in沼(swampman其の一)
要約:
モジュラーシンセ始めたいけど、ケース高いので自作したよ。
結論:
なんだかんだで買った方が安上がりかもしれんけど、自分好みに作れるので満足感は高い。
以下、本文の前置き
DTMerが足を突っ込みがちな沼の中に機材沼というものがあります。
ソフトウェア全盛の時代になぜ敢えて実機を買うのか?
それは格好良いからですね。
「実機でしか…この機材でしか出せない音が…」みたいな拘りもあるでしょうが、正直趣味レベルのDTMerにとってはMNGのための言い訳でしかありません。
大事なのは見た目。その機材が部屋にあることで気分が上がる。これ重要。
そんな機材沼の極北とも言えるのがモジュラーシンセです。
シンセサイザーの各機能をモジュール単位でバラし、自分で自由に組み合わせてカスタマイズする。そりゃもうワクワクしないはずがないですね。
各モジュール間を縦横無尽に這い回るケーブル。SFとかメカ好きにはたまらんくらい格好良い…。
何に限らず「自分好みにカスタマイズ!」とかいう売り文句に滅法弱い私ですが、しかしながら、いまの今までモジュラーシンセに関してはスルーしてきました。
なぜなら、お高いから。
まず、モジュールを入れるための箱(+電源)が安くても3万円以上します。
もちろんただの箱なので、それだけで音は出ません。
(これだけ出せばガジェット系シンセならそこそこの買えるな)
…とか思ってしまう貧乏性なので、最初の一歩がなかなか踏み出せずにいたんですよね。
しかし、この広大なインターネッツの世界に、そんな悩みを乗り越えてきた先人達の知恵がありました。
『ケースが高いなら自分で作れば良いじゃない』
…なるほど!インターネッツ万歳!
で、ここからが本題になります。
モジュラーシンセで利用する箱は、現状ユーロラックというフォーマットが一般的になっています。
そのフォーマットに則ってさえいれば、ぶっちゃけ固定するためのレールさえあればどうとでもなるんですね。中にはレールとダンボールで自作した猛者もおられました。
ちなみに今回参考にさせて頂いた記事はこちら。
木材。良いですよね。
なんかデジタルなシンセサイザーのパーツに木材が使用されてるとテンション上がるタイプなので、素材は木材にしました。
上記の記事の内容をパク…参考に、オカモクさんで注文。塗装済みのものまで売られてるのでそれにしました。自分で塗るとなると大変そうですしね。
カットも穴あけもお任せ出来るので楽ですね。
調べてみた感じ、今回ケースに納めたいbehringerのModelDは70HP(HPは横幅の単位)らしく、参考記事の84HPだとカツカツだと思ったので、104HPにアレンジしてます。
届いた木材(&材料一覧)がコチラ
レールはコチラを購入しました。
コレでパーツは一通り揃ったのであとは組み立てるのみ!
ね。簡単でしょ?
とりあえず肝心のレールから固定して、上下の間隔が問題ないかをチェック
木ネジがうまく刺さるか心配だったので、念のためにマキタくん用のドリルパーツも購入しといたのですが、普通にドライバーで手回しでも問題なかったです。
(自分は長めのネジ購入したので、マキタくんなければキツかったですが…)
あとは変に歪まないように気をつけながらひたすらネジ留めして完成!
ウォルナット選択して正解でしたね。格好よい。
ニスとかは塗ってないので手触りはガッツリ『木!』って感じですがコレはコレで味があって良い。満足です。
失敗など:
レールを留めるネジが最後まで回り切らない(浮いてる)ので『力こそパワー!』という勢いでマキタくんをねじ込んだ結果、ネジの頭が切れました…
自分は、ガッツリとホールドしたいという気持ちで長めのネジを購入したんですが、もう少し短めのネジならこうはならなかったかもしれません。後悔。
ちなみに組み立て途中で木ネジの本数が足りないことに気づきホームセンター2軒ハシゴしました…
ちなみに…ケースだけではモジュールは動かないので、もちろん電源も購入しました。
写真左端の細長いやつが電源なんですが、コレで17000円ほどします。
ちなみに今回、コレを作るのに幾らかかったかと言うと…
木材:約4,700円(送料含む)
電源:約17,000円
レール:約10,000円
…普通に3万超えとるやん。
今回のためにマキタくん購入したこと思えばむしろメーカー製のもっと良いやつ買えたのでは…とか思ったら負け。
以上、長くなりましたが、後進の方々の参考になればと書き残しておきます。
ちなみに自分は、普段DIYとか全くやらないズブズブの素人なので、そこそこ手先が器用な方であれば誰でも出来ると思います。大事なのは諦めない気持ち!
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