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学生やりながら古着屋もやってた時の話

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高校生で古着屋を始めて、古着屋を続けながら専門学校に通った時のお話です。
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古着屋高校生ブルーオーシャンを行く

古着屋高校生ブルーオーシャンを行く

16歳ではじめた古着屋の商品は
アメリカ古着とヴィンテージスニーカーという
先人たちが築き上げた古着屋の王道ともいえるけっこうベタな商品構成でした



なんと

これに

そっこー飽きます。

飽きたというか

かわいいから好きなんだけど

なんかちがうかも?

古着なので全て一点物といえば一点物で、
バイヤーのセンスとかクセみたいなのはもちろんあるんだけど

どうしても他店と似たような品揃

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特技を活かさなくても、いいじゃんべつに

特技を活かさなくても、いいじゃんべつに

住宅街のちいさな古着屋にとつぜんコムデギャルソン等のブランド古着を置き始めるのですが
これが、売れます。

アメリカ古着もヨーロッパ古着もブランド古着も
良いと思ったものはなんでも置く
こういうショップは今はけっこうたくさんあるけど
1994年当時はめずらしかっと思います。

なんの宣伝もしてないのに口コミでたくさんのお客さんが来てくれて

わたしは17歳・高校三年生の時点で
最高月収が60万円

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「君と、君の事業に融資をします」

「君と、君の事業に融資をします」

文化服装学院・ファッション工科基礎科に入学し、
「なみぬい」すらまともに出来ないというショボすぎる己の現実に驚くと同時に、入学してよかった!と思いました。(※1998年卒業)

これを読んでくれてる方は文化に行ってる・行ってたという方もいらっしゃると思います。
そんな方はご存知でしょうが、

文化服装学院 けっこう忙しいです。

課題や提出物がとても多く、ふつうに学生やるのもけっこう大変。
学生や

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トレンドは深追いしない

トレンドは深追いしない

16歳ではじめた古着屋も順調で、18歳・文化服装学院の一年の時にオープンした2店舗目の古着屋も最初からお客さんが入って売り上げも良く、いいかんじでした。

ちょうどこのころいわゆる裏原ブームが発生し、アパレルや古着業界だけでなく不動産など街全体が掻き回されました。
古くからあるブランド古着店はこのブームとどう向き合うべきか悩み、様子を見ているかんじでした。
また、ブームに便乗して裏原系を専門に扱う

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インディペンデントで生きてきたことを100%誇れるように

インディペンデントで生きてきたことを100%誇れるように

16歳で古着屋を開業して以来、ほぼ迷いなく一切ほかの仕事をしてこなかったのですが、「あのときああしていたら」今のわたしはどうなっていただろう?と思うポイントがいくつかあります。

その最初のポイントが文化服装学院を卒業する時

わたしはアパレルデザイン科という科を卒業したのですが、その後ファッションに興味のある方なら誰でも知る有名人になる方たちが何人も同級生にいて、その人たちと比べ自分にはアパレル

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挑戦するのに早すぎることはない

挑戦するのに早すぎることはない

はじめて古着を売って秒速で700円稼いだところから学生兼古着屋オーナーの時代を初めて文章で振り返ってみましたが、ビジネス的にはずっと順調で盛り上がりにかけるつまらない話でしたね。もっとカラフルな話になるかとおもっていました。お恥ずかしい。

この話を書くにあたってわたしが伝えたかったのは
「挑戦するのに早すぎることはない」
ということ

巷にあふれる
人生何度でもやりなおせる
とか

何歳になって

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「友だち価格」はNGです!

「友だち価格」はNGです!

古着屋を始めることが決まり、オープンに向けて準備中の16歳の時
古着の卸売り業者の大人に言われていまでも守っていることがひとつあります。

「友だちに値引きをするな」

大人の言うことは基本きかなかったわたしですが
この「友だちに値引きをするな」というのは
なぜか当時のわたしに刺さったのでよく覚えています。

友だちに値引きをしてはいけない理由は
「キリがないから」
「安く売ってくれる人だと思われ

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同じ仕事を長くつづけるには変化が必要

同じ仕事を長くつづけるには変化が必要

「古着の知識はいつどうやって身につけたの?」

16歳で古着屋をはじめたというと
よくこの質問をされるんですが
自分でもいつどのように身についたのかよくわかりません。

最初はありきたりですが、雑誌とお店です。

ヴィンテージジーンズ等のアメリカ古着に関しては、平成初期・1980年代後半にはすでに今の価値観がほぼ出来上がっていて、雑誌の特集なども多く、専門店も多くあったので知ろうと思えば知れる

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