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蜿蜿長蛇で連想すること

今日は蜿蜿長蛇をテーマに書こうと思う。
これはうねうねと長く続くものを例えた四字熟語だ。

うねうねと長いもの、というところから、なにを連想するだろう? 蛇や龍、コードなどの紐類、プラレールの上を走る列車のおもちゃあたりだろうか。

巷で人気の鬼滅の刃でも、「蛇の呼吸 伍の型」の流れで 「蜿蜿長蛇」というかっこいい技を繰り出せるキャラクターがいるらしく、ファンはそちらを連想するかもしれない。

しかしながら、本日蜿蜿長蛇という四字熟語に出会った私は、真っ先にハリガネムシを連想した。

ハリガネムシを知らない方のために簡単に説明すると、カマキリに寄生する虫のことで、成長しきるとカマキリを入水自殺させるハリガネのような形をしたヤバイ虫だ。

そんなヤバイ虫の生態を検証する、YouTubeの実験動画に一時期非常にハマってしまった。水を好むハリガネムシは、寄生されているカマキリを水につけることで、腹を突き破ってうねうねと出てくる。

個体ごとに違うが、1匹の時もあれば、2〜3匹入っている時もある。大きく成長したハリガネムシがたくさん入っている時ほど、見ていて楽しいしよくわからない感情が湧き上がる。これは恋だろうか、それとも性癖だろうか。

一方で、お腹がへこんで、今にも息絶えそうなカマキリにも同情する。動画の主曰く、カマキリに痛覚はないらしいのだが、今まで腹を満たしていたものがいなくなり、スッカラカンになる虚無感みたいなものは感じるのだろうか。いや、そもそも操られている時点でもう虚ろなのかと考える。

ここまでしつこくハリガネムシの動画を見ていると、どんな虫なのか余計に気になる。いつから、どうやって寄生するものなのか。ここでは書かないが、調べれば調べるほど面白い。寄生虫はキモいと思っていたが、ハリガネムシに限っては謎の愛着が湧いている。

そんなことを思い出しながらぼんやり書いていたら、別のウィンドウを開いて『えげつない! 寄生生物』(成田聡子著)をポチりかけていた。危ないあぶない。

私の脳もまた、ハリガネムシ的ななにかに寄生されているのだろうか。

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