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沖縄・酪農滞在記(WWOOF)


2017年の夏、ワーキングホリデーでオーストラリアに行く前に、地元・沖縄でウーフを体験しました。

WWOOF(ウーフ)とは?

WWOOF=World-Wide Opportunities on Organic Farmsの略で、有機農場で働きたい人を意味します。農業体験と交流のNGOとして1971年にロンドンで設立後、多くの国に広まりました。
ウーフのシステムですが、ホストは食事と宿泊場所を提供し、ウーファーはその対価として労働力を提供します。

日本でウーフをするには?

日本ではWWOOFジャパンという団体が運営を行っています。ホストは無農薬、無化学肥料で作物を栽培する農場が中心で、そのほかにも、農家民宿、農家レストランやカフェ、玄米菜食店、自然食品店、 自然体験学校、治療院、陶芸工房など様々。北海道から沖縄離島まで、全国約400箇所中から自分にあったホストを探すことができます。

WWOOFジャパンへの利用は、登録(有料)が必要です。ホストの検索に加え、ホスト先のプロフィーや周辺環境、写真やウーファーのレビューなどを確認できます。興味のあるホストを見つけたら、連絡をとるという流れになります。

ホストを選んだポイント

ウーフをする際ですが、”目的”を明確にすると良いと思います。わたしの場合は、以下のポイントでホストを探しました。

沖縄の文化が学べる
恥ずかしながら、地元である沖縄の文化について無知であるため、沖縄の文化を学べる場所を探していました。方言や伝統芸能、郷土料理などのキーワードがプロフィールに掲載されていたので、今回のホストに申し込みました。

英語環境
海外のウーファーの口コミが多く集まっているホストを探しました。実際、わたしが滞在したウーフ先には、オランダ、ドイツ、タイ、イギリス人など国際色豊なウーファーが滞在しており、英語でのコミュニケーション向上にも役立ちました。

ウーフ先について

滞在先は沖縄県北部の酪農家で、周りは山に囲まれ自然豊かな環境でした。ホストは、方言と英語をゆっくりと話す仙人のような優しいお父さんと国際色豊かなウーファーを指導するパワフルで人情溢れるお母さん。

このホスト先は海外のウーファーからのレビューが多く、リピーターもいるくらい人気のあるようでした。ウーファーはわたしを含め5人。農業系の大学に通うオランダ人の大学院生の男性、高校卒業したギャップイヤーで日本全国をバックパック中のベルリンの女の子、大手旅行会社の就職前の春休みを楽しんでいるタイ人の男性、これから日本の大学に留学予定のイギリス人女性と生活を共にしました。

1日のスケジュール

仕事は大体朝の5時くらいからスタートします。1日の始まりにはみんなで放牧地から牛舎へ牛たちを移動させます。
棒を持って「モーモー」と叫びながら牛たちを牛舎まで移動させるのですが、道を逸れたり座り込んだりする牛が続出で、簡単ではありませんでした。その後、牛舎の清掃をしながら牛の食事の用意したら、一旦朝食で休憩。
朝食後は、日替わりで割り当てられる仕事を行います。仕事内容は、豚や山羊(やぎ)、うさぎや鶏の世話、牛の餌作り、草刈りなど。最後に牛舎の清掃と食事の用意を完了させ、大体13時〜14時に仕事終了という流れでした。

昼食は、お母さんの手作りの郷土料理をみんなでいただきました。そのごは自由時間で、自然豊かな周辺を散歩したり、昼寝したり、勉強したりとゆったりと過ごしていました。

夕食は「日本・沖縄の料理を学びたい!」とウーファーも進んでご飯の準備を手伝っていました。餅作り教室なども開催され、海外のウーファーたちはとても楽しんでいました。

ウーファーの宿泊施設は、男女別の手作りのロッジ。世界各国のウーファーのカラフルなペイントが施され、ギャラリー感がありかわいかったです。ちなみにシャワーは巻きで沸かす式で、新鮮な体験でした。

日本でウーフをしてみて

イギリス人のウーファーが持参していたイングリッシュブレークファーストティー

英語の勉強になった
約1週間の短期間でしたが、ウーファーとのやりとりは全て英語だったので聞き取りの能力は上がったように思います。お互いの言語を教えたのも良かったです。

世界中に友達ができた
ウーフ先では、肩書きも年齢も関係なくなるフラットな関係を築けることも魅力のひとつだと思います。わたしが一番年上のウーファーでしたが、精神的に自分が幼いと感じるくらいでした笑。外から来た彼らとコミュニケーションをすることで、日本を再発見できる感覚も面白かったです。

農業経験やローカルの生活を学べて、密な出会いもたくさんあるウーフはウーフは何歳からでも挑戦できるし、とても面白い経験になると思います。

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