またね - 2024年1月6日

前に一緒に暮らしていたねこの具合がよくないので会いに行った。あいかわらずふわふわでかわいいのに、もう余命が長くないらしい。窓辺で日に当たりながらねこのお腹に耳をくっつけて、体のなかで反響する喉のごろごろ音を聞いていると、この猫はこのまま永遠に生き続けるのではないかという気がする。なんというか、生き物としてあまりに完成しているので、この命が損なわれるイメージがわかない。陽だまりのなかでずっとごろごろ言っていそうな気がする。ねこには「またね」と挨拶して帰宅した。

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