第五階層 キュレーションが必要

第四階層ではスマートフォンの普及に関することが分かった。スマホ依存症というものが問題視されているらしい。今日の探索は今話題のキュレーションというものだ。さあ今日も頑張って生き残ろう!


製品・サービスへの執着の減退

購入前に商品の情報収集や比較検討しない消費者が日本では6割弱もいる。購入する商品やサービスに興味、関心があまりないらしく、吟味することなくぱっと決めてしまう消費者が先進国に多くなってきている。この原因に、購入時の3つのストレスがあるらしい。1つ目が買い物のために集めた情報の中から良いものを見つけ出すのが難しいという情報選択のストレス、2つ目がいつ買えば損をしないのかが分からないという買い物のタイミング選択のストレス、3つ目が買い物をする時にものがおおすぎることにストレスを感じてしまうというモノ選択のストレスだ。このようなストレスからあまり商品を吟味しないで買う人が増えているのだ。


キュレーター、キュレーション

キュレーター:博物館や図書館などの資料蓄積型文化施設において施設の収集する資料の鑑定や研究を行い、学術的専門知識を持って業務の監修を行う専門職、管理職のことである。(Wikipedia より)

キュレーション:情報を集めて整理すること。あるいは、収集した情報を特定のテーマに沿って編集し、そこに新たな意味や価値を付加する作業のことである。(Weblio より)

キュレーターという言葉を最近は耳にするようになったが、何かを集めている場所やものをキュレーターという風に使い、上の意味以外にも使われるようになってきていることがわかる。例えばセレクトショップも同じように似た系統のものを集めるからキュレーターと思う人も多い。

キュレーション(情報を取捨選択してまとめること)に価値がある。情報同士がつながるようになった今キュレーションの時代が来たのかもしれないという人もいる。


キュレーションサービス

「リアル」

Amazonで買い物をする人が多い中、本屋業界が生き抜くためにキュレーションが大きな役割を果たすようだ。北海道の砂川市のとある書店では、1万冊を超える書籍を読破した店主がお客さんに合う書籍をキュレーションしてくれるサービスを行っているそうだ。お客さんからも好評で喜ばれている。

「ネット」

キュレーションしてコーディネートを選んでくれるようなファッションサイトやアプリが今波に乗っている。男性のコーディネートを女性目線でキュレーションしてくれるbemoolというサービスや、若者から人気を誇るWEARというアプリやiQONというアプリがわかりやすい例だ。


キュレーションとFacebook

キュレーション機能の始まりはFacebookで、気になる友達の投稿の間にユーザーが興味を持ちそうなビジネス向けのFacebookの情報を挟み込むことで思わず見てしまうという仕組みをつくったのだ。

Facebookはエッジランクというシステムを生み出し、ユーザーがスルーを繰り返す投稿元を自然消滅させる仕組みであり、たとえ友達が多くてもいいねが多くても、反応がなければひょうじされなくなるため効果があるとは限らない。→「いいねの反対は無関心」

無料のSNSはユーザー数が増えると強制的に投稿の合間に広告を表示するようになるが、Facebook広告は他のSNSとは違い、自分の友達がいいねした企業の広告が表示されるから、友達のクチコミに思えて共感しやすいようだ。3人以上の友達がいいねした企業と表示された広告は、皆がいいねしてると思い、思わず反応してしまうという、うまくキュレーションを使った広告表示システムなのである。


拒否すること

不要なダイレクトメールは受取拒否で意思表示が可能である。また、テレビ番組の間に入るCMもチャンネルを切り替えることができるし、ラジオもCMの間に他のことをしていればいい、同じようにネット上であってもこのような対応ができる。売り込みだらけのPCメルマガは迷惑フォルダに振り分け、携帯に届く迷惑メールはドメイン拒否、SNSにおいてもフォロー解除やブロックを行えばいい。しかし、Facebookは好きなFacebook投稿にいいねすれば嫌いなものは消えるのである。また、Facebookに買収されたInstagramの投稿も抜粋形式になっている。


ニュースサイトとキュレーション

Yahoo!ニュースのトピックスは全角13文字で人の手でキュレーションを行っている。また、トピックにお金を払ってださせてもらっている。しかし、Googleニュースはニュースサイトから自動的にロボットがキュレーションしてきており、検索エンジンであることを理由にお金は払わない方針なのだそうだ。


ニュースアプリ

皆がスマホを持っている現代、スマホのアプリでニュースを読む人がとても多くなってきているのではないだろうが。テレビのニュースは番組が決めたニュースしか見ることができないから、自分の興味のあるニュースだけが流れるとも限らない。しかし、アプリのニュースは自分の興味のあるニュースだけ見ることも可能なのだ。代表的なものはGunosyやSmartNewsだろう。実際、Gunosyは2500万ダウンロードを、SmartNewsは日米で4000万ダウンロードを突破している。Appleのロック画面をスワイプすると表示できるニュースや、GoogleのDiscover、LINEニュース等はパーソナライズされており、ユーザーが興味を持ってつい押したくなるようになっている。また、ニュースやブログ記事をSNSで評価してキュレーションすることもできる。


ブログまとめ

2005年にアメリカで誕生したTHE HUFFINGTON POSTというブログまとめは2013年5月に日本にも来た。2009年10月にはLINEがブログまとめサービスを開始した。

ブログではないが、TwitterのツイートをまとめるTogetterも人気で、Twitterにもツイートをまとめるモーメント機能がついた

まとめサイトといえばぱっと思いつくのは2ちゃんねるまとめやNEVERまとめだろう。しかし、NEVERまとめに関しては発表されている2017年まででも減少してきてる。Yahoo!JAPANもまとめサービスを開始したが1年もたず修了した。

こうした中でサーキュレーションサイトやサーキュレーションメディアが2014年から急増し始めた

スマホからのアクセスが90%以上を占めるMERYというキュレーションサイトは女性向け情報メディアで女性が答えを求める質問に答えを示してくれるというサイトであり、ことサイトの他にもwelqやLAUGHY、Find Travel、RETRIPなどがあるが、MERYとwelqは検索結果におかしい点がいろいろと見つかり苦情が殺到、MERYは途中で1回サイトを閉じ、welqは約2年で終了してしまった。このwelqの問題を受け、DeNA以外も続々とキュレーションサイトが非公開になっていった


SNSとバイラルメディア

他人のSNS投稿を紹介し、SNSを使って拡散させるバイラルメディアがスマホの普及と共に急増してきている。ここで注意が必要なのが、Instagramの他人の投稿、本人の許可なくバイラルメディアやブログには載せられないから注意が必要だ。


おまけ

私たちが日々利用してるものはキュレーションされたもので溢れていることがわかった。それによってより自分の求める情報やものが集めやすくなっているのだ。

私たちは日々キュレーターによる恩恵を受けている。この恵みのおかげでより便利に情報やものを得られるようになっているのだ。


キュレーションサイトをまとめる人が誰もいないなら横田先生こと、横田秀珠氏がまとめてくれるらしいです。気になる人はネットビジネス・アナリスト横田秀珠を調べてみましょう!とてもわかりやすいですよ✨✨