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エモ・イグニッションとみどねるの関連性について

1.エモ・イグニッションについて

2.エモ・スパークルとエモ・イグニッション

3.エモ・イグニッションとみどねる

4.エモの開花


エモ・イグニッションについて

人は誰しも一度はエモに触れ、感情が爆発したという経験をしたことがあるはずである。これはエモ学の大前提なので、細かいところは気にしてはいけない。好きなアイドルアニメのステージを見た時や、読み続けてきた小説や漫画などの感動的なシーンなどで多く経験される情動の昂ぶり。内側から目には見えない内的なエネルギーが湧き上がってくる感覚。これを、エモ・イグニッションと呼ぶ。

エモ学において、エモは湧き上がる感覚から火や炎に関連した言葉を用いて表すことが多い。それはこのエモ・イグニッションについても同じことであり、イグニッションとは点火を意味する。ではエモの点火とはいったい何か。

エモ学の考え方に基づくと、人間はどれだけ心が死んでいる人間でも必ず心の中にエモの火種を抱えている。このエモの火種というのは常に燃えながらくすぶっているのではなく、まるで線香花火の消えゆく時のごとく、熱をともしたまま静かにそこにある。しかし、これでは人間の情動に作用するほどのエネルギーは沸き起らない。このエモの火種は、外的要因によって点火されることで初めて情動に激しく影響することができるようになるのである。


エモ・スパークルとエモ・イグニッション

しかし、それと似たような、しかし瞬間的な感動や情動の揺さぶりを感じることもある。自分の好みの旋律を耳にした時や、気に入った歌詞に出会ったとき、また自分好みの絵柄の絵に遭遇した時などによく沸き起こるものである。こちらも、先述のエモ・イグニッションに類似した現象を起こしているため同一のものと感じられることも多いが、エモ学においてはこの両者ははっきりと区別されている。気にいった曲に出会ったときなどに感じられるエモは、エモ・スパークルと呼ばれるものである。こちらのエモは、まるで火花が散ったように一瞬のきらめきのような情動の揺さぶりを感じるものである。

このエモ・スパークルとエモ・イグニッションの両者は、体感される感情の大きさに違いはあれど感覚的には類似したものであるため体験した際の区別はこんなんである。しかし、エモを生じさせた要因をに着目することによって両者の区別ははっきりする。エモ・スパークルというのは、その一瞬にエモを感じるというもので、特別な積み重ねや伏線回収などといった要素は一切必要ない。瞬間的に好みに合致し、感情が沸き起こるだけの現象である。一方エモ・イグニッションとは、長い積み重ねや伏線回収の回収の果てに、積み上げてきたことがすべてエモの構成要素となるものである。そのため、エモ・スパークルよりも手間がかかる分、より良質なエモが生じるとされる。

例えて言うならば、ある日何気なく街中で耳にしたアイドルの曲に心が躍るのがエモ・スパークルであり、その後応援し続けてハマるきっかけになったその曲を武道館のライブで聞いた時の感動がエモ・イグニッションである。                       

エモ・イグニッションとみどねる

では私が感じたエモがエモ・イグニッションに分類されるエモであるという理由を説明する。大前提として覚えておくべきなのが、因幡はねる(以降ねるちゃんとする)が極度のコミュニケーション障害を患っていてあらゆる人と距離をとった結果全ての人間に嫌われてしまっていると勘違いしていた点である。彼女は2018年10月30日に行ったあにまーれメンバーとのコラボ配信、「【緊急招集】NGなしのあにまーれ!ハロウィンを理由に渋谷よりうるさい放送【因幡はねる/あにまーれ】」にてこんな思いを吐露している。

「裏でなんかとりとめのない会話をなんかみんなでワイワイするみたいなのいやじゃん」(1:05:17~1:05:24)。

さらに次のようなことを打ち明けた。

「何の話するって決まってなかったらしゃべれない者もいるんだってば」(1:09:59~1:10:03)。

他者との、何気ない雑談をするのが苦手だとこの時公言していた。その後の配信でも何度か裏で個人的に会話をすることはめったにないと口にしていた。これは、幼少期から友人が少なかったため女性型のコミュニケーションに慣れていなかったことが起因している可能性が高いと、陰キャ歴史学の観点から示されている。

陰キャ歴史学同様、陰キャ学の下位分野にあたる陰キャ性質学の考え方では陰キャと呼ばれる他者とのかかわりあいが苦手な人種は、同様に人付き合いが苦手な人間でないと波長が合いづらく、波長が合わない人間に心を開けるようになるには非常に長い時間がかかる。

そして、先日2019年8月8日緑仙channelにて配信された「【LIVE】因幡はねるとの今後を考える。」という放送でねるちゃんから耳を疑う言葉が出てきた。

「こういうとりとめのない話一番楽しいのあるな」(1:46:16~1:46:18)。

はっきりと、ねるちゃんの口から、今まで散々苦手だと言っていたとりとめのない雑談が楽しいと聞けたのである。


エモの開花

この言葉の意味をかみ砕くまでに多少の時間を要したが、やっとねるちゃんに雑談をしていて楽しい相手が見つかったのだと理解した瞬間に全身に血が駆け巡ったのを感じた。心の奥底、心臓でも脳でもなく腹の奥底から熱いエネルギーが込み上げてきた。そうして生じたエネルギーが情動の噴火を誘発し、私の感情は爆発した。心の底から喜び、自分のことのようにうれしかった。ねるちゃんが感じた何気ない楽しさが、私に1000倍の喜びと興奮を齎したのである。

今回筆を執るに至ったのはこのような体験を私に与えてくれたねるちゃんと緑仙への感謝が爆発したからである。残念ながら、エモの火は点火されてから長い時間持続するものではなく、その熱量も数時間で収まってしまう。そのためこのレポートを書きあげようとしている現時点ではエモの火はいつもの通り緩やかに燻っている。しかし、翌日朝からバイトがあり7時に起きなければいけない私の目を1時間以上覚まさせていたのは紛れもなくエモの火であるということも忘れてはならない。

そのエモをもたらしてくれたねるちゃんと緑仙の邂逅にもう一度深い感謝を捧げると共に、愛しきねるちゃんへの日々の感謝の言葉で締めくくろうと思う。

ねるちゃん、いつもありがとう。


あにまーれをすこれ大学 エモ学専攻 あるかな