近年はアウトドアがブームのようですね。ご時世で密になれないことや、様々なアウトドア系ほのぼの美少女アニメが流行ったことが主因のようです。
釣り界隈もご多分に漏れず賑わっているのが何となく分かります。というのも今まで釣りにほとんど興味のなかった友人が釣りに行きたいと言い出したからです。鬱屈とした日々に刺激がほしいのか、はたまたスローループという釣りアニメの影響か、分かりませんが共通の趣味が出来ると嬉しいものです。

GWに釣りなんぞ混むので絶対やめたほうがいいのですが、友人と飲み以外の遊びをしたかったのと、ちょうど新月大潮が被ったのとホタルイカ接岸の最後のチャンスだったので、ホタルイカパターン狙いで富山に行くことにしました。この時期の富山は接岸したホタルイカを狙って岸に寄ってきた魚がよく釣れます。たくさんの釣り人も接岸してきます。

2日前の天気予報では22時頃から雨も風も止むと言っていたので、安心してポイントに行ってみたら、凄まじい北風と大荒れの海を前に立ちすくむだけで終わりました。テトラに当たり砕け散る波の迫力に命の危険を感じました。怖すぎて思わず笑ってしまいました。

仕方ないので次の日に再チャレンジしました。予報では朝まで雨も風もなく、問題なく釣りはできそうでした。
日付が変わる頃に海に行ってみると、ホタルイカ掬いに来た人々の車が何十台と並んでいました。GWなので予想はしていましたが、思ったよりヘッドライトの数が多く、釣りはやりにくそうでした。

何とか人の少ないところで竿を出して、ホタルイカに色形を模したルアーを投げました。昨日はルアーを投げることすら出来なかったので、釣り気分だけは味わえました。

カサゴやメバルなどの根魚狙いでテトラの近くに何投かした頃に、大粒の雨が降ってきました。予報は悪い方に大ハズレでした。その後も明け方まで断続的に降っていました。その上寒さで手がかじかんでいたためか、スマホを地面に落としカメラのレンズを割ってしまいました。今日は何をやってもダメな日かもしれないと過ぎります。

魚が釣れさえすれば辛くないのですが、何度投げてもどこに投げても、ルアーに反応はありませんでした。他の釣り人もあまりに釣れないのですぐに見切りをつけていきます。ホタルイカ掬いの人々も全くホタルイカが採れていない様子だったので、どうやらホタルイカが接岸しておらず、それで魚にも食い気が無かったようです。

4時頃に別のポイントに移動しましたが、明るくなるまで粘っても何も釣れませんでした。釣り人も20人くらい見ましたが、釣れている人は見かけませんでした。ホタルイカの姿もついぞ見ることはありませんでした。2日もかけて、お金や労力も投じて何をやってるんだろうと虚しくなりました。釣った魚を肴に飲むというGWの一大イベントは失敗に終わりました。

これを書いてるのは帰りの高速の途中にあるサービスエリアです。濡れた体が冷たくて寒かったので、温かいラーメンを食べてゆっくりしています。サービスエリアでとても悲しい気持ちになってきたので、何とかネタにして消化しようと思い立ちこれを書きました。誰かが読んで面白がってくれれば救われます。

釣りはしばらくやめようかな。楽しいですが、コストが掛かりすぎてる気がします。富山も遠いので、運転も疲れましたし足代もかかりました。少し懲りました。ここのところ釣りに熱中しすぎていたので、そろそろ頭を冷やそうと思います。

fin.