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韓国でパスポートを落とした話

これは2018年7月に行った韓国で、私がパスポートを落としてしまった時の話になります。私の場合、結果的には「帰国のための渡航書」を大使館で発行してもらって帰りました。

もし今この記事をご覧になってるあなたが私と同じ状況であれば、さぞかし焦っていることかと思います。
が、全然大丈夫ですよ!安心してください。
(土日に帰るつもりだった方は仕事に穴が空いてしまうかもしれませんが)

私の状況

金曜の昼過ぎ、母と妹とわいわい言いながら仁川国際空港に到着。
団体行動だったので、simより安いwifiをレンタルすることに。
レンタル窓口でパスポートを提示し、バッテリーやらクーポンやらで手一杯にしながらパスポートを返してもらって北京への直通列車へと移動。

車内では前の晩あまり寝ていないこともあって寝こける。
思えばこの時失くしていたような気が。
(空港にも駅にも届いてなかったので、座席とかに挟まってるかもしれない。)

その後着いたホテルでチェックインしようとしてパスポートの紛失が発覚。
ホテル自体宿泊できるか危ぶまれたが、母のパスポートで事なきを得る。

パスポート紛失発覚後

この泊まったホテルのカウンターの方がテキパキとした優秀な方で、空港やら何やらの心当たりに電話してくださった。
(とても心強い対応だったので、このホテルへのレビューを帰国したら書こう…と思ったが、部屋のトイレのドアが閉まらなかったりと部屋自体に問題が多々あったため、見送った)

とりあえず電話で大使館に連絡すると、
「大使館が平日しかやってないので、再発行の手続きは休日はできません」
とのこと。
私たちは金曜昼着〜日曜朝発の予定だったので、日曜朝までに見つからなければ、どんなに早くとも月曜にしか帰れない…

正直この時点で大分不安だったけれども、どうしようもないので街へ繰り出すことに。

探す時に役立つかもしれないこと

警察に届いた落とし物は以下のサイトでみることができる。

「遺失物サイト」のリンクで検索画面に行くが、ハングル表記になってしまうのでgoogleの自動翻訳で見ると効率的。
(パスポートは「여권」)

ちなみに私がウォッチングしてた時は同じ日に北京だけで日本人のパスポートが3件届けられていた。
パスポートを落として落ち込んではいたが、割と起こりうることなんだな、と少し慰められた気持ち。
(翌日その人たちの届出は無くなっていた。羨ましい…)

後は失くしたと思われる場所に行って忘れ物が届いてないか調べるのが正攻法。
Google翻訳のアプリとかで「日本のパスポートの落とし物無かったですか?」とかの定型文をハングルで用意しておくとスムーズ。

あと相談先として、こういう便利な電話もある様子。
(電話回線使わずに、アプリから相談できる)

揃えるべき書類(帰国のための渡航書)

大抵の人は急ぎで帰る必要があるので「帰国のための渡航書」を発行してもらうと思う。その場合、再発行代の他に以下の物が必要になる。

①紛失等届出の証明書
②写真
③帰国の便名
④戸籍謄本

①紛失等届出の証明書

「とりあえずご飯を食べに」と出かけた明洞の通りに、観光警察というところがあったのでそこで手続き。
お互い英語もおぼつかないため、作るのに30分くらいかかったけれど、翻訳アプリを使ってどうにかやり取り。
A4の紙に印刷された「LOST PROPERTY REPORT」をもらう。

初日だったので、まだ見つかるかもしれないという希望を持ちながら明洞周辺の観光を楽しむ。

②写真

写真屋さんで撮ってもらうべきかとも考えたが、探すのが面倒だったので、証明写真機でプリントした。
地下鉄の駅には大抵設置されている様子。1回10000₩。

③帰国の便名

これは予約の便を変更する必要があったので、母たちが先に帰国する時に見送りがてら空港のカウンターで手続き。
2万切るぐらいの差額で変更できた。

④戸籍謄本

正直これが1番ネック。なんせ家族づてに頼もうとしても市役所は閉まってるので、土日に必要になった場合には市役所の開始時間まで待ち、誰かに取りに行ってもらうしか無い。

私の場合は運良く、たまたま父が数ヶ月前に使った戸籍謄本が残っていたので、それをメールで送ってもらってホテルの人に頼んで印刷してもらった。
(ただし後で大使館宛に原本を郵送する必要がある。)

ただ、大使館での申請時に一緒になったお兄さんが戸籍謄本持ってなさそうな様子だったので、実は無くても何とかなったかもしれない。

用意した書類を持って、日本大使館へ

大使館は景福宮の近く。
ビルの上にあるが、どのビルがそうなのか分からずウロウロ…
国旗が並んでいる前のビルではなく、駅から手前側の1階にThink Coffeeがあるビルが正解。
(画像検索に出てくる茶色の建物を探してしまいがちだが、それは古い建物なので違う)
(少女像の近くも通りましたが、日曜の日中だったからか学生さんが3名ほど、テントの下でMacを触ってました。)
ちなみに8:30過ぎぐらいに着いた時には、大使館行きのエレベーター8階のボタンは押せなかった。開館9:30近くにならないとアクセスできないみたい。
1階でコーヒーでも飲んで待つ。

9時半少し前に大使館まで上がる。
1人待っていた人がいたが、後に来る人もそれほどいなかった。
手荷物検査を受けたら必要な書類を書いて、書類を渡す。
(案内は日本語でしてもらえるので安心。)
運転免許証とかの、身分証明書になるものがあれば見せてください、ということだったのでそれらも見せた。

ここで2、3時間待ち時間があるとの話だったが、実際には1時間と少しぐらいで渡してもらえた。
ちなみに韓国ではNetflixでディズニー・マーベル系が配信されているので、それを見ながら待つのもいいかも。
(私はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol2を流して待っていた。)

「帰国のための渡航書」は折られた厚紙のような感じ。ともかく一安心。

入国のハンコを貰いに行く

「帰国のための渡航書」が手に入って、もう安心!という気持ちで空港に向かったが、実はここでもうひとつ済ませることがある。
もらった渡航書には入国スタンプが押されていないので、一度空港内の入国管理事務所に行き、スタンプを押して貰う必要があるのだ。

入国管理事務所は出発ロビーの奥まったところにある。(仁川国際空港の場合)
押して貰うまでの時間は数分だったが、待ち時間に30分ぐらいかかったので大分焦った。
空港には早めに行った方が良さそう。

あまりすることは無いので、観光を楽しむ

渡航書をもらうまでは日本に帰ることはできないので、できるだけ観光を楽しんだ方が後悔が無くていい。
景福宮の周りは美術館やカフェが沢山あって、ブラブラ歩くのもいい感じ。
明洞も屋台と偽Supremeとフェイスパック天国でオモロい感じ。

これは景福宮と大使館の間にある定食屋のビビンバ。
韓国はとにかくご飯が美味しいのがグッドです。

そんなこんなでバタバタの旅行でしたが、パスポートを失くしても観光はできます。失くされた方は気を落とさず。。
ただ、パスポートを失くすと別のホテルに宿泊できなかったり、両替に行けなかったり(見せなくてよさそうなところを見つければいいですが)、クラブとかの証明書が必要そうな場所へ行くことができなかったりと、不便なことが多いですので、やはり無くさないのがベストです。

一人旅でない場合は特にですね。。
(1番迷惑をかけた母妹には帰国後ケーキをご馳走しました。)

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