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オーダーウクレレへの道〜3〜

七里ヶ浜の三井 達也さんにウクレレをオーダーしています。

まずはウクレレのサイズをどうするかを決めていきました。

最初は、テナーサイズのウクレレをオーダーするつもりで考えていました。
普段からソロを弾くことも多いこともあり、音の幅が広いテナーがいいと思っていました。というか、テナーしか考えてなかったのですが、なんというか、直感?思いつき?神のお告げ?かわかりませんが、コンサートサイズもいいかも?と思い出し、当日まで迷ってしまいました。

三井さんとお話ししていく中で、実際にテナーサイズのウクレレとコンサートサイズのウクレレを弾かせていただいて、やっぱりコンサート!ということで、タイプKでオーダーすることにしました。

オーダーシート

オーダーは自由にお話ししながら細かな部分までいろいろと決めていきます。

ウクレレのサイズを決めたら、次はネックの長さについて相談しました。
僕はテナーを弾くことが多いので、通常のコンサートタイプのネックの長さよりも少し長めの410スケールでお願いしました。あと、指が太短いので、フレットの幅が狭いと弾きにくいのもあります。全体のバランスや、音域、フレットの幅の感覚など細かいことを相談して決めていきました。

そしてブリッジの位置。ブリッジの位置によって音色の硬さ、柔らかさが変わるそうです。太鼓と同じような感じで、リム(端っこ)に近いと硬い音、ボディの真ん中にすると柔らかい音。柔らかい、硬いという表現が合うかわかりませんが。
どんな音がいいのか、それを言葉にして伝えるのがとても難しかったです。どんな鳴り方をして欲しいのかとか、どこで鳴って欲しいのかなどなど。すごく前に音が出るウクレレもあれば、奥の方で鳴るウクレレもあれば、いわゆる箱鳴りというかウクレレ全体が響いていたり、ウクレレによっていろんな個性があると思います。
僕は前に出過ぎず、引っ込み過ぎず、でも生音で太くて柔らかく響くウクレレがいいなぁと。
その自分の中にある好きなウクレレの音のイメージを伝えるのがとても難しく、でも楽しい作業でした。

いくつかのウクレレを弾かせていただいて、この感じが好きとか、もうちょっとこうの方が好きかなとか、あー、でもこんな感じがいいかなぁとか💦言葉にならず、あれこれウクレレを弾かせてもらいながら、ああだ、こうだ言ってるのを優しく見守ってくれる三井さん。
言葉にならない言葉を受け取ってくださり、「作ってみないとわからないですが、やってみます!」と心強いお言葉をいただいて決まりました。
ブリッジは、ボディの真ん中に、板を薄めにして、ブレーシングを細めにするといいかも、とのことでお願いしてきました。

もちろん弦の種類や弾き方によっても音色は変わると思います。でもウクレレそのものの個性も音には大きく影響しますよね。
ピックアップをつけて、アンプに繋いで音を作ることもできると思いますが、今回は生音で弾くウクレレにしたいという思いから、あれこれ相談させていただきました。どんな音のウクレレになるのか楽しみです!

次回は木材について綴っていきたいと思います。

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