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チョンボを叩く人たちは、どんな人?


白鳥プロは贔屓をしているか?


基本として、覚えておいていただきたいのが。
麻雀プロにトガッた発言をする、ヤンチャ系天鳳民は、七段〜八段の子が多い。

天鳳を遊んでいて、一番ストレスがたまってイライラしてるのが、このあたりの段位を登ったり下がったり。
長い時間、エレベーターしている子たちなのだ。

七段はすごく麻雀のお勉強を頑張った証明
誇れる立派な実力なのだが。

残念ながら。

そこにたどり着いたプレイヤーは山ほどいるので、他人から高く評価されることはあまりない。


ヤンチャ系天鳳民たちは、心の中でこう思っている。

あんなに頑張ったのに、思うほど誰も、自分を褒めてはくれない。
やっぱ九段までいかないとダメなのか?
そこには、まだまだ時間はかかりそうだ。またラスった。くそっ。
ああ、なんて毎日がつまらない。

なのに麻雀プロは、資格さえ持っていれば、麻雀の強い何者かだと一目置かれ、チヤホヤされている。ムカつく。俺のほうが、もっと勉強してるのに。

中田花奈?
元アイドルだろ?
麻雀が上手いわけがない。

あいつが歌って踊って、そのレッスンばかり何年も頑張っていた頃。
俺だってアニメ見ながら、戦術本を読んでいたんだ。
麻雀ならば、絶対に俺のほうがよく知っている。

なのに元アイドルを、あの白鳥が、めっちゃ褒めてる。
推薦までしている。

白鳥は天鳳もやってくれてるし、実際、麻雀も上手いと思う。
てか、ぶっちゃけ好きだし。

俺も白鳥に褒められたい。

なのに、なんで中田花奈を褒めて、俺を褒めない?
おかしいじゃないか。

俺のことを知らないからか?
ようし、文句つけに言ってやろう!
見ろ、白鳥!
俺を見てくれぇーーーーーーーーーーーっ!!


…が、本音である。
前進しないネット麻雀の段位に。
注目されない寂しさに。
日々鬱屈して、イライラしておるのだ。

きっと、意地悪な絡み方をしちゃってるな、かっこ悪いな…は、自覚できているはずだ。
匿名でなければ、恥ずかしくてできない絡み…ということも十分わかっていて。でも、なんかもうイライラが止まらないのだろう。

そんな時に、中田花奈のチョンボである。
おそらく噂を初めて耳にしたときは、ガッツポーズだ。

もちろん麻雀最強戦なんか見ていない。チョンボしたという情報だけが、ポツポツ入ってくる。これはもう、思いっきり発散できるタイミングですよ。

叩いてやる!
気持ちよくなってやる!

そんな人が大勢いたのだろう。

例のツイートの彼は、天鳳七段らしい。
立派なものだが、やっぱり彼も、日々どこかイライラしてる子なのではなかろうか?


中田花奈の麻雀評価


白鳥プロは、推薦文ツイートで、中田花奈を高く評価している。

そこにヤンチャ天鳳民たちが「贔屓してる!と野次っているが、本当に贔屓なのだろうか?
ドヘタな元アイドルを、無理やり褒めているのだろうか?

まず、その中田花奈の評価が、正しいか否かを語る前に。

必ずしなくちゃいけないことは
「その選手の麻雀を、数多く見ること」である。
そして自分なりの、中田花奈評価を確立しなければダメだ。

そうじゃないと、語りようも、比べようもない。

例えば、アサピンのチョンボのシーンを1つ2つ見て「こいつなんでMリーガーやってるの?」「天鳳位ってこの程度でなれるの?」なんて評価をした人がいたら。天鳳民はその評価に「違う!」と反論したくなるはずだ。ファンの中には激怒する子もおるだろう。

なぜなら、アサピンの対局を数多く見てきて、この人は強いという評価をしっかり持っているからだ。だからこそ「違う!強いのだ!チョンボのシーンだけではなく、しっかり試合を数多く見てから言ってくれ。絶対わかるはずだ」と、堂々と反論できる。

はたして、中田花奈は下手だと評価し、野次っている人たちは。
どれほど彼女の試合を見てきたのだろうか?

おそらく、見ていない
過去に、どこでどんな試合があったかも、よく知らないはずだ。

放送対局には、彼女は今までけっこう出てきており。
その麻雀を広く大勢に見せている。

ちなみにわしは、けっこう数多く見ている。
桜蕾戦も、RTDガールズも。

そして
白鳥プロの「押し引きが一番の魅力」の評。
これは、わしも一緒なのである。

押し引きがしっかりどころか、ファインプレーをけっこう見せてくる。そのたび試合を沸かせるのだ。よう止まったな、わしは無理だぞ、押してるぞをピッタリ止めたりする。ちゃんと相手を警戒し、読めているのだ。慎重すぎに見えたかと思えば、勝負どころでのリーチは、しっかり曲げていく。とにかく楽しいのだ。中田花奈の試合で、つまんなかったことが一度もない。

試合を数多く見れば
(あれ…ナメてたけど、けっこうちゃんと打ってるし、面白いな)には気づけるはずだ。少なくともナメてた反動で好感度は上がるし、元アイドルと馬鹿にする自分が急に恥ずかしくなる。そんな麻雀を打っている。

白鳥プロは、贔屓はしていない。
素直な評価に感じた。
なぜなら、わしも同じ評価だったからだ。

それが、中田花奈の対局を数多く眺め
さらに天鳳九段に到達してる、このわしのジャッジである。

あんまり試合を見ていないだろう、七段のジャッジと
どっちが正しいか。

それは、まあ、わしじゃろ。
すっこんでろ。
七段はすっこんでろ。

ちなみに今わしは、六段である。


さて、もう一つ。
チョンボの話題で、バズってたツイートがある。


なかなかトガッた言葉の、大橋プロからの反論である。

これは、半分正しくて、半分ちょっとだけずれている。
4トンダンプじゃなく、2トンだ。

中田花奈を叩いていたのは、ネット麻雀民が多い。
これは正しい
4万人以上フォローしていて、誰よりも麻雀TLを長時間眺めてる、ツイ廃のわしがいうから間違いない。わし以上のツイ廃麻雀民がいたら、反論は許してやろう。

で、ネット麻雀民にチョンボの概念があるかといえば。
ないやつもいるが、ほぼ大勢が
(自分もチョンボたまにやっちゃうけどねw)
と思っている。
もしくは(自分もいつかやっちゃうかもなあ…)である。

概念はあるのだ。

「俺はチョンボやったことないし、一生やるはずがない!」
と、本気で言うやつは
「俺は車で事故らないし、一生事故らない!」
と、のたまう、自動車免許取りたてのクソガキと一緒である。

教習所で、どう習ったのだ、おまえは。
大人は「事故る可能性はいつだってあるから、目一杯、集中して運転しよう」と思って運転しているし。それでもちょっとした心のスキマで、大勢が過去に、どこかで何かに車をぶつけてしまってきている。
保険屋は大忙しじゃ。

でもなんで
「交通事故と同じく、チョンボは誰にも訪れる」
そういうものだとわかっておりながら。
事故る可能性のある、自分のことを置いておきながら。


中田花奈を全力で叩けるのか?


それは
匿名だからである。
匿名ならば、自分はチョンボなんかしないと言い張れるからだ。

ちなみに
天鳳十段くらいの、強くて有名なプレイヤーは、ほとんどチョンボを叩いていない。

なぜなら、そういう人たちは、プレイヤー名を使って匿名ながらも。
意外と麻雀界隈で、その中身、素性が知られているからだ。

九段十段になると、名前も売れてくるので。
そりゃもう、雀荘なんかでも「あの有名な十段プレイヤー、実は俺だよ」なんて、ついつい言ってしまう。自慢したいがために、どんどんみずからバラしてしまう。
むしろそう言ってイキるために、十段を目指すようなものだ。

素性が知られてしまうと。

ネットで他人のチョンボを馬鹿にしておいて、うっかり自分がチョンボしたものなら、それはもう、しこたま恥ずかしいことになるわけだ。
なので必ず「他人に甘く、自分にも甘く」の保険はかける。
「チョンボなんて、俺もたまにやるよ?」と。

しかし七段八段で、自慢するため素性を晒す人は、まずいない。
その程度で自慢してたら、馬鹿だと思われるからだ。
なので黙っている。匿名を維持している。


そんな匿名の人達がおもに、中田のチョンボを叩き、笑っているのだ。

つまり

「チョンボの概念」はある。
しかし
「素性を晒す予定」はない。

チョンボを叩くのは、そんな匿名の人たちだ。


そりゃ自分だって、たまにはチョンボしちゃうけど。
俺は匿名だから、素性がバレてないから。
別にチョンボしてもブーメランはくらわない。
恥はかかない。安心だ。

でもいつか自分が十段になったときは……どうしよう。
さすがに素性は晒して、俺は十段だと自慢したい。
麻雀界隈で一目置かれたい。放送対局だって出たい。

いや、やっぱ俺は無理だな。そんな日は来ない。あきらめた。
もう何年も、八段以上登れていないんだもの。無理だ。
そう、俺には無理だ。自分の麻雀が注目される日なんて一生来ない。

じゃあ思いっきり、他人のチョンボを叩てもいいよな。
大丈夫だよな。安心だよな。

いいさ、それで。
誰かを叩けば、鬱屈した気分も、少しは気が晴れるさ。

ごめんな、中田花奈。おまえ頑張ってるのにな。
本当はわかってるんだ。

俺だって、昔はもっと、熱く麻雀頑張ってたのになあ………
楽しかったな………
昔はもっと、自分のこと好きだったのな。


…彼らは本音、こんな気持ちである。

自分の成長の限界
をすでに感じていて。
十段になって、イキって素性を出しまくる日は、自分にはずっと来ないんだろうな…と思ってる人たちである。もちろん人気者になる未来も、放送対局で観客を背負う日も、一生自分には来ないと思ってしまっている。

スポットライトが当たることのない、麻雀人生だと。

そう。
あきらめた人だけが、チョンボを叩けるのだ。

いつか自分は十段になれる!
と、自分の力を信じている人は、絶対に他人を馬鹿にしない。

いつか自分がスターになる日のために
、準備をしている。
天鳳位
になった人たちは、みんなそうだった。
尊敬される人になるべく、素行や言動はつねに良かったのである。


なのでチョンボ叩いてる人は

「麻雀でいろいろあきらめちゃった人」


と、眺めていただければ、まあ正しいかなと思う。


あきらめるな。

十段は、めっちゃモテると聞いたぞ。
まだまだ高みを目指して、熱く頑張ろうじゃないか。
匿名でチョンボを叩くなんて、恥ずかしい真似をするな。

いつか一緒に、十段になって。
いや、天鳳位になって。

中田花奈の店に一緒に行こう!

お互い頑張ったよな、と。



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