インスタグラムにおけるエンゲージメントとは
「エンゲージメントが高い、低い」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?個人的には、「エンゲージメントが高い=盛り上がっている」。逆に、「エンゲージメントが低い=盛り上がっていない」といった印象です。
たとえば、コメント欄が賑わっていたら「エンゲージメントが高そう」と思います。そして、この判断はおおむねズレていないでしょう。
しかし、実際に「エンゲージメントを高めたい…!」と自分が運用しているアカウントで思ったときに、具体的に何が効果的なのか悩むのではないでしょうか。
そこで今回は、エンゲージメントを高める方法や定義について振り返っていきます。
そもそもエンゲージメントってなんだろう?
Googleのアナリティクス ヘルプによると、エンゲージメントの定義は以下の通りです。
「ユーザーの操作」、言い換えると「ユーザー行動」と捉えることもできそうです。
インスタグラムの場合、ユーザー行動だとわかるものが「いいね数」だったり、「コメント数」だったりしますね。
エンゲージメントの計算式
インスタグラムでのエンゲージメントの計算式は以下の通りとされています。
(いいね数+保存数+コメント数)/リーチ数=エンゲージメント率(%)
投稿を見た人たちが、どれだけリアクションをしてくれるのか、がわかるものです。ただし、エンゲージメント率が高いかどうかの指標は、アカウントタイプによって大きく異なります。
例えば、属人性が強い(インフルエンサー型)アカウントは、エンゲージメント率が高い傾向です。一方で、属人性が弱い(メディア型)アカウントのエンゲージメント率は、おそらく低いでしょう。
つまり、数値だけで良し悪しは、一概に決められないことを念頭に押さえておく必要があります。
バズるとエンゲージメントは下がる傾向にある
「投稿がバズる」と「エンゲージメントも向上していそう」と、なんとなく思いがちです。しかし、フタを開けてみると予想とは逆の結果になっていることが往々にあります。
上記の投稿を例に挙げて、エンゲージメント率を計算してみると、
(1125+1543+6)/229816*100=1.16(%)
となります。「1%前後が高いか低いか」はさておき、外部露出すると「分母(リーチ数)」が大きくなるので、自然とエンゲージメント率は減少します。
ジャンルやアカウントタイプにもよりますが、エンゲージメントの高さと投稿の伸びは、必ずしも比例関係にあるわけではないのです。
エンゲージメントを高めるためにやる2つのこと
エンゲージメントを高めるためには、2つのことを意識しておくといい気がします。1つ目は「エンゲージメントの計算式」から数値改善を行う。2つ目は「ユーザー行動」にフォーカスをして施策を練ることです。
エンゲージメントの計算式から数値改善を行う
エンゲージメントの計算式より「分母(リーチ数)」ではなく「分子(いいね・保存・コメント数)」の改善を行います。
たとえば、定番ですが、サンクスページで「保存」や「コメント」を促す施策もいいと思います。
「いいね」を促すのもナシではないですが、上記2点より弱い印象です。「いいねを押すこと=投稿を読んでいる、滞在している」ではないからです。悲しい話で「いいねはするけど、投稿は読んでいない」は全然あり得ます。
一方で、「保存をする投稿」は「あとで見返す」かもしれません。「コメントをする投稿」は「最後まで読んでいる」可能性が高いです。計算式で見ると「いいね数」も貢献していますが、実質効果は薄いと考えています。
ユーザー行動にフォーカスをして考える
あらためてエンゲージメントの定義を振り返ると「サイトやアプリに対するユーザーの操作」でした。「ユーザー操作」は「ユーザー行動」とも捉えられるため、いかに滞在時間を伸ばすか、を考えると効果的な気がします。
滞在時間を伸ばす施策としては
フィード投稿は10枚にする
リール動画は1分超にする
ストーリーズは3〜5枚以上にする
ハイライトの要素を5つ以上にする
などが考えられそうです。「量を増やせば滞在時間が伸びる」といった短絡的な話ではないと思いますが「見応えがあるかどうか」は重要だと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?