うぐいすよしの

代官山のちいさな古着屋uguisu boutiqueの店主です。1993年・16歳で開…

うぐいすよしの

代官山のちいさな古着屋uguisu boutiqueの店主です。1993年・16歳で開業。以来、古着屋以外の仕事をしたことがありません。uguisuboutique@gmail.com

マガジン

  • たいせつなことはお店から学んだ

    古着屋を経営しながら学んだいろんなこと。たいせつなマインド。その他いろいろ、時系列に沿わないで書いたノートのまとめです。

  • 【今日のディティール】

    気になった洋服のディティールをただアップするだけ。気が向いた時だけ掘り下げて語ります。

  • お手入れ・お洗濯

  • 16歳で古着屋を開業するまでの話

    【全5話】高校二年生の時に私が古着屋をオープンするまでの経緯。約25年前、むかしの話です。

  • うぐいす道具箱

    古着屋のわたしが実際に商品のお手入れに使って良かったもの、気に入って何度もリピ買いしてるものをオススメしてます

最近の記事

最近お店のSNSに意識して登場するようにしてます

お店のInstagramにスカーフを巻く動画をあげたら好評だったので調子に乗ってこちらにも貼ってみます。 わたしは40代なので、SNSの使い方は若い世代の方が優れていて自分は劣っている…かどうかはわかりませんが…とりあえずそう仮定して「若者は全員先生、自分は無知な老人」といったスタンスで皆様のSNSを拝見しています。 ウチのようなと言ったら失礼かもですが店主さんがメインでやってる小さな古着屋さん、特に女性向けのお店さんのSNSは店主さんがガンガン登場するスタイルが盛り上が

    • シンプルなTシャツ

      これといって特徴があるわけではない、ロゴが入っているだけ。 それでもこの服が、トキオクマガイの服であるという事実だけで胸が高鳴る。 … 一日着て歩いて、いったい何人のファッションラヴァーが「あ、トキオクマガイ」と気づくだろうか。 あるいは誰一人として気づかないかもしれない。 … そんなことを考えながらニヤニヤしちゃうちょっとおかしな服好きさんのためにも私は古着屋をつづけます。

      • POP UP SHOPのお知らせ

        ご無沙汰しております。 わたしの運営する古着店「uguisu boutique」がこの度、ラフォーレ原宿にてポップアップ出店いたします! ・場所・ラフォーレ原宿 1.5F BASE Lab. ・日程・3/8(月)〜3/14(日) 皆さま無理のない範囲でお越し頂けると嬉しいです。 私、よしのは9日(火)・13日(土)・14日(日)に在店予定です。(その他状況に応じて在店するかもしれません) 「noteを見ました!」って言ってくれたら…おどろきます。 ラフォーレ原宿って特

        • 古着屋を27年続けています

          ついこの前こんな記事を書いたばかりな気がしますが、 もう27周年になりました。 ありがとうございます。 昨年の記事で 〜 なんのことはない毎年11月にひとつひとつ数がふえて26周年になったというだけのこと。今も続けているし、これからもしばらく続けていきたいと思っているので、まだ「途中」です。機械式の腕時計の日付がカチッと音を立てて変わったみたいに、ちょっとだけ「あ」って感じる。それだけ。 〜 こんなことを書きましたが、一年経った今もまったく同じ気持ちです。 まだ道の途中と

        最近お店のSNSに意識して登場するようにしてます

        マガジン

        • たいせつなことはお店から学んだ
          36本
        • 【今日のディティール】
          49本
        • お手入れ・お洗濯
          7本
        • 16歳で古着屋を開業するまでの話
          5本
        • うぐいす道具箱
          9本
        • 学生やりながら古着屋もやってた時の話
          8本

        記事

          お客様にぜんぜん心配されていなかった件について

          わたしの経営する古着屋に10年近く通ってくださってるお客様が緊急事態宣言以降はじめてお見えになったので冗談半分で詰め寄ってみました。 「ちょっとなんで休店中に通販で何も買ってくれないんですかー!? ウチの店がつぶれるかも?とかおもわなかったんですかぁ?」 お客様は、ぜんぜん心配してなかったと 今回の事態で廃業に至る可能性をちらりとも考えなかったとおっしゃっていました。 最高のお褒めの言葉として受け止めさせていただきます。ありがとうございます。 幸いわたしの店はちょっと

          お客様にぜんぜん心配されていなかった件について

          2ヶ月の休業が短く感じた

          「次の秋冬のシーズンにはお店開けられるといいなー」 そんな構えで暮らしていたので 約2ヶ月の休業はとっても短く感じました。 わたしの古着屋はとりあえず営業再開することができました。 しかしまだまだ安心できないので、今後も心穏やかに過ごせるように 「またお店が開けられなくなる」前提で行動しています。 たとえば、商品構成。 店頭では一年中よく売れるジーンズ。 しかし通販ではフィットに不安を感じるので売りにくいのでのであまり増やさないようにする。 などなど 自分なりに分析し

          2ヶ月の休業が短く感じた

          マスクの楽しみ方

          ネイルとそろえたらマスクが好きになれました。 マスクは手作り。 ネイルもセルフ。 おうち時間を楽しめて 食材のお買い物も明るい気分で行ける。 おすすめです!

          マスクの楽しみ方

          お店の営業が出来なくなって良かったこと

          お店を閉めて1ヶ月ほど。 わるいことばかりではありません。お店にとって良かったこともたくさんありました。 わたしの経営する古着店はほぼ100%店頭販売だったのですが、緊急事態宣言を受けて100%通販になりました。 こんな急激な変化がなんの痛みも伴わないワケないですが、受け入れる他ありません。 よかったことに目を向けて、明るい未来に向けてこの事態をやり過ごしたいと思います。 はじめましてのお客様 通販を積極的に行うとアナウンスしたところ、はじめましてのお客様からのお問い

          お店の営業が出来なくなって良かったこと

          おうちでもファッションを求めている人たち

          「結局、自己満ですね」 ウチのお店でお買い物をしてくれるお客様の多くは自身の購買の動機を 「自己満足のため」と言う。 ある意味それはよくわかる。 生活必需品としての衣類を求めるお客様は代官山の古着屋なんかにわざわざ来ない。 とはいえ、ファッションはやはり「見られる」ことが前提で、そこに他人からの共感を求めないことを「自己満足」としているのではないかと思っていた。 2020年・春 着ている服を人に見られる機会が激減した状況の中、 生活必需品ではないウチの商品は…何故かそ

          おうちでもファッションを求めている人たち

          お店を失うことは怖くない

          2020年4月 お店を閉めて2週間ほど経った。 3月の時点では、26年続けてきたお店を今後も継続できるのか不安で怖くて仕方がなかったけど今は落ち着いた。 わたしは自分の力ではどうにもならないことや、その時が来るまで答えがわからないことなどは「考えない」と決めて、そのようにできる。 わたしにとってお店はとてもたいせつなものだけれど、わたしは「おみせやさん」ではなく古着屋だ。 古着屋の仕事は「手に職」的なものとしてとらえられるかはよくわからないけど センスや知識、テクニッ

          お店を失うことは怖くない

          たいせつなお客様へ今できること

          商売をやっていると、どんなに平穏な時世でも去年と同じ今年は無い。今年と同じ来年はこない。 変化に素早く対応して行動していかないと、成長どころか現状維持も難しい。 古着屋をはじめて27年目 地下鉄サリン事件、リーマンショック、震災… 世の中でいろんな事があったけど乗り越えて来た。 それは自店が生き残ることを考えた結果ではなく、 暗いニュースであふれる時、古着屋として洋服屋としてお客様へ何ができるかを考えてきた結果だと思う。 お客様へ与えることを考えた結果 お客様がお店

          たいせつなお客様へ今できること

          「増やさない」という愛し方

          一緒に暮らしていた犬が亡くなった。 このnoteにも登場してもらってた保護犬のボルゾイ君。 動物(ペット)の保護活動をされている方たちは皆、動物を愛している。 そしてその愛し方、活動方針の一つに「増やさない」というものがある。 行き場がなく殺処分されるペットたちが沢山いる。 その中で新たなペットを「生産」することを疑問視しているのだ。 わたしは服が好きで16歳で古着屋のオーナーとなった。 その後、服づくりを学びたくなって文化服装学院に入学するのだが、卒業後も古着屋を続

          「増やさない」という愛し方

          70年代イッセイミヤケのデッドストックを動画で解説

          1970年代のイッセイミヤケのシャツがタグ付きのデッドストックで手に入りましたのでYouTubeで解説しました。 一見すると普通のシャツですが随所にこだわりが見られ、興味深い一着です。 ・YouTube・ 70年代イッセイミヤケのデッドストック | vlog#03「素敵なヴィンテージなら、欲しくならない」 こういったsuper rareなアイテムが入荷すると、 「売ってしまうのがもったいなくならないの?」 「自分で欲しくならないの?」 そんな風に聞かれます。 2

          70年代イッセイミヤケのデッドストックを動画で解説

          「アクアスキュータムの赤いコートを着こなさないで」vlog#01【 YouTubeはじめました 】

          「赤いコートって素敵だけど…私には着こなせない」 赤いコートは力強い服です。 ましてやアクアスキュータムのような歴史と伝統の上に在るお品ならなおさら。 そんな力強い服を一朝一夕に着こなそうなんて思わないで下さい。 まずは服の力を借りるつもりで着る。 それからすこしづつ 歩み寄って、寄り添って、なじんでいく そこで初めて「着こなす」ことができれば 素敵なことだと思いませんか? 〜YouTube「アクアスキュータムの赤いコートを着こなさないで」 より〜 この度、フ

          「アクアスキュータムの赤いコートを着こなさないで」vlog#01【 YouTubeはじめました 】

          ジーンズのディティールで田舎っぽさを演出

          外側のシームにステッチが入っているジーンズはなんとなく田舎っぽい印象。 ステッチは一本より二本の方がより田舎っぽい。 三本になるとワークウエアの雰囲気が出てきて、ちょっとちがう。 後中心から二番目のベルトループが中心に寄っているのも田舎っぽい。 「田舎生まれの女の子が初めてニューヨークに行く」的なシチュエーションに使いたい。 素朴な雰囲気を演出したい時はこういったディティールに拘ると良い。

          ジーンズのディティールで田舎っぽさを演出

          HELMUT LANG ヘルムートラング90s-mid00sジーンズのざっくり年代判別方法

          90年代〜2000年代半ばまでのヘルムートラングがヴィンテージとして人気がありますね。 私の体感だと2015年くらいから再評価されはじめ、いまではすっかりデザイナー物のヴィンテージ定番アイテムとなったと感じます。 「本人期」などと呼ばれていたりしますが、つまりヘルムートラング氏ご本人がデザイナーをされていた時期のお品がやっぱりいい!ということなのですね。 その中でもジーンズはとりわけ人気で、探されている方も多いのではないでしょうか? そこで今回はヘルムートラングのジーン

          HELMUT LANG ヘルムートラング90s-mid00sジーンズのざっくり年代判別方法