見出し画像

私がアフリカでしたいこと

Hujambo ! (スワヒリ語でこんにちは!)
イギリスの田舎町に留学しているあつです。(本記事の写真は、僕が持っているアフリカ関連グッズです)

今回は、留学とはあまり関係ないですが、僕がアフリカ、特に渡航する予定のウガンダとタンザニアで何をする予定なのか書いていこうと思います!
実際に渡航するのは、再来月の12月下旬からですが、ふと書いておこうかなと思ったので今書いています。(冒頭でスワヒリ語を使ったのは、タンザニアの公用語だからです。大学で2年くらい勉強していたので、少し話せます。ぜひ学びたい人はコメントどうぞ笑)

ウガンダは語ると長くなるので、まずはタンザニアから。

①タンザニア


モシはキリマンジャロ州にあります (https://e-food.jp/map/nation/tanzania.htmlより)

訪問予定の地域:モシ(キリマンジャロのふもとの町)、ダルエスサラーム(かなり治安が悪いと言われているタンザニア第一の都市)。
渡航期間:3日くらい

タンザニアはサファリ(これもSafariで「旅」というスワヒリ語です)をできる国立公園が多く、ヨーロッパからの観光客も非常に多いです。単純に僕もサファリをしたいのと、スワヒリ語がアフリカで一番話されているのがタンザニアなので、実際に使ってみたいというのが一番の動機です。特に研究などをする予定はないです。あとは、ダルエスサラームのホテルがインド洋に面したきれいなビーチのところを予約することになりそうなので、バカンス的なのも楽しめたらいいかなと思います。
※渡航予定のモシダルエスサラームをもっと知りたいからはこちらから。

②ウガンダ

訪問予定の地域:エンデベ(空港だけです)、カンパラ(首都)、グル(ウガンダ第3の町、北部ウガンダの中心地)、その他北部の村など
渡航期間:11日間くらい

ウガンダでは、野生のゴリラを見ることができます(http://travel-zentech.jp/world/map/Uganda/index.htmより)

2-1. なぜウガンダなのか。

みなさんはご存じでしょうか。ウガンダ北部では1980年代後半から2007年ごろまでLRA(神の抵抗軍)と呼ばれる反政府組織が政府に対抗して争いを起こしていました。その中で問題視されていたのが、「子ども兵」です。

子ども兵…(一般的に)政府軍、反政府軍を問わず、軍隊に所属している18歳未満の子どものことを指す。少年だけでなく、少女も多く含まれる。彼らの仕事は、相手を倒すことだけではなく、荷物運びや雑用、料理作りなど多岐にわたる。(寄付ナビ、認定NPO法人テラ・ルネッサンスより)

https://kifunavi.jp/program/terra-childsoldier/
https://www.terra-r.jp/fclp_01.html

彼らは、戦闘では前線に行き、いわゆる大人の兵士のとなって戦闘を戦います。地雷原の上を歩かせることもあります。彼らは子どもなので、大人の兵士に非常に洗脳されやすいために、頻繁に誘拐されてしまいます。

僕がこのエピソードを聞いたのは、中学2年生の時でした。自分と同世代の人がこのようなことに巻き込まれていることを知った時、衝撃を隠せませんでした。その衝撃の事実は知っていましたが、それから中学、高校の間は特に何も行動を起こすことなく、普通に過ごしていましたが、大学に入りしっかりと学ぶ環境が整ったということもあり、同紛争や子ども兵のことを研究していました。

ですが、新型コロナウイルスの影響もありなかなか渡航が難しく、しばらく渡航は断念していました。しかしながら、ついに良いタイミングがやってきたので、現場に行ってみようというわけです。それが、ウガンダの中でも、特に北部地域に調査をしに行く理由です。

※より詳しく子ども兵について知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

2-2 . 何を具体的にするのか。

では何を具体的にしたいのか、ということを書いていこうと思います。これまで大学に入学してから、様々な文献を調べたり、現地NGO職員の方にインタビューしたり、ウガンダの知り合いの人に意見を聞いたりなど多くのことをしてきました。それから出た大まかなプランは下記のとおりです。

①紛争中の親の世代に紛争や子ども兵並びに反政府軍に対する考え方について聞く。
②コミュニティや学校の先生にも、子ども兵や反政府軍に対する印象を聞くとともに、地域で誘拐などに関する呼びかけはあったのか聞く。
③現地の民族(アチョリ族と言います)に、子どもに対する捉え方を聞く。
(後ほど解説します)
④現地NGOに、紛争後の平和構築プロセスを聞く。


ということです。もう少し細かく質問は用意してありますが、そこまで記述するとかなりアカデミックな話になってしまいますので割愛します。

③について詳しく解説します。
日本を含め西洋的な考え方でいう、子どもは一般的に18歳までを指します。そして基本的には義務教育である小学校、中学校を終え、現在では高校まで行くのは日本では普通になっています。そしてそのうちの半数が大学に行く時代です。
ここで何が言いたいかというと、西洋的な考え方では子ども時代は将来のために学ぶ時代であるという考え方があるということです。もちろんアルバイトをしたり、親の手伝いをしたりすることも含まれます。外で遊び友達を作ったり、あるいは喧嘩して仲直りしたりすることも立派な学びです。
(賛否両論あることは承知していますし、これが西洋的な考え方だとは限らないかもしれません。ご了承下さい。)

上記のような考え方に基づいて、冒頭に示した子ども兵の定義や、紛争後の平和構築プロセスの中での国連によるサポートなども行われています。それらを必ず子どもや、それを見ている現地住民の人は受け入れるでしょうか?


その答えは現地の人にしかわかりません。おそらく現地でも人によって答えが異なるでしょう。ですが、少なくとも日本にずっと暮らしてきた自分では適切な答えが出せません。だからこそ、現地に行きその答えのヒントを少しでも得たいのです。
これらの調査は、北部の中心地であるグルとその周辺の町で行う予定です。現地の知り合いや関係機関とのコネクションが少しあるので、それらを利用させていただく予定です。

いつもと違ってかなりシリアスな文章かつ少し難しかったかもしれませんが、僕はこの問題を"解決"に一歩でも近づけるために、イギリスに留学に来ています。そのきっかけとなる出来事を書くことができて満足しています。

では本日はこの辺で失礼します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?