第四階層 スマートフォンの普及と課題

前回はソーシャルメディアについて記録した。SNSを使うための媒体であるスマートフォンについてをこの階層では身に付けることができるらしい。今回も私たちの生活に深く関わる問題だ。注意して進んでいこう...。


ガラケーからスマートフォンへ

板状になったことで画面サイズは大きくなり、タッチパネル式にもなったが液晶のガードがなくなった。文字入力はトグル方式からガラケーにはないフリック方式が主流となり、操作がシンプルで軽くなった。また、処理速度がパソコン並に早くなったことで動画やゲームが楽しめるようになっことで、電話機能メインではなくなった。バッテリーの消費は激しくなったがだんだん改善されてきてはいる。それでもガラケーを使っている人が日本では約15%いるそうだ。他の国ではもうこんなに所持率は高くないのにこんなにもまだ使っている人がいるのはなぜかと言えば、ガラケーの方が片手で操作しやすいこととと折りたたみ式であるがゆえのプライバシー管理の安心感にあるようだ。

スマホの出荷台数が激増していく中でパソコンの出荷台数は鈍化しており、この背景には上で言ったようにスマートフォンのスペックが高くなっていることにあると考えられる。

スマートフォンの呼び方として日本でよく聞くのは「iPhone」「android」「スマホ」しかし実はこれらの呼び方は統一性がない。iPhoneは商品名、androidはOS名、スマホはiPhoneとスマートフォンがくっついてできた造語なのだ。


android

現在のスマホOSシェア1位のandroidはGoogleが2005年に買収した会社名だ。日本ではiPhoneと拮抗しているが世界的にはandroidの方が普及している(10〜20代の日本人女性はiPhoneの普及率が特に高い)。2014年にはGooglePlayがAppStoreのアプリ登録数を抜いて、1番シェアの多いOSとなった。多く使われる機種に合わせてアプリケーションを作ると儲かるらしい。androidには審査がない為アプリケーションは多い。しかしそれと同時に危険なものも多く存在するためセキュリティアプリのインストールが必要になる。


スマホの持ち方でわかること

スマートフォンは縦向きが90%以上で片手での操作が多く、タブレット端末は縦横は半々で片手での操作も多いが両手で操作する割合が多い。

スマートフォンは片手持ちが76%両手持ちで親指操作が7%両手で人差し指操作が14%両手持ちで両手操作が4%になっているらしく、利き手じゃない方で持つ人が33%利き手で持つ人が67%と利き手でと持つ人が多い。ちなみに、利き手と逆の手で持っている人はスマホ依存症の可能性が高いらしい。

片手持ちの割合が多いため、SNSのよく使う昨日も、片手で持った時に親指が届きやすい所に配置されていたり、Galaxy Note Edgeも右の側面が丸まっていてそこにメニューがある。このようにデザインが持ち方にあわせてきているのだ。


スマホのリンク

パソコンでの操作なら、マウスを合わせると色が変わったり画像が変わったりとページを移動するリンクがわかりやすいが、スマホだとそういった変化がないため、リンクがわかりにくい為なかなか押してもらえないものもある。リンクの大きさが小さい場合も指で押しにくかったり見つけにくかったりする為、大きめのボタンやバナーか一目でわかりやすい立体感のあるボタンがスマホのリンクとしては押されやすい


パソコン時代とスマホ時代の3大キーワード

パソコン時代→「いつでも、どこでも、誰とでも」

スマホ時代→「今だけ、ここだけ、あなただけ」


デスクトップを超えたモバイル端末の検索数

2015年の夏にモバイル端末の検索数がデスクトップを上回った。Google検索のチーフを務めるAmit Singhal氏によれば、Googleは月に1000億回の検索を処理するというが、驚くべきことにこれはタブレット以外の6インチ以下の端末だけの数値である。スマホを入手した人はパソコンのみの人の2倍以上に検索数が増加しており、20代〜30代の特に女性はスマホの検索数がパソコンを上回っており、デスクトップの検索市場を掌握してきたGoogleも、モバイルのウェブブラウザではFacebookやAppleとの競争が激しくなっている。文字を入力するのではなく、音声による検索がモバイルでの検索向上には必要になるようだ。

2012年〜2014年にかけてパソコンだけで検索されるワードは半減したが、パソコンとスマホで検索されるワードは3倍スマホだけで検索されるワードは7倍に増加している。

パソコンは正式名称で調べることが多いのに対して、スマホは略称や話し言葉での検索が多い(例えば、OK Google〇〇を探して、など)。スマホの普及でパソコン時代から検索キーワードが変わってきた。


Googleが恐れるハッシュタグ

2007年8月にTwitterのユーザーがハッシュタグを提案し、2009年にTwitterが公式に採用を決めてハイパーリンク(他のページに移動するボタン、リンクの正式名称)化した。2010年Instagramがサービス開始後すぐにハッシュタグを導入し、TwitterとInstagramのハッシュタグ横断検索サービスが誕生した。2011年7月に日本語ハッシュタグがTwitterで導入、同年10月Google+でハッシュタグ検索(日本語も)導入され、2013年5月Google+の投稿から自動でハッシュタグ付加されるようになり、2014年にはTwitterのハッシュタグ検索がGoogleで上位表示されるようになった


スマートフォンが社会に与えた影響

固定電話やパソコン、カメラ、カーナビなどスマートフォンが代用できるようになったものや、書籍や地図の紙媒体などは売れなくなってきている。また、決済や検索ウェブ投稿の大衆化、連絡手段の多用濃密化、電子データの共有など、私たちの生活になくてはならないものになってきた。

スマホが私たちの生活にここまで浸透してきたことで新たな問題も生まれた。最近よく耳にする「スマホ依存症」である。スマホの長時間使用は色々な害を及ぼしてしまう。このスマホ依存症問題から脱却するために、端末メーカーやアプリが様々な対策を始めている。Appleはスクリーンタイムという機能でどのアプリをどのくらい使ったのかや1日のスマホの使用時間を確認できたり、Googleのファミリーリンクという機能では家族のそれぞれの使用時間の確認ができる。YouTubeでも動画の視聴時間の確認ができる。

スマホが大型化していることでApple Watchや子機も併用して持つ人も増えてきているらしい。


おまけ

スマホは今や高校生にもなればほとんどの人が持っている時代である。便利だし、暇も潰せるしついつい長時間使ってしまう。こうした中でスマホ依存症に注意していくことがこれからは必要になっていくと思う。また、セキュリティを強化しておくことも個人情報を守るためにも大切だと改めて思った。私たちが生活する上で深い繋がりを持ったスマホに対して、常に危険とも隣り合わせであるということを忘れず、自分の情報は自分で管理し守っていくことが大事だ。スマホが進化していくことでなくなっていくものもたくさん増えていくと思うと少し寂しい気持ちになっってしまう。

↓設定守ったver

スマホというアイテムはほとんどの人間が所持しているが、使い方を誤ると恐ろしい呪いを私たちにかけてくる。付き合い方をちゃんと考えて節度を守って使っていくことが大切だ。もしもの時のためにしっかりセキュリテイロックをかけておくことも忘れてはいけない。スマホというアイテムが出てからあまり魔道書をわざわざ開くこともなくなってきてしまい、今や電子書籍から魔物を召喚できるようになってしまったが、あの紙をめくる感覚を思い出してふと寂しくなるときがある。