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ウクレレと富士山〜第10歩 完結編1日目〜

富士山の頂上でウクレレを弾くことを目標に、山登りを始めました。
そしていよいよ2023.7.28〜29にウクレレスタジオ七里ヶ浜の皆さんと一緒に挑戦し、無事に登頂できました!
とにかくいい天気で最高のコンディションで、とても快適な登山でした。

1日目
水ヶ塚公園の駐車場から7時過ぎのシャトルバスに乗って5合目へ。3〜40分バスに揺られます。
この時期はマイカー規制で、5合目はバスなどの交通手段を使わないと行けません。シャトルバスは1時間に1本のみですが、臨時のバスが出ていました。

皇太子徳仁親王殿下が平成20年(2008年)8月に富士登山をされた折にご利用になったプリンスルートで、7合4勺(標高3090m)のわらじ館さんを目指しました。

富士宮口五合目でしばらく高山病対策でしばらく体を慣らし、8時半前から登り始めました。6合目の山小屋でもしばらく体を慣らして、宝永山へ向かいます。

五合目登山口

宝永山は、宝永4年の宝永大噴火で誕生した、富士山最大の側火山で標高は2,693 m。この宝永の大噴火以降、現在に至るまで富士山は噴火していないため、この宝永山が富士山の最新の側火山になるそうです。

宝永山

宝永火口に降りてひたすら砂礫帯を登ります。滑って、足が取られてなかなか前に進めませんでしたが、それでも一歩一歩確実に登ることができました。

宝永山火口
砂礫の道

そして宝永山馬の背と呼ばれる火口の淵を登りました。ここで急に風が強くなり、雲の中に突入。火口から登ってきて汗をかいたところに心地よい冷気と思いきや寒くなるほどに。慌ててウインドブレーカーを着て冷え対策をしました。
しばらくすると雲を抜けあっという間に元の暑さに戻りました。本当に山の天気は変わりやすい。

宝永山馬の背
雲の中を登ります

その後は御殿場ルートに合流し、宿を目指します。

3000mを超えた辺りから、少しずつ頭痛がするように…。空気が薄くなってきたのを感じました。ごつごつした岩も増えた山道を登り、14時ごろに3090mのわらじ館に到着。

疲労と頭痛でヘロヘロでしだか、温かく迎えていただき、ホッと安堵。
ついてすぐ人工芝のベンチに座らせていただき、サンダルを用意してくれました。
ぎゅっと締め付けた登山靴を脱いだときのなんとも言えない解放感で、疲れも癒やされました。

わらじ

わらじ館にまつわるお話。
その昔”わらじお婆”と猫が住んでいたそうな。
お婆はわらじ屋さんで、旅人が小屋の前で腰掛けると、すすっとわらじを履かせて「はい、わらじ三文」とお金を稼ぐかなりのやり手。
お金稼ぎが目当てではなく、仕事が楽しくて、旅人の安全を願うばかりのお婆だったそう。
それから数年、稼いだお金をどこかに埋めたとか。そのありかを知るのは猫のみ。
お婆が大事にしていた「貝の鈴」を持って歩くと猫がお婆が来たと思って顔を出す。そこが埋蔵金のありかだとか…。
そんなお話があるそうです。
わらじ館には「埋蔵金」と「六根清浄」と書かれた貝の鈴の焼印があります。特製のウクレレケースに焼印をしてもらいました!

埋蔵金の焼印を押してもらったところ

夕飯までのしばしの間、みんなでウクレレを弾きました。
今回、頂上でみんなで演奏する”Crazy G”の練習と、練習していた”富士山”のソロを弾きました。
頭痛は治らず、ぼんやりしながらの演奏でしたが、ひとまず富士山でウクレレを弾くことができました!

夕食はとても美味しいと評判のカレー。なんとおかわり自由。自家製のらっきょうを添えていただきました。最高に美味しかったです。

20時には消灯。
寝る前に月明かりに照らされながら、夜景を眺め、街の明かりの美しさと、自然の大きさを感じることができました。
気温が低く、真夏の猛暑日なのにフリースとダウンジャケットを着ないと寒いくらい。まさに雲の上の別世界にいるかのような感覚になりました。

2日目は宿の前で、ご来光を拝み、いよいよ頂上を目指します。
続きは、「ウクレレと富士山 第10歩 完結編2」に書きます。

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