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表現の軸とイラストへの想いが明確になった。会社を辞め、フリーランスのイラストレーターへ──mento利用者インタビュー#15 仲村れとろさま

今回お話を伺った仲村れとろさんは、元々は制作会社でディレクターとして働かれていましたが、現在はフリーランスのイラストレーターとして活動されています。コーチングを受け始めた当初は、自分が描きたいイラストが分からないことや、思ったように評価がもらえないことに悩んでいた仲村れとろさん。そこからコーチングを受けながら、自分で行動することで表現の軸を言語化していったそうです。その過程で印象に残っているセッションや行動を仲村れとろさんと担当の山崎コーチにお伺いしました。

どうにかしないと。焦りから始めたコーチング

──コーチングを受け始めたきっかけから教えてください。

大学は美大に通っていたので、周りにもイラストを描くことが上手な人がたくさんいました。比べて自信を失ったり、自分には個性がないと落ち込んだりしていて…それで、絵以外の立体物やミニチュアの制作をやってみたんですがうまくいかなかったんです。何かを作ることは好きだったので、何かしらの創作活動をしながら企業で働こうと制作会社に入社しました。働くようになってからやっぱりイラストを描きたいと思いましたが、思うように描く時間がとれていませんでしたし、SNSにイラストを投稿しても評価をもらえませんでした。その結果、表現したいものもぶれてしまっていたんです。

表現の軸を見直したいと思っていたものの、自分一人では考えられなくて、とにかくどうにかしなきゃと思っていました。大学の先輩がTwitterにコーチングのことを投稿しているのを思い出して、コーチングを受けることで自信が持てるかもしれないと、受けてみることにしました。mentoはいくつかの金額からコーチを選べる点やコーチの顔写真や今までの経歴が分かりやすかったですね。そのなかでも山崎コーチの笑顔に惹かれて、体験を申し込み、そこから約1年間、月1回の頻度で受講しました。

「誰にどのような影響を与えたいか」から見えてきた表現の軸

──そこからどのように「表現の軸」を探していったのでしょうか?

印象的だったのは、初回のセッションでコーチに投げかけられた「もし自分が何でも描ける人だったら、どんなものを描きたいですか」という問いです。そのときに「自分にはできないと無意識に限界を決めて、自分に描けそうな簡単なモチーフをとりあえず描いていた」と気付きました。そこから「自分が本当に表現したいものは何か」という問いに対して、自分は「感情が好き」「その瞬間を切り取りたい」という言葉が出てきました。自分は下手だから描けないと思っているときは、表現したいものを見つけても、どうせ自分なんかには表現できないと諦めていました。コーチからの問いを投げかけられたからこそ限界を決めずに頑張って描いてみようと思えるようになりました。

仲村さんが描いたイラスト

──表現したい軸を言葉にするとどのようなものですか?

「極上の一品料理」です。イラストをたくさん描いて、実際に描いてみてどうだったか感じたことをコーチに話して、自分がしっくりくる軸を言語化しながら、実際に描いてみて…を繰り返しました。その結果、絵を見てくれた人に、あたたかい気持ちや、感動、驚き、情緒的などの記憶に残るような瞬間を届けたいと辿り着いたんです。以前は、誰かに認められたいという気持ちでイラストを描いていることが多かったので、人にどのような影響を与えるか考えるようになったのは大きな変化でした。

「イラストで他者にどんな影響を与えたいか」を考えた結果、同じイラストレーターの人たちと一緒に切磋琢磨していきたいと思うようになり、自分の知識やこれまでトライしてきた過程を自分のSNSや小さいコミュニティで発信するようになりました。

セッションで使用した振り返りシート

会社を辞めるまでに起こした行動ときっかけ

──そこからどのように行動に移していったのでしょうか。

毎月コーチとアクションプランを立てました。例えば、朝早く起きてイラストを描く、小説を読んでイラストを描く、イラストを描いていることを先輩や友人に話す、社内で自分のイラストを見せてみるという行動を起こしました。自分のイラストを社内で共有したら、絵が得意な人だと思ってもらえたみたいでイラストの仕事を毎月貰えるようになりました。とても嬉しかったですね。アクションプランを達成したらコーチにLINEでスタンプを送り合っていたのも、行動を起こすときに励みになりました。

──最終的には会社をやめて、フリーのイラストレータとして活動するという選択肢をとったのも勇気が必要だったと思うのですが、何がきっかけだったのでしょうか。

コーチングを受け始めたときは、イラストレーターになれたらいいなとくらいの夢だったんですが、コーチングを通して「今は夢を実現するまでの過程にいる」という強い気持ちに変化していきました。一生絵を描き続けたいし、絵を描くことを愛してる、だから夢を諦めるのはありえないと思えるようになりました。

セッションでも何回も「どうしたら会社を辞められるか」は話していて、このときもきっかけになったのはコーチの問いでした。「荷物を二個持っていたとして、どちらかを下ろさないとその道を渡れないとしたら、イラストか仕事、どちらを置いていく?」と聞かれたんです。「イラストを置いていくことなんてできない」と真っ先に思って、イラストを置いていくことを考えたら涙が出てきて。そのときに気持ちがかたまって、最後は上司がポンっと背中を押してくれて、フリーのイラストレーターになりました。

──今は前と比べてどうですか?

とても楽しいです!コーチングを受ける前は苦しいことも多かったのですが、今は自分のやりたいことを全力で取り組めていると感じます。

セッション内で使ったライフチャート

コーチは自分の思考をポジティブにしてくれる存在

──仲村れとろさんにとってコーチやコーチングはどんな存在ですか?

私を前向きにしてくれる存在ですね。自分がマイナス、大したことないと思ってる事柄をポジティブに捉え直してくれたことが何回もありました。例えば、私が描いたイラストが雑誌に小さく掲載されたことがあり、自分にとっては大したことないと思ったのですが、コーチに話したら「雑誌に載ったなんてすごい!」と言ってくれて。「夢に向かって一歩進めた」とポジティブに捉え直すことができました。

あとは、コーチは友人や家族とは違う、他にいない存在だなと思います。誰かに相談したときに、その人の経験や考えに基づいたアドバイスや意見を言われてしまい、嫌な気持ちになったり萎縮したりしたことがありました。でも、コーチはフラットに問いを投げかけてくれ、私自身が持っている答えに一緒にたどり着いていくイメージです。もうひとりの自分と話している感覚もありますね。

コーチとのLINEでのやりとり

──コーチングをどんな方におすすめしたいですか?

私がおすすめしたいのは、自分のように芸術や音楽などに関わっていて、自分が何を表現したいのかを模索してる方ですね。表現の軸を見つけるには、自分の気持ちに向き合うしかない、そのためにコーチングはぴったりだなと思います。


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