10/7　ドルフィンズアリーナ
結果
７９－７０
９点差で勝利。

はじめに。
開幕節の相手は、超大型補強で話題の渋谷。特にWCで大活躍のホーキンソンに注目。ルカHCがどんなバスケを展開するのか、興味深い。
名古屋は齋藤と佐藤が代表活動で不在。張本とエサトンが怪我で離脱。緊急補強のスミスが物議を醸している。
渋谷はマカドゥが不在。

個人的MVPはティム・ソアレス！！！
ミッドレンジの鬼が現れた。開幕前にデニスHCがインタビューで言及していたペリメーターシュートを増やすとの言葉。予想通りそれはソアレスの存在ありきの戦術だった。安定感が半端ない。これなら得点期待値１以上は余裕でありそう。
そして、なんとリバウンドでも渋谷を圧倒。この試合、驚異の15リバウンド。インサイドでも十分やれる。
そして皆が知っている通り、スリーポイントシュートが上手。
２６得点。完璧なデビューを果たした。

しかしチームとしてはスリーポイントが全く入らない試合だった。
5-21　23.8％　
昨シーズンからたまにあったが、こういう時に重要な仕事をしたのが、アラン・ウイリアムズだった。
今シーズンは、ジョシュア・スミスとティム・ソアレスがその役割を担う（序盤戦は）

そしてリバウンドについて。
実はスミスのインパクトが強すぎるが、ソアレス　15、中東　9、フランクス　7、スミス　5、トータル　51　という内容。
恐らく多くの人がスタッツを見て、どうせスミスが荒稼ぎしたんだろうと思ったであろう。

スミスはオフェンスで無双した。短いミニッツで強烈なインパクトを残したのは事実。パワーですべてを弾き飛ばした。
チームカラーに似合わない外国籍を緊急補強した名古屋Ｄ。疑念を抱かれているが、なかなか上手くアジャストしている。ピンポイントでの強みを最大限活かして、弱点をゾーンディフェンスでカバー。スミスのエリアを限定して他の４人が変幻自在に動き回ることで成立している。
どこまで通用するのか分からないが、もしかしたらエサトンが戻るまでの短期間であればむしろ最強の助っ人と考えているのかもしれない。

そんなゾーンディフェンス。スミスの話題で一つ思い出したのだが、ソアレスとフランクスは新加入で初めて体験しているはず。しかし彼らのアジャストが信じられないレベル。この時期にここまでできるとは予想外だった。
しかしたぶんデニスＨＣはもっと複雑なディフェンスをしたいはず。たまに変な動きの複雑怪奇なローテーションを見せる。
2人を褒めたが、まだまだミスも多かった。この試合ドフリーのシュートを何本打たれた事か。練り上げるには、まだ1か月は必要でしょう。

ロースコアゲームは望んだ展開ではないはず。オフェンスには課題が多かった。まさにディフェンスで勝った試合。新チーム体制の渋谷だからこそここまで嵌まったと言えるかもしれない。
明日は要注意だし、ＣＳで戦うことになれば、全く違う内容の試合になるかもしれない。
そしてチームとしては、フランクスにはもっとオフェンスで働いてもらう予定のはず。

会場の盛り上がりは最高だった。
ＷＣでのバスケ熱の高まりと、ホーキンソンが見たいという理由で多くの人々が足を運んだと思われる。
集客に不安のある名古屋Dとしてはありがたい。会場には行かないが、興味はあるという人口はそれなりにいるはず。
毎試合こんなに赤く染まったら、選手は嬉しいだろうなあと思った。

渋谷について。
それこそ時間が必要なチーム。レギュラーシーズンはCSに出場することが目標でしょう。CSにピークを持ってくる事を最優先に考えているはず。CSからが一番怖いチームになるかもしれない。

途中、落ち着いてゾーンディフェンスに対応してきて、ケリーのシュートで得点量産していた時間帯は、さすがのコーチ陣という感じ。
そして、一番の疑問はルカの立ち位置。ヘッドコーチではない？
とにかく質の高いPｎＲを連続で仕掛けるというルカバスケだった。
ベンドラメ、クレモンズ、田中にホーキンソンがいるだけで中地区優勝候補と言っていい。
これからどんなバスケを仕上げていくのか、とても興味深い。

最後に。
現時点でのチーム力は名古屋Ｄが上。
大崩れせず、リズムが悪くなってもディフェンスでカムバックする、という解説の川村さんのコメント通り。
しかし、名古屋Ｄも、齋藤、佐藤、張本不在、エサトンから急遽スミス
ということを考えると、今シーズンまだまだ伸び代があるということ。期待大。
渋谷が未完成なチームであることが大きいが、名古屋も欠場と新外国籍の連携がまだまだな状態。
現状は、この点差が力の差か。
お互いにフルチームになった時、戦うとしたらCS。そこでは、全く違う試合を見せてくれるでしょう。
どちらのチームも。