鳥の目・蟻の目。 2つの目線で学ぶ「ハーブ栽培教室」
あいにくの雨模様のなか、
今春スタートの
「春のハーブ栽培教室@淡路島」
日曜クラスの初日が、先日、無事終わりました。
とにかく初回は、たくさんのハーブの名前や情報がもりもりになりますが、焦らずゆっくり。
ピンとくるハーブや
香ってみて
飲んでみて
口に含んでみて
「いいな」
「おいしいな」
「好きだな」と思うハーブから
少しずつ仲良くなっていきましょう。
午前中の主な実習では種まきを体験していただき、お好きなハーブの種も持ち帰ってもらいました。
教室で行ったのと同じ要領で、ご自宅でも復讐がてらぜひ種まきをしてみていただけたらと思います。
育てたらどんどん使おう
お昼を挟んでの午後のハーブレッスンは、オリジナルのハーブソルト作り。
たくさんのハーブの中から好きなものをセレクトして、ハーブソルトを仕上げていきます。
部屋中にいい香りが漂って、鼻腔からもハーブの成分を体いっぱいに取り入れて…。
自然と呼吸も深くなりますね。
ハーブは野菜と違って、一度植えたら何年も同じ場所で成長を続ける植物が多いんです。
そうなると、成長が鈍化したり、老化しやすくなる傾向があるのですよね。
ハーブたちにとってはそれでも一向に構わないのだろうけれど、人間都合でいえば、なるべく長い時間、瑞々しくて柔らかな、若いエネルギーのハーブたちを使わせてもらいたいところ。
そのためにも、お世話の過程でどんどん切って(収穫して)どんどん日常生活に使っていくと良いですね。
だから、ハーブを育てることと使うことはセット。
教室では、いろいろなハーブの活用方法も併せてお伝えしています。
「ハーブは難しい」?
教室に来てくださる方の中には、そんなイメージをお持ちの方も多いのですが、ハーブの種類やお世話の仕方にしても、効能や使い方などに関しても、〝複眼的〟な捉え方でハーブを見ると、実はとてもわかりやすくなるのです。
例えば。
たくさんあるハーブを、それぞれの生育の特徴や薬効を一つひとつ追っていこうとすると、学校の試験のように丸暗記をすることになってしまうので、こちら側の頭の中がパンクしてしまいますね。
それに、せっかくのハーブを育てるおもしろさも激減してしまうと思います。
まずは気になるハーブをいくつか育ててみて、実際にその様子を感じてみる。そうすると、育ち方の傾向などに共通性があることが見えてきます。
ミント類は這うようにして広がっていくんだな。
傘の骨みたいに花を咲かせるものは、セリ科と呼ばれるグループなんだな。
シソ科の花ってみんな同じ形だな。
あれもシソ科の花と同じ形だけど、どうかな?
こういう柔らかい葉っぱのハーブは水気がなくなるとしおれるんだな。
などなど。
ポイントになる共通点がわかってくると、次は、〝ハーブ〟という目線のもう一段上の、〝植物〟という目線から捉えられるようになってきます。
植物って、成長するエネルギーを一番上に送ってくるんだな。
先端がなくなると、横から新しい芽が出る仕組みになっているんだな。
古い枝はだんだん硬くなってくるんだな。
古い葉はハーブ自身が勝手に黄色くして落とすんだな。
そしてさらに、〝植物〟だけを見ていた目線から、草や虫たち、周辺環境にまで広がっていきます。
そうなればもう、未知のハーブに出会ってもすんなり仲良くなれるようになっているはずです。
ハーブに限らず、単眼的な見方、分離、区分け、線引きをして見てしまうと、何事も難しくなってしまいますね。
ざっくり
おおらかに
ほとんどの割合を鳥の目で俯瞰しつつ、時どき、蟻の目になって細かく見てみる。
そんな感じでいきましょう。
明日は水曜クラスの初日。
水曜クラスは「秋教室」から継続してご参加くださる方々ばかり。
わいわいと賑やかな時間になりそうです。
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