第96回選抜高等学校野球大会の振り返り ~健大高崎、群馬勢初の選抜優勝と新基準金属バット~

 皆さん、こんにちは。第96回選抜高等学校野球大会が行われ、群馬代表の健大高崎高校が群馬勢として初優勝を果たしました!また新基準の金属バットの導入によりホームランが激減しました。今回はこれらのことについて書いていこうと思います。

  • 健大高崎高校、群馬勢初の選抜優勝

 群馬代表として2年連続7回目の出場となった健大高崎高校は、初戦の学法石川(福島)を4-0,2回戦では明豊(大分)を4-0,準々決勝の山梨学院を6-1と破りベスト4にコマを進め、準決勝では優勝候補と目される星稜(石川)に5-4と勝利、決勝では前年の選抜初戦で敗れた報徳学園に3-2で勝利し、群馬勢として初の選抜優勝を成し遂げました!
 健大高崎は1年の春から関東大会でも登板経験のある背番号1の佐藤龍月、背番号10の石垣元気両投手と4番で捕手、主将を務める箱山遥人選手を中心に守りに定評のあるチームで、秋の大会の打率も出場校でトップクラスで優勝候補という意見も見られました。
 個人的には両エースはまだ新2年生で、攻撃面が全国の舞台でどこまで通用するかと考えていたので2つか3つ勝ってくれればと思っていました。
初戦、2回戦と完封勝ちを収め群馬勢として17年夏以来の2勝を挙げやっと例話で群馬勢が甲子園で勝てるようになったと思いました。準々決勝の山梨学院は前年選抜を制覇し、22,23年と秋の関東大会で健大高崎が敗れている相手でしたが5回に4点、7回に2点を挙げて突き放すと、先発佐藤投手にアクシデントがありながら6回からリリーフした石垣投手が1点に抑え6-1で去年のリベンジを果たしました。準決勝の星稜は昨年の明治神宮大会を制し、星稜中が全日本少年大会を夏と春(※秋に延期)を連覇したメンバーが多く在籍しており、さすがに勝つのは難しいのではと感じていましたが、世代トップクラス左腕の佐宗投手から5点を奪い、星稜打線を石垣-佐藤のリレーで4点でしのぎ決勝進出を決めました。決勝の相手は報徳学園、去年センバツで敗れた相手でしたが1回に2点先制されるもその裏不調だった森山選手の2点タイムリーで追いつき、3回に高山選手のタイムリーで勝ち越すと石垣投手が8回まで再三のピンチを背負うも2回以降は0点に抑え、9回に登板した佐藤投手が最後の打者を三振に切って取り群馬勢初の選抜優勝を成し遂げました!
 群馬勢は過去桐生高校(桐生中学時代も含む)が2回準優勝がありましたが、優勝経験はなく関東でも選抜優勝経験がないのが群馬と千葉だけだったので、いつか群馬の選抜優勝が見たいと思っていたため、うれしい限りです。群馬は夏に1999年に桐生第一、2013年に前橋育英が優勝しており、春・夏両方の優勝旗がそろうことになりました。生きている間に群馬勢の選抜優勝が見れてよかった、健大高崎の今後にも期待ですね!

  • 新基準金属バットについて

 また、今大会からは以前よりも飛びにくい新基準の金属バットが導入されましたが、ホームランが1974年春の都道府県大会に導入されて以来、選抜では最小の3本、うち1本はランニングホームランですからさく越えのホームランは2本にとどまる結果になりました。これは予想を超えるホームランの減少でした。2001年の秋から金属バットの重さが900g以上に制限された後でも選抜のホームランが10本を下回ることは少なかったため、ここまでのホームランの減少は意外でした。この現象は2011,2012のプロ野球の統一球問題をほうふつとさせました。(くしくも4月13日現在ではプロ野球でホームランの減少が様々なところで話題になっています。)今後高校球児たちは新基準のバットに順応し、ホームラン数が以前にように戻っていくのか気になりますね。


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