見出し画像

【58】木星が丸く見えた!衛星も4つ見えたよ!:ホルスト「惑星」:平原綾香さん「ジュピター」 2022.8.3 23:58

 昨夜の23時頃、暑くてベランダに出てみたら、東の空にすごく明るい星があるのを見付けました。あんまり明るくて、しかも点がつながっているように見えたのでUFOじゃないかと疑ってしまったほどでした。
 それでカメラを持ち出して写真を撮ってみたら丸い点とその横に小さい点があるように写ったのです。手持ちでぶれているし、すぐ雲に隠れて見えなくなったので確認するところまではいかなかったのですが、今夜はよく晴れていたので、三脚につけて撮影しました。
 間違いありません。木星とガリレオの四大衛星です。
カメラは35mmフルサイズ、300mmの望遠レンズを付けて撮影したピクセル等倍の画像です。
 タイトル画像のようには勿論なりませんが、こんなに簡単に木星が丸く写って衛星まで見えるものだとは思っていませんでしたのでびっくりしました。すごくうれしいです。ちょっと調べたら4大衛星は5-6等星の明るさがあるそうです。

2022.8.3 23:58 中央に木星本体、左に1、右に3つの衛星が写っています。
衛星が大きく見えるのはカメラの分解能の限界でにじんでいるせいです。
 雑音を減らすため四枚の画像を加算合成しています。

折角なので木星:ジュピターの演奏を紹介しておきます。
下は、カラヤン:ベルリンフィルですが、流石にうまいですねえ。

 「木星」はグスターヴ・ホルストという英国の作曲家の組曲「惑星」(1920年に初演)の中の4番目の曲です。
 もし上の演奏が気に入ったら、是非「惑星」全曲を聴いてみて欲しいですね。
 僕はこれを下のカラヤン:ウィーンフィルの昔の演奏で聴きました。
00:00 - 火星、戦争をもたらす者
07:02 - 金星、平和をもたらす者
15:24 - 水星、翼のある使者
19:22 - 木星、快楽をもたらす者
27:01 - 土星、老いをもたらす者
35:34 - 天王星、魔術師
41:19 - 海王星、神秘主義者
 各惑星の占星術的な性格が描き分けられていてとても面白いです。

 惑星の演奏では他に才人サイモン・ラトル指揮の確かベルリンフィルのものがすごく面白いです。特に海王星は他の人とは全く違った音が聴けます。ユーチューブで見つからなかったけど、もしどこかで見つけたら一聴の価値があります。

 ところで平原綾香さんの「ジュピター」で有名になったのは上の木星の演奏でいうと2分58秒から4分38秒までのわずか1分40秒だけの部分なのです。
 そして実は、この部分こそが「惑星」全曲の中でも最も美しく印象に残る部分で、僕の一番好きな箇所だったのです。
 最初に、平原さんの歌を聴いたときにはよくもまあ一番美味しい所を持って行ったものだ、やってくれちゃったよと半ばあきれてしまい、正直やめて欲しいと思ったものでした。

でも何度も聴いているうちに平原綾香さんのジュピターこれはこれでいいじゃないかと思うようになりました。
綾香さんのことを調べていたら、ご父君は著名なジャズサックス奏者であったこと、綾香さんは物心つく前、お父さんの吹くサックスをお父さんの歌声だと思っていたという逸話、また大学で声楽を学んでいた時に声量が出なくて悩んでいた時、お父様から「歌わずに響かせるだけ」とアドバイスされたという話、また響かせるためには体重が必要で出したい音に合わせて調整する、でも一度音が出せれば体重を落としても出せるのだとか、含蓄のある話をされていました。単にジュピターの美しいメロディに歌詞を付けただけではなかったのですね。

他に交響楽団と共演しているバージョンもありました、オーケストラにたった一人で対峙する姿は凄いなと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?