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病んでいる時こそ欅坂46~あの頃、確かに病んでいた私~

2020年、確かに私は病んでいた。
その当時の私は、某小売店の店長職を任されていた。恐らく歴4年目であった。
歴4年目ともなると、仕事もまんねりしていた。
細かいことは省くが、会社への不満が溜まってもいた。もう収拾がつかないところまでストレスがきていた。
どんなに売り上げを上げても、どんなに人件費を減らしても、昇給も昇格もしない。
会社への希望も持てなかった。
世間はコロナ禍真っただ中。

毎日欅坂46の曲を聴いていた。
暗い!暗すぎる!!
当時の私は欅坂の曲を聴きながら、その曲の歌詞を主人公を自分に重ねて自分をなだめていた。
そうでもしないとやっていられなかった。
「病んでいるのになんでもっと病みそうな曲を聴くんだ。もっと明るい曲を聴けばいいのに。」
こういう事を言う人はきっと私と価値観が合わない。
そういう奴は、ため息をついたら「ため息をつくと幸せが逃げる。」とか言ってくるタイプだと思う。
ため息をついたくらいで幸せは逃げない。
と言うか好き勝手にため息をつけない事がもう不幸せだ。
病んでいる時は徹底的にどん底まで暗くなるに限る。

欅坂46の曲の中でも、上記に貼った2曲を特によく聴いていた。
「黒い羊」「エキセントリック」である。
黒い羊は、同僚の中で一人だけ浮いていた私に打ってつけの曲であった。
数人いる同僚はみな男性であったが、会議では発言しないのに愚痴だけは一丁前な奴らであった。
月1回開かれる会議であれはどうかこれはどうかと発言するのは私くらいしか居なかった。
私より年下であるのに私より仕事への意欲もなく、上司の目を盗んでサボったりダラダラと仕事する奴らばかりであった。
すいません悪口はここまでにします^^
そんな環境下に居た私には、この黒い羊とエキセントリックという曲はとても心に沁みた。

真っ白な群れに悪目立ちしてる
自分だけが真っ黒な羊
と言ったって同じ色に染まりたくないんだ(黒い羊より)

2020年の終わり、会社を退職した。

どうして当時の自分と欅坂46を回顧しようと思ったか。
10月に入り「10月のプールに飛び込んだ」という欅坂の曲を最近思い出したからである。
単純か!

今の自分はこんなに爽やかな曲を聴いている。
当時のことを微笑ましく感じられる位はメンタルは回復した。
そりゃそうだろう。もう3年も年月が経っているのだから。
でも、また二進も三進もいかない時は来るだろう。
何をしても上手くいかない。周りの人間とも上手く付き合えない。そんな時もまた来ると思う。
でも大丈夫である。
病んでいる時こそ欅坂である。
きっとまた欅坂の曲が寄り添ってくれる。

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