義理チョコ返しに見るUXの素養に関する極めて個人的な考察

今日から3月に入りました。3月といえば…そう、ホワイトデーですね!これは極めて個人的な考えですが、僕は義理チョコのお返しを通して用意した人のUXデザインに関する素養を測ることができると思っています。その理由は、お返しの調達作業はまさにUXデザインプロセスそのものだからです。ここではその調達プロセスについて順を追って見ていきたいと思います。

1.ユーザ像(お返しの対象)の考慮

まずはどのようなユーザなのかを調査・検討します。人数などの基本的な情報も必要ですが、例えば様々な嗜好の人がいることを考えれば、極度に好き嫌いが偏る食材は避けるべきでしょう。またアレルギーなどの情報は事前に把握しておくか、またはいくつかの種類の中から選んでもらう様な導線を設計することも有効です。

2.使用環境(食べる場所)の考慮

会社で義理チョコをもらった場合、確実に会社のオフィスでお返しを渡すことになります。その際、必ずしもユーザが在席しているとは限りません。となると、不在時に机に置いても大丈夫な個別包装はマストになります。また、自席でお返しを食べる人がいる可能性を考えれば、手が汚れてしまったり粉や屑が散って机の上を汚してしまってはユーザに優しいとは言えません。そのため、極力食べる際に手や周囲を汚さないものを選ぶのがベターでしょう。

3.可搬性(持ち運びやすさ)の考慮

ユーザの中には、自宅に持って帰ってゆっくり食べたいと思うユーザもいるはずです。その際、お返しの包装が大きすぎたり簡単に壊れてしまうものでは、持って帰る際にユーザに大きな負荷をかけてしまいます。特に男性陣に気を付けていただきたいことは、女性のカバンは男が思うほど大きくない、という点です。かわいいバックほどスゲー小さい。ここは先のユーザ像の考慮のタイミングで、ぜひ併せてチェックをしておきたいところです。また、個別包装用の袋や小さな紙袋を用意して置くと高ポイントです。

4.価格戦略(お返しの費用感)の検討

さて、項1~3について十分に考慮したら、次は価格について検討します。ここでのポイントは相手がお返しを見た際にどれくらいの値段に感じるかです。送ったものよりも安っぽいと思われてしまうのはNGでしょう。しかし、逆に相手が恐縮してしまうほど高額だと思われるのもよくありません。ここで狙うべきは渡した義理チョコよりもちょっと高そうだけど、ストレスなく受け取れるぐらいの価格帯です。非常に難しいところですが、これがお返しのUXを大きく左右するのことも事実なので慎重に検討しましょう。

5.調達と保存についても注意

また、調達と保存についても忘れてはいけません。ありがちなのは、保管する場所が無かったり室温が高くて溶けてしまったり、また複数個買おうとすると在庫が無く期日までに調達が間に合わないといったケースもあります。コンセプトを考えることも重要ですが、確実に相手の手に届けるためにはそれ以外の細かなことにも気を付ける必要があることを忘れないようにしましょう。


さて、1~5までの工程でたくさんのことを検討しました。これで完璧なお返しを用意することができるでしょうか。恐らく答えはNoです。なぜなら、これだけでは無難で退屈なお返しになってしまう恐れがあるのです。

6.最後にちょっとしたセンスが必要

これだけ多くのことを調べ、検討して、最後の最後に必要になるのがデザイナーのちょっとしたセンスだと思います。言い換えれば、ユニークさ、自分らしさを演出するものです。少しの意外性や小さなサプライズなどがあるとより楽しんでもらえるのではないでしょうか。ユーザにストレスや負荷を与えないというのは、言わば当たり前のことであって、プロダクトの”独自の良さ”にはなりません。必要なことをしっかりと抑えたうえで、デザイナーはプロダクトの独自の良さをデザインする必要があるのです。


と、ここまで長々と書き綴ってみましたが極めて偏った個人的な考察なので、これに当てはまらないこともたくさんあると思います。ただ、個人的に思っているのは贈り物を考えてプレゼントするプロセスはUXデザインに必要なプロセスと大変似ているという点。(どう喜んでもらうかを考える時点でエクスペリエンスデザインなのですが。。。)なので、いつもバランス感覚の良いプレゼントを選べる人は、UXデザインの素養がきっとあるんだろうなと思っています。この頭の悪い個人的な考察が、義理チョコのお返しを担当している男性陣の励みになればと思います。


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竹内 裕和

#デザイン 記事まとめ

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