「君と、君の事業に融資をします」
文化服装学院・ファッション工科基礎科に入学し、
「なみぬい」すらまともに出来ないというショボすぎる己の現実に驚くと同時に、入学してよかった!と思いました。(※1998年卒業)
これを読んでくれてる方は文化に行ってる・行ってたという方もいらっしゃると思います。
そんな方はご存知でしょうが、
文化服装学院 けっこう忙しいです。
課題や提出物がとても多く、ふつうに学生やるのもけっこう大変。
学生やりながら古着屋経営するのはもっと大変…
な
はずですが
一年生の時に二店舗目をオープンします。
どこにそんなヒマがあったのか、よくわかりません。
出店場所はメイン通りからは一本はずれるけど
駅近の商業地域。
当時、店舗物件の家賃相場は全国的に今よりずっと高額でしたが、
都市計画・区画整理事業エリア内の築古ボロ物件で、
「区画整理のための立ち退きを要求された場合、文句を言わずすぐに出て行く」旨の特筆事項付きで安く募集していました。
この時18歳
はじめて銀行で面談、事業計画を話し融資を受けます。
既に父親の仕事の融資で我が家がお世話になっていた銀行です。
「18歳・学生ではさすがに審査は通らないので、銀行としてはお父さんと契約・実行することになるけど」
担当の方はわたしの目を見て言います
「僕個人としては君と、君の事業に融資をする気持ちでいます。事業の現状と、今後の事業計画、何にいくら使うのか、どのくらいの売り上げ・収益を見込んでいて、どう返済するのか。君が考えて、僕に説明してください」
担当の方は18歳のわたしを事業主として認めてくれて
その上で、これはもう遊びじゃないぞと気を引き締めてくれ
今後ビジネスを続ける上で重要な経験をさせてくれ
成長するきっかけを与えてくれました。
この御兄ぃさんの粋な計らいに
当時のわたしは
うるせえじじい、3日で返すわ
と、心で毒付くクソガキでした。
(もちろん声には出してません)
現状と計画を雄弁に語り(こういうの得意)
審査は通り、融資は実行され
店舗の賃貸借契約を結び
やりがい搾取で集めた後輩たちと壁にペンキ塗ったりラックを作ったりして
クソガキにとって二店舗目となる古着屋は無事オープンします
〜
あの時の融資担当の方
今わたしは当時を振り返って、
なんて素晴らしいお人だったのかと
感謝して、反省するとともに、
「うるせえ」の精神はとっても大切で
クソガキの心を忘れてはいけないとおもったので
前言撤回
やっぱり反省するのはやめます。
でも、本当に感謝しています
ありがとうございました。
だからまた
お金貸してね。 よしの
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?