使われて終わりのデザイナーにならないために:受託体質の問題

随分と久しぶりのnote投稿になります。

なんだかインフレンザで一週間休んで、久しぶりに学校へ登校したようなちょっと気恥ずかしい気分です。今月は例年になく忙しい年で、随分色々と安請け合いをしてしまったかなとも反省しています。

僕はできるだけお客様の近いところで仕事をするよういつも心がけています。おかげで今回のような超多忙な事態になってしまうこともままあるのですが、必要とあればお客様先に常駐もしますし、システムの設計や実装サイドに口をはさむ時もあります。僕の仕事のやり方はデザイナーの領分を越えているという人も中にはいますが、僕は極力お客様のプロジェクトの中へ中へ入ろうと心がけています。

外野にいては誰も相手にしてくれない

我々のような受託メインのデザイン会社では、お客様のプロジェクトチームからデザインの部分だけを切り出してご依頼いただくというケースがほとんどです。依頼された内容を粛々とこなしていけば良いのですが、プロダクトをさらに良いものにしようとすると、やはり仕様や開発部分に提案をしていかなければならないケースが出てきます。しかしながら、大抵のプロジェクトでは受託デザイナーのようなプロジェクトの外からの提案はほとんど聞いてもらうことができません。自分たちの立ち位置をプロジェクトの外に置いていては、相手にすらしてもらえないのです。

また、お客様の指示が雑だとかレスポンスが悪いとか色々と文句をいう人達が一定数いますが、大抵の場合そういった人達はプロジェクトの外にポジションを取っています。お願いされた作業をこなすだけの人達です。発注する側ももちろんそれは気づいていて、受託体質の人達にはお金を払った分だけ仕事はお願いしますがそれ以上大切に扱おうとは決してしません。彼らにはもっと重要な仕事が山ほどあるからです。彼らの仕事は文句を言うデザイナーの相手をすることではなく、自らの難解なプロジェクトを成功に導くことなのです。しかし悲しいことに受託という形態を取っていると、どうしても無意識のうちにこの部分への理解や想像力が働かないケースが増えてきてしまいます。

プロジェクトの中に入ると途端に面白くなる

本来はプロジェクトチームもデザイナーのゴールも同じ方向を向いているはずなのですが、このような小さなトラブルが積み重なると、両者が正面からぶつかってしまったりプロジェクト自体が破綻してしまうといったことになってしまいます。お客様と同じゴールを目指しプロジェクトを進めていくには、やはりプロジェクトチームの中に自ら飛び込んでいくことが重要なのです。もちろん、仕事の量は増えますし業務範囲も広がります。とても大変です。しかし、途端に仕事が面白くなりますし、新しい仕事の相談がどんどんくることも事実です。昔から”膝を突き合わせて”といった言葉がある通り、それくらいの距離感に感じるぐらいまでデザイナーももっと現場やお客様に自ら近づいていく必要があるのではないでしょうか。

そうはいっても、やはり実際にこのようなことを実践するのは大変難しいことです。自分たちがプロジェクトの外側に置かれているのかどうかすらわからないケースもよくあります。特にデザインがビジネスのコアから遠いところに設定されている業種は注意が必要です。僕の会社も開発サイドが非常に強いパワーを持っているため、デザインは外に置かれがちです。BPOといった形でデザインが外だしされているケースでは注意をする必要があると思います。

困難に自ら飛び込むくらいでちょうどいい

このnoteを書いている時も僕の仕事は山のように残っています。来年度の仕事の話もどんどん動いてきています。それでも僕は色々と首をつっこむし口をはさむでしょう。デザイナーがプロジェクトの外に身を構え、完全に受託気質になってしまってはいけないのです。より良いものを作るには、自ら身を乗り出し困難に飛び込むくらいの気概を持つことが大切だと僕は思っています。

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竹内 裕和

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