句を言われたことはないが、これもセクハラに当たるのではないか。女性にオフィスカジュアルを認めている会社は多いが、男性はスーツ限定のことが多いのではないか。これはセクハラではないのか。
もちろん、毎日服考えるよりスーツの方が楽という男性も多いだろうが、オシャレな服を着て働きたい男性がいたっておかしくはない。

もし、オシャレしたい男性はそれが認められてる業界に行けばいいと言うのならば、ハイヒールを強制されたくない女性だってそれが認められてる業界へ行けばいいと言われて、終わってしまうのだ。
せっかくの問題提起が水の泡になってしまう。

私の実感としても、まだまだ男女平等には程遠いし、これからも色んな問題が起きてくる。
せっかく問題意識を持ったのなら、男女まとめてみんなで幸せになれる道を探した方がいいと思う。その方が共感してくれる人が倍に増える分、目的達成も近くなる。

以前、多様性について書いた記事で、生きづらさをババ抜きのババのように押し付けあってる記事を書いた。どうせなら、その場からババ自体を消し去って、みんなで上がりを目指す方が幸せな世界になれると思う。
ずいぶん偉そうなことを書いているが、自分ではなかなかそれができないからこそ、戒めのように記事に書きたいのかもしれない。

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