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【FRJ2024 オンデマンドセッション#15】寄付金の使途をもっとクリアに、丁寧に説明していかなきゃならないのではないか。

RJ2024のオンデマンドセッションを視聴して、ネタバレがないよう、感じたこと・考えたことを書き留めています。

15こめに視聴したのは、『認定NPO法人データベースから分析!認定NPO法人の寄付の実情』です。こちらは、脇坂 誠也(認定NPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク 理事長 脇坂税務会計事務所 所長)さん・上原 優子(立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 准教授)さん・佐藤 正隆(コングラント株式会社 代表取締役・CEO)さん・内藤 千賀(コングラント株式会社 NPOセクション ゼネラルマネージャー)さんがお話されています。

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数字からの考察は興味深い

このデータベース化ものすごく大変だったんだろうなと思いながら、視聴させてもらいました。寄付が集まっている認定NPO法人として紹介されていた団体は自分ですら知っていて、ファンドレイジングに長く従事している人はみんな知っている団体さんなんだろうなと思いました。

寄付が集まっているところには集まっている・東京の団体ばかりが寄付は集まっている、数字からみるとそう分析結果はでるけれど、結局はそれぞれの団体で、寄付集めに関わるアクションがうまく機能していないだったり、寄付をしたいと思わせる魅力的な団体にはなりえていないのだと、自分の団体のことを考えるとそう思う。

寄付が集まりやすい社会課題・NPO法人というのは、これまでに積み重ねてきたものがたくさんあって、それを一朝一夕で追い越せるようなものではとうていなくて、日々地道にコツコツとがんばっていくしかないっていうのが、数字からも現場の肌感覚からも思う。

寄付を人件費に使うな!?

こういう考えがまだ日本にはあるし、それが感覚としてかなり古い・遅れているといった話もありました。本当にそうだなと思うし、それを発言する人は、何をイメージしているのか、こちらもよくイメージができない。

たとえば、被災地などに物資支援をしているような団体があったときに、「寄付は物資だけに使ってほしい」と言われたとしても、「じゃあその物資はどうやって渡しに行くんですか?」となる。「配送業者を使えばいいだろう、それも寄付からあててくれ」となって、「そしたら配送業者を手配するのは誰がやりますか?」と、たぶんこういう問答を本当にすると、めちゃくちゃ口論にしかならないと思うけれど、何が言いたいかというと、何かを支援するときには必ず「人」が不可欠だということです。(ロボットつかったとしても、ロボのメンテに人がいる)

個人的には、他人を変えることはできないから、自分を変えるしかないというスタンスなので、結局のところ、活動における資金用途の透明性をクリアにして、何に支援が必要で、その支援をするにはいくら必要かをお願いして、そのお願いを叶えてくれた人には、感謝するという丁寧なコミュニケーションが原理原則だろうなと思う。

何も、日本社会において、寄付金は人件費に充当してもいいなんてことを、浸透させる必要なんてないと思います。もっと、NPO法人は自分たちでがんばらなきゃならない。現場で精いっぱいだったとしても、それ以外のこともやり切らないと。。。完全に自分から自分へのメッセージです。


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