【初級編】エルメスのスカーフを抜く 【買い付け】
古着の買い付けでは
大量の品をいちいち全部見ていたら疲れちゃいます。お目当ての「可能性のある」物だけを見るようにしなければ仕事になりません。
たとえば、エルメスのスカーフを買い付けたい場合
⬆︎この中で「見る価値」のあるものはどれでしょう?
正解は
エルメスだけが欲しいならとりあえず他は見る価値ないです。
この2枚だけを抜いて、確認します。
上から3番目のライムグリーンのものは…
Christian Diorでした…
下から2番目のロープみたいなのは
イエス!HERMES!
この2枚と他のものとの違いは、
端の処理。、
エルメスは表側に巻いて縫っています。
下はバーバリーですが、裏側に巻いています。
先程のディオールのように
エルメス以外でも表側に巻いているスカーフは存在しますのであくまで目安です。
エルメスのシルクスカーフは100%表側に巻いてあります。
ここをミシンで縫っているドイヒーな偽物もありますので
真贋の鑑定眼に自信がない方はそういった意味でも確認すると良いですね。
慣れてくればこの2つも、ここだけ見ればだいたいの検討がつきます。
エルメスはピッチが約10mm間隔で、
かなり正確です。
他のブランドはムラがあるものが多いです。
その10mmという数字を覚えるのではなく
たくさん見る中で肌感でつかめるようになります。
先程の画像で言えば、
白丸がエルメス
赤矢印がディオール
のそれぞれ縫っている位置です。
この違いが遠目で見てもわかるようになったら
エルメスのスカーフ買い付けの初級は卒業かな。
今回サンプルに使用したものはどれも
いわゆるハイブランドのヴィンテージですので、
もしかしたら難しかったかもしれませんね。
初級を卒業するころにはエルメスのスカーフを柄でも覚えてきますので
より簡単に見分けられるようになるはずです。
ではまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?